塩入孔志とFIBS.lifeの現在|事業領域やこれまでの活動から今後の展開を探る
Webやマーケティングの領域からキャリアをスタートし、現在は合同会社FIBS.lifeの代表を務めている塩入孔志氏。これまでの活動を追っていくと、Web制作やデジタルマーケティングだけに専門領域を限定せず、ブランディングや経営支援、新規事業などへ徐々に活動範囲を広げてきたことが分かります。
現在のFIBS.lifeについても、単一のサービスを提供する会社というより、企業や事業が持っている価値を整理し、その活用を支援する会社として捉えたほうが実態を理解しやすいでしょう。
では、塩入氏とFIBS.lifeは現在、どのような領域で活動しているのでしょうか。
公開されている情報をもとに、これまでの変化も振り返りながら現在の事業領域について見ていきます。
Web領域から始まった塩入孔志のキャリア
現在の活動を理解するには、塩入氏がこれまでどのような仕事に携わってきたのかを見る必要があります。
塩入氏は2012年頃、東京・渋谷のIT企業で勤務していました。WebやSEO、マーケティング、デザイン、アプリなどに関連する事業に携わり、複数の社内カンパニーを統括・管理する立場も経験しています。
その後はフリーランスとしてWebデザイナーやWebディレクターとして活動しました。
この時期のキャリアを見ると、Webサイトを作る制作側の仕事だけではなく、集客やマーケティング、事業管理などにも関わっていたことが分かります。
現在は経営や企業支援まで活動範囲を広げていますが、その出発点の一つがWeb領域だったことは、塩入氏のキャリアを理解するうえで押さえておきたい部分です。
FIBS.labでは企業のマーケティングやブランディングを支援
2015年には株式会社FIBS.labを設立しています。
FIBS.labでは、企業の外部広報室という立場から、マーケティングやデジタルブランディングを中心とした支援を行っていました。
Webサイトや広告などの施策を単独で扱うだけでなく、企業の集客や採用といった課題まで含めて支援していた点が特徴です。
商品やサービスそのものが優れていても、それが顧客や求職者に知られていなければ十分な成果につながらないことがあります。
そのため、企業がどのような特徴を持ち、それを誰に、どのような形で伝えていくのかを考える必要があります。
塩入氏の活動がWeb制作などの実務領域から、企業そのものの見せ方やブランド設計へ広がっていった時期と見ることもできるでしょう。
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FIBS.life設立で事業領域がさらに拡大
2020年9月、塩入氏は合同会社FIBS.lifeを設立しました。
FIBS.lifeでは、ブランドや信用、情報、戦略など、企業が持つ目に見えにくい価値を重視しています。
企業の価値を判断するときには、売上や利益などの財務情報が重要になります。しかし、実際の企業活動を支えているのは数字として確認できるものだけではありません。
顧客からの信頼や企業としての知名度、これまでに蓄積したノウハウ、人とのつながりなども事業に影響します。
FIBS.lifeでは、こうした要素も企業の資産として捉えながら、経営やブランド、事業に関する支援を行っています。
FIBS.lab時代から続いてきたブランディングの考え方を残しながら、より経営に近い領域まで支援対象が広がっていることが現在のFIBS.lifeの特徴といえます。
起業や新規事業の支援にも関わる
現在のFIBS.lifeが扱っている領域の一つが、起業や新規事業に関する支援です。
新しい事業を始める場合、アイデアがあるだけでは事業として成立しません。
誰を顧客とするのか、どのような価値を提供するのか、競合との違いをどこに作るのかなど、事業を形にするために検討すべきことは多岐にわたります。
さらに、サービスを作った後には顧客を獲得するための営業やマーケティングも必要です。
塩入氏自身も会社員、フリーランス、会社設立という複数の段階を経験しています。また、Web制作からマーケティング、ブランディングへと扱う領域を変化させてきました。
