春はペット総合イベント「ペット王国2024」から。毎年ゴールデンウイーク真っ只中に多くの人でにぎわう同イベントですが、今年はちょっと早めの4月末開催。今回もアクア関連商品の出展にこだわるKOTOBUKIブースに終日密着。早くも期待が高まる新製品を検証しつつ、ブースに立ち寄る来場者の声も拾ってみました。
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◆KOTOBUKIブースへGO!
いつもとは景色の違う京セラドーム大阪。普段は野球観戦、しかも3連覇中のパ・リーグの王者のホームグラウンドとは勝手が違いすぎます。しかし今日は、主役はベースボールではなくペット。しかも関西で稀少なペットイベント。会場は午前10時だというのに、朝の8時から並んでいた来場者もいたほどの人気イベントなんです。
KOTOBUKIのブースは、スタンドから見てもすぐにわかりました。例年とほぼ同じ場所。ワンちゃんネコちゃん関連の出展が9割以上を占める会場の中、まさしく孤軍奮闘のアクア。どんなことがあっても、この灯は消しちゃあならんのです!知らんけど!
今年も新製品を中心にした展示ラインナップ。さすが水槽メーカー、この風景がたまりません。
人気のガラポンコーナーも。1回2,000円で空くじなし。ハズレ=残念賞でもあのおしゃれなセット水槽「ビュース」をゲットできるとは。1回のガラポンでもしっかりモトがとれています。
悪臭を元から断つ「デオミスト」のサンプル無料配布や、イベント限定価格でバランスウォーター「ラボ水」も販売中。
たかが無料、されど無料。どんな商品なのか実際に使ってもらってこそ、長い目で見たら販促につながるのです。
去年とはまた違った雰囲気のフォトスポットコーナー。やっぱりココは人気があります。ココはワンちゃんたちの晴れの映えステージ。残念ながらお魚と撮る人はさすがにナッシング。
ワンちゃんより飼い主さんのほうが必死のパッチ。
3年前までうちにもいたシェルティ。この日は9才になるシェルティのすみれちゃんと遭遇。思わずシンクロタイム。病気のことや性格のことなど、飼い主さんとしっかり話し込んでしまいました。あー、またもやペットロス発病中~。
◆注目すべき新製品の数々
さて、KOTOBUKIの新製品が今年もラインナップ。すでに本誌でも6点の商品をご紹介済みで、ご覧になった人も多いかと思います。
まずはこれ、観賞魚に必要な栄養をプラスした「カルキ抜きビタミンプラス500」。カルキ抜きだけでなく、観賞魚に必要な栄養をプラス。カルキ抜きさえすればいいってもんじゃない!アクアも健康重視の時代なんです!
あのミニLED「ピース」がロングサイズにアップデートした「ピースロング」。スリムでありながら高輝度。そしてスタイリッシュ。アクアユーザーのアクアライフをおしゃれにシャイニング。
そして「でこぼこマット」。平らではなく、でこぼこ。全部、でこぼこ。ユニークな形状が、細かなゴミや汚れを除去。上部式フィルターにセットすれば、ワンランク上のろ過能力を発揮します。
「コケカット」でコケをカット。こんなわかりやすいネーミング、KOTOBUKIなら当たり前。コケに悩めるユーザーに、マルチで使えます。各種フィルターはもちろん、水槽に投入するだけで使えます。
パーツを取り替えるだけでマルチに使える「5in1クリーニングセット」。まさに変幻自在。コケ除去仕様になったり、サイドブラッターになったり。5つの使い方ができるアクアアイテム。あるようでなかった、地味だけどあれば便利!以上の新製品は本誌でも個別に紹介していますので、詳細をお知りになりたい人はぜひバックナンバーをどうぞ。
キワメテ未発表の新製品も。水槽内で魚たちを見守るカーキ色の渋いヤツ。これぞ、新開発の「シグナルヒーター」。シグナルランプによる点灯表示と新開発のセンサーにより、安全性がさらに向上しました。詳細は後日キワメテで。
これもすでにアクアショップで販売されていますが、キワメテでは未発表の新製品。60㎝以上の水槽や水草レイアウトなどに対応した次世代の外部式フィルター「パワーボックスV」シリーズ。同じく詳細は後日キワメテにて。
◆馬車馬のような栄養系ソイル?
