2021/07/30ユーザー, 人物, 専門家, 技術, 未分類

【ユーザー訪問】前編/ツワモノ105匹と快適同居☆あまりにもヤバすぎる齋藤龍ノ輔さん&関 望さん(兵庫県山東町)のレプライフ(兵庫県山東町)

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ヘビやトカゲはもちろん、カエル、カメ、タランチュラ、サソリ、そしてダンゴムシまでフルコース(笑)。そのたたずまいは、誰が見ても動物園の爬虫類コーナーそのもの。噂には聞いていたものの、訪問に際してどれほど勇気がいったことか(笑)。かくしてハラハラドキドキのユーザー訪問となりました。    

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◆こんなユーザーちょっといない

エキゾがいっぱい。家じゅうエキゾだらけ。ショップも顔負け。まるで動物園。。うーん、どの表現もしっくりけえへん(笑)。それほど今回のユーザー訪問のシチュエーションがすごすぎて、たとえようのないくらい圧巻です。訪問早々さすがのキワメテもひるんでしまいました(笑)。

 

ここに写っているものすべてが動物たちのおうち。暖炉っぽく写っているのも実はトカゲのおうち。部屋はここだけではないのに、「夜は机を取っ払ってここに布団を敷いて寝ています」と話す龍ノ輔さん。好きなヘビやトカゲに囲まれながら毎晩眠りに就けるからでしょうか、とってもうれしそう(笑)。ちなみにこの部屋はヘビ飼育が中心で、どちらかといえば龍之輔さん担当のエリアです。それにしても、タンスや衣装ケースなどはどこに置いてあるんでしょうね(笑)。

 

オールプラ製の飼育ケースがスタッキング。もちろんセキュリティー体制は万全。「それは基本中の基本ですから怠ることはありません」。先日アミメニシキヘビが逃走したニュースが全国を駆けめぐりましたが、龍ノ輔さんにとっても人ごとではありません。

◆すべての動物にご芳名

すべての飼育ケースやケージには付箋のようなものが貼られています。何と、すべての動物には名前がつけられているんです。105匹すべてに。ただし統一感なし(笑)。

 

ん?鳴門金時?これも名前?「近くのイモ畑で見つけてきた子なのでこの名前にしたんです(笑)」。ちょっと無理のあるネーミングですが、よしとしましょう(笑)。

 

ここには同じ付箋がずらりと並んでいます。これはかつて飼育していた動物たちの名前。過去にもこんなにたくさんの動物たちがいたとはすごすぎます。

 

これはもしかして骨壺?「そうなんです。2年間飼っていた子が亡くなったんですが、人一倍思い入れのある子だったので、火葬はしたもののまだ埋葬できずにいるんです」と胸の内を明かしてくれたのは、龍ノ輔さんのよきパートナーである望さんでした。

 

元気だったころのナイルモニター。画像は望さん提供。思い入れがあった理由は?「姫路のホームセンターで見つけた子だったんですが、あまりにも凶暴すぎて店長ですら手を焼いていたんです。いつまで経っても飼い主がみつからなさそうだったので、私が飼ってあげるしかないかな、と」。そんな経緯があったとは。「いざ飼育してみると大変でしたけどね、体も大きかったのでガブッと噛みつかれたり尻尾でビシッと殴られたり(笑)」。えーっ。それでもめげなかった望さん、「爬虫類は決して懐きませんが、慣れることはできるんです。やっぱり触れ合いたいじゃないですか。だからひたすら頑張りました」。懐かないけど慣れるという話は、以前取材した爬虫類カフェでも聞いたことがあります。「そうそう、あのお店へこの子と同伴した時、よその赤ちゃんが無邪気にこの子の口をギュッと握ってしまったことがあるんです。でもこの子は何も抵抗はしなかったんです。こちらのほうが恐縮してヒヤリとしてしまいましたが(笑)」。ああよかった。のっけからエラいエピソードが飛び出しました(笑)。

◆時代は「アクアヘビリウム」へ

さてこちらの飼育環境は、一般的なケージではなく水槽が中心。水槽でエキゾ系を飼育するのもちょっと珍しい気が。よく見ると、ほとんどの水槽にはアクアで使われているミニポンプなどを使って流水がつくられています。パッと見ではアクアテラリウムのような雰囲気。「決して演出のためではないんですよ。生きものたちにとって、より自然に近い環境をつくりつつ、湿度を保つためにも必要だからなんです。もちろん流水をつくることで、動物たちにとってこれは水だという認識も生まれるんです」。まさに命の水。そんな工夫が心憎い限りです。