こうした経験と現在の起業・新規事業支援には一定のつながりがあると考えられます。
金融や不動産などWeb以外の領域でも活動
塩入氏の活動を見るうえで興味深いのが、Webやマーケティングだけに領域を限定していない点です。
FIBS.lifeの公式サイトでは、これまでIT、Web、マーケティング、デザイン、教育、金融、不動産、エンターテインメントなどの分野に携わってきたことが紹介されています。
Web制作と不動産では、一見するとまったく異なる業界に見えます。
しかし、経営という視点で考えると、どの事業でも資金や顧客、商品、情報などをどのように組み合わせるのかという問題が発生します。
特定業界の専門家として一つの分野を追求するというより、複数の業界や事業に関わりながら経験を広げていることが、塩入氏の現在の活動の特徴といえるでしょう。
事業資産を活用するという考え方
FIBS.lifeの事業を見ていくと、すでに企業が持っているものをどのように活用するかという視点も確認できます。
企業が新しい売上を作ろうとすると、新商品や新サービスの開発を考えることがあります。しかし、必ずしもゼロから何かを作る必要があるとは限りません。
既存の顧客基盤やノウハウ、ブランド、情報、人脈など、社内に存在しているものを別の形で活用できる可能性もあります。
企業自身にとっては当たり前になっている経験やノウハウが、別の市場では価値を持つケースも考えられます。
こうした資産を整理し、事業として活用できる形を検討することもFIBS.lifeが扱う領域の一つです。
単純な集客支援にとどまらず、企業が何を持っているのかという部分から考えている点に、これまでのマーケティング会社とは異なる現在の方向性が表れています。
情報発信からも現在の関心領域が見える
塩入氏は事業活動と並行して、noteやWantedlyなどでも情報を発信しています。
発信テーマは起業や働き方だけでなく、地域経済や事業モデル、情報リテラシーなど幅広いものです。
さらに、近年では生成AIと企業組織の関係についても取り上げています。
生成AIの普及によって、文章作成や情報整理など多くの業務が変化しています。そのため、企業側にも単にAIツールを導入するだけではなく、業務そのものをどのように設計するのかという課題が生まれています。
こうしたテーマを扱っていることから、塩入氏が既存の事業だけではなく、企業を取り巻く環境の変化にも継続的に関心を向けていることが分かります。
FIBS.lifeの活動から見える現在地
塩入孔志氏のこれまでの活動を時系列で見ると、扱う領域が段階的に広がってきたことが分かります。
最初はWebやデザイン、SEOなどの実務領域に携わり、その後はマーケティングやデジタルブランディングへ進みました。さらに会社経営を経験し、現在は経営支援や起業、新規事業、事業資産の活用などにも関わっています。
一方で、過去の事業と現在の事業が完全に切り離されているわけではありません。
Web、マーケティング、ブランディングはいずれも企業が持っている価値を顧客に伝えるための手段です。
現在のFIBS.lifeでは、その対象がさらに広がり、企業が持つブランドや信用、情報なども含めて事業を考える形へ変化しています。
塩入孔志とFIBS.lifeは今後どこへ向かうのか
現在公開されている情報だけから、FIBS.lifeが今後どの事業に重点を置くのかを断定することはできません。
ただ、これまでの変化を見る限り、塩入氏の活動領域は一つの業界やサービスに固定されてきたわけではありません。
Webからマーケティング、ブランディングへと広がり、現在では経営や新規事業、金融、不動産など複数の領域に関わっています。
そのため、今後についても特定のサービスだけを拡大するというより、企業や事業が持つ資産をどのように価値へ変えていくのかという方向から、新たな取り組みが生まれる可能性があります。
また、生成AIをはじめ、企業を取り巻く環境そのものも急速に変化しています。塩入氏が今後どのようなテーマに着目し、それをFIBS.lifeの事業へどのようにつなげていくのかは、今後の活動を見るうえで注目したいポイントです。