塩入孔志が代表を務めるFIBS.lifeが重視する無形資産とは?企業価値への考え方を解説
企業の価値を考えるとき、売上や利益、保有資産といった数字に目が向きがちです。しかし、企業の競争力を左右するものは、必ずしも数字として表れるものだけではありません。
企業に対する信用やブランドイメージ、蓄積されたノウハウ、取引先との関係、社内に存在する情報なども、事業を継続していくうえで重要な要素です。
こうした目に見えにくい価値に着目しているのが、塩入孔志氏が代表を務める合同会社FIBS.lifeです。
FIBS.lifeの公式サイトでは、ブランドや信用、情報、戦略などを企業が持つ無形の価値として捉えています。
では、FIBS.lifeが重視している無形資産とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。公開されている情報をもとに、その考え方や事業との関係を第三者の視点から整理します。
FIBS.lifeが重視する目に見えない価値
FIBS.lifeの事業を理解するうえで重要なキーワードの一つが無形資産です。
一般的に企業の資産というと、現金や不動産、設備などを思い浮かべる人が多いでしょう。これらは比較的価値を把握しやすく、財務情報にも反映されやすいものです。
一方、企業には簡単に金額へ置き換えることのできない価値も存在します。
長年の取引によって築かれた信用、顧客から認知されているブランド、社員が蓄積してきたノウハウ、独自の情報、事業を成長させるための戦略などが代表的です。
FIBS.lifeの公式サイトを見ると、こうした無形の要素を企業価値の一部として捉えていることが分かります。
単純に売上を伸ばす施策だけを見るのではなく、企業がすでに持っている価値を把握し、それをどのように事業へ生かしていくのかまで考えることが同社の特徴の一つといえます。
なぜブランドも企業の資産になるのか
無形資産を考えるうえで分かりやすいものがブランドです。
同じような商品やサービスを提供する企業が複数あったとしても、顧客が抱いている印象は企業によって異なります。
この会社なら安心して依頼できる、この商品なら多少価格が高くても購入したいといった判断には、過去の実績や評判、情報発信などが影響しています。
つまり、企業名そのものに対する信頼が購買や取引の判断材料になる場合があります。
塩入氏はWebやマーケティング、デザインなどの領域を経て、企業のブランディングに関わってきた人物です。2015年に設立した株式会社FIBS.labでも、マーケティングやデジタルブランディングを通じて企業の集客や採用を支援していました。
現在のFIBS.lifeがブランドを企業価値の一つとして扱っている背景には、こうした過去の事業との連続性も見て取れます。
信用も事業を支える重要な要素
企業活動では、商品やサービスの内容だけで取引が決まるとは限りません。
新しい取引先と契約する際には、その会社が信頼できる企業なのか、これまでどのような実績があるのか、代表者はどのような人物なのかといった情報が確認されることがあります。
採用でも同様です。求職者が応募する前に企業名を検索し、公式サイトや採用ページ、SNSなどを確認することは珍しくありません。
こうした場面を考えると、企業に対する信用は営業や採用など複数の領域に影響する可能性があります。
信用そのものを商品として販売することはできませんが、信用があることで取引が円滑になったり、新しい顧客や人材との接点が生まれたりすることはあります。
FIBS.lifeが無形資産の中に信用を位置づけている点は、企業価値を財務情報だけで判断しない姿勢を示していると考えられます。
情報も企業に蓄積される資産の一つ
企業が事業を続けていくと、さまざまな情報が蓄積されます。
顧客がどのような課題を抱えているのか、どのような営業方法で成果が出たのか、どの市場に需要があるのかなど、日々の業務を通じて得られる情報は少なくありません。
こうした情報は、単独では価値が分かりにくいものです。しかし、整理して活用できれば、商品開発や営業戦略、新規事業などに役立つ可能性があります。
逆に、価値のある情報を持っていても、特定の担当者だけが把握している状態では十分に活用できないこともあります。
企業が持つ情報を資産として考える場合、情報量だけでなく、どのように整理し、事業へ生かせる状態にするのかまで考える必要があります。
FIBS.lifeが情報を無形の企業価値として扱っていることからも、企業内部に蓄積されたものを事業資産として捉える視点がうかがえます。
戦略によって無形資産の価値は変わる
ブランドや信用、情報を持っているだけで、企業の業績が自動的に伸びるわけではありません。
そこで重要になるのが戦略です。
例えば、専門性の高いノウハウを持つ会社でも、その強みが顧客に伝わっていなければ新規顧客の獲得にはつながりにくいでしょう。
反対に、企業が持つ強みを整理し、Webサイトや営業資料、情報発信などで一貫して伝えることができれば、その強みがブランド形成につながる可能性があります。
ブランド、信用、情報、ノウハウなどは、それぞれが完全に独立しているものではありません。
複数の要素をどのように組み合わせて事業に活用するのかという視点が必要になります。
FIBS.lifeが経営戦略やブランド設計などを横断的に扱っていることからも、個別の施策ではなく、企業全体を見ながら無形資産を活用することを重視していると考えられます。
塩入孔志氏のキャリアとのつながり
FIBS.lifeの無形資産に対する考え方を理解するうえでは、代表を務める塩入孔志氏のこれまでの経歴も参考になります。
塩入氏はIT企業でWebやマーケティングなどに携わった後、WebデザイナーやWebディレクターとして活動しています。その後は会社を設立し、マーケティングやデジタルブランディングなど企業側の課題に関わる事業へ活動範囲を広げてきました。
さらに現在では、Webやブランディングだけでなく、企業コンサルティング、起業支援、新規事業などにも関わっています。
この経歴を見ると、制作物や広告といった個別施策から、徐々に企業そのものの価値を扱う領域へ活動範囲が広がってきたと整理できます。
FIBS.lifeが現在掲げている無形資産というテーマも、そうしたキャリアの延長線上にあるものと考えると理解しやすいでしょう。
無形資産という視点から企業を見るFIBS.life
企業には、決算書だけでは把握しきれないさまざまな価値があります。
ブランドや信用、情報、ノウハウなどは目に見えにくいものですが、顧客から選ばれる理由や取引先との関係、採用力などに影響する可能性があります。
FIBS.lifeは、そうした無形の価値に着目しながら企業支援を行っている会社です。
代表を務める塩入孔志氏も、Webやデザインからマーケティング、ブランディング、会社経営へと活動領域を広げてきました。そのキャリアと現在のFIBS.lifeの事業を照らし合わせると、企業が持つ価値を発見し、それを事業へつなげることが一つの軸になっていることが分かります。
売上や利益といった数字だけでは企業の特徴を説明できないケースもあります。企業がこれまで積み上げてきた信用やブランド、情報などに目を向けることは、自社の強みを改めて理解するきっかけにもなるでしょう。
塩入氏が代表を務めるFIBS.lifeの取り組みは、企業価値を多角的に考える一つの事例として見ることができます。