何気にドサッと平置きされたブツ。あ、もしかしたらこれがウワサの水草育成に特化した「エナジーソイル」?純国産で高濃度の栄養に特化した、ほかではありそうでない栄養系ソイル。水草レイアウトに関心の高いショップでも、「こんなソイルを待っていた!」との声も高いのだそう。マジか!
実際に1年以上もの間、カラシン系を飼育中の水槽でエナジーソイルを試してみたKOTOBUKIのスタッフによると、「ハッキリ言って馬車馬みたいなソイルです(笑)」。何なんそれ。エナジーソイルに含まれている成分としては、リン酸・カリウム・窒素のほか、フミン酸・フルボ酸といわれる腐植酸も。通常、ソイルは基本的に自然土ですが「(ソイルの)表面にコーティングされているのではなく、ソイルそのものにそれらを練り込んであるのがミソなんです」。
とにかく水槽の成長が驚くほど早いのだとか。「水槽を立ち上げて1日も経たないうちに、コケが発生していてびっくりしました」。え、それってあかんやん。「いえいえ、それほど栄養価が高いという証明なんです。しかも一般的なソイルは1年くらいで栄養価が落ちて効果がなくなってくるのですが、試してみた水槽ではまだ効果が持続しているくらいですから」。
そんなにすごいソイルだったとは。コケは早めに手を打つとかブラックモーリーやプレコにお願いすれば何とかなるとして、従来のソイルにはなかった効果が期待できそう。ただし、配合や栄養可のバランスもあるので、ショップなどとよく相談してから使ったほうがよさそう。なので、「もしかしたら初心者にはちょっと難しいかもしれません」。なるほど、これで馬車馬という意味がよくわかりました。
「よく行くショップで見かけたんです。一体どんなものか見てみたいと思って、ここに立ち寄りました」と興味津々の尼崎市在住の下村さん。アクア歴30年、5~6本の水槽で主に熱帯魚飼育をしていて、「ノーマルブラックの粒が均一でないところがいいですね。水通りもよさそうだし、レイアウトする際見た目にも変化がつけられますし」。目のつけどころはさすが!
できることなら秋から冬に仕込んでおいて、来春には水草水槽コンテストにもエントリーしてみたいとヤル気満々の下村さん。エントリーできるかどうかは、まさにエネジーソイルにかかっているといっても過言ではありません。現在、よく行くショップと自分とで水草の成長の度合いを観察しながら確認し合っているのだそう。「エナジーソイルが栄養系ソイルの救世主になればいいですね」と熱く語ってくれました。そう、KOTOBUKIにとっても本気のソイルなんです!
「以前から気になってました」「ネットでも期待が高いみたいです」「水草マニアが太鼓判を押してます」などなど、ほかにもエナジーソイルに関心を寄せる来場者が多々。ワンちゃんネコちゃんばかりが注目されがちなイベントではありますが、見てる人はちゃんと見てる!キワメテでも、エナジーソイルの商品特性をさらに深掘りして、後日単独記事として紹介しますのでお楽しみに。
そんなん待ってられへん!という人は、ぜひ水草に詳しいショップへソッコー足を運んでみてください。
◆駐車スペースがアクアに占拠!?
「わあ、きれい!」「飼ってみたいけどねー」。まあまあ、そんなこと仰らずに。満更関心がなくもないこの人たちに、アクアの素晴らしさを訴えるポイントがあるとしたらそれは一体何なんでしょうね。
いつまでもアクアはあかんあかんて言ってても、しょうがない。まだまだ本気が足らないのかもよー。
藤井寺からお越しの高田さん一家。お子さんがメダカをすくいたいと、イベント会場でメダカをゲット。「初めての飼育なんですよ~。うまくいくといいんですけどね」とご両親。
弟君はちょっと恥ずかしくてお姉ちゃんのうしろに隠れちゃいました。どうか上手に育てて、将来のメダカ博士ちゃんになってくださいね。
同じように、会場のイベントで金魚をゲットした中学生。同時に、ガラポンで3等賞のレグラスも。ところがお母さんが、展示してあったビュースが気になって仕方ない様子。「おしゃれな水槽だなと思って。ケラケラ(笑)」。
「とりあえずこの子がアクアに興味を持ち出したら、その時にまた水槽のことは考えます」とお父さん。そう、アクアは道具じゃなくキッカケが大