 

流木が必要なのも理由があります。「樹上性があるヘビなどは、エサを食べる時もほとんど上から下に向かってエサを食べようとするんです。そのための仕組みです。この木はちょっと見慣れない木だと思うんですけど、小柄なへビが体を巻き付けやすい形状なので最適なんです」。流水同様、単に演出のためではない理に適った環境づくり。動物に適した環境さえ整えておけば、脱走なんてしないのかも知れません。

 

この水槽で飼育されているのが、超スリムなヘビ・ヒバカリ。名前は鳴門金時くんでしたよね(笑)。ヒバカリとは初めて聞いた品種。「由来は諸説ありますが、もし噛まれたらその日ばかりの命だ、という言い伝えがあるそうです」。ゲッ。「いやいや、毒はありませんから」。夜行性なのにスルスルと動いているのは、エサを物色中とか。まだ空腹ではないようなので、どーれーにしよーかなー、とでも考え中。

 

ちなみに、このヒバカリの飼育水槽はKOTOBUKIのWIDE900でした。丈夫で長持ちする水槽なので、脱走はまずないと思います(笑)。

 

水槽の手前にあるのは、最近脱皮した際の過去が。流水があって、流木があって、適宜緑もあって。アクアテラリウムという言い方はすっかり定着しましたが、これからは「アクアヘビリウム」というジャンルが新たに登場するかも知れませんね(笑)。

◆凶暴なヤツにほど惚れたがる

ほかにもマダライモリや「まるでチョコミントみたいに可愛かったからお迎えしたんです(笑)」というミルキーフロッグ、なぜか犬のようにワンと何度も鳴いて取材中盛り上がったクランウェルツノガエルなど、もし野生なら弱肉強食の関係にあった両者が、ごく近くで同じ飼育者のもとで暮らしているとは、不思議な気がしました。

 

色鮮やかな真っ赤な体色が印象的なヘビ。あのハブでも歯が立たないといわれる史上最強のヘビとして知られるアカマタ。もちろん毒はありませんが、奄美大島や沖縄に分布し性格は極めて凶暴。見た目の印象から「ハバネロ」とネーミングされていますが、なんのなんのピリリと辛いレベルではありません(笑)。この子は慣れました?「いやいや、さすがになかなか手強いです」と龍ノ輔さん。「でも大丈夫ですよ」と、ニコニコしながらハバネロを引っ張り出して再びケースに戻したあと腕を見たら。。。

 

あーあ、全然大丈夫ちゃいますやん(笑)。よく見たら両手とも満身創痍。「でもこの人(龍ノ輔さん)、噛んでくれる子が好きみたいなんです(笑)」と望さん。はぁ~?果たして慣れてくれる時がくるのでしょうか。いや、この2人ならきっとやってくれるでしょう。「そういえば昔、ヘビを飼う人って変な人やなーと思ってました」(龍ノ輔さん)。それはアータもです(笑)。

 

おうちにあったツーショット写真を拝借。若っ(笑)。数年前に車のイベントで知り合って以来、意気投合。生きものが好きで一時はポリプテルスの飼育経験もあるという龍ノ輔さんですが、好きなことをするのには2人でしたほうが、と強引にエキゾカップル成立(笑)。

◆繁殖に成功すれば日本初の快挙

2人が今最も注目しているのは、ペアのブラッドパイソン。何とかブリードを成功させようと、取り組んでいます。「もともとインドネシアが原産地なので、雨季や乾季という環境が必要なんです。まずは発情のタイミングが一番大事なんですが、相性もあります。また、たとえ抱卵したからといって産卵するとも限りません。難易度がかなり高いのでしょう、繁殖の前例もいまだにないんです」。ということは、もしブリードに成功したら日本初の快挙ということになります。これはぜひ注目しておきたいですね。

 

とにかく知識や経験が豊富な望さん。動物たちに対する愛情もひとしお。「実は畜産系の高校・大学で勉強してきたので、このジャンルは得意なんです」。ああ、そうでしたか。しかも望さんには家畜人工受精師と受精卵移植師の免許を取得していたこともあり、ただ動物が好きだけでないことも大きなパワーとなっています。龍ノ輔さん、相方さんがすごい人でよかったね(笑)。

 

今日かも知れないし明日かも知れない発情のタイミング。日本初の快挙となるべく、2匹のブラッドパイソンに2世が誕生する日がくることを、祈らずにはいられません。

【後編へ続く】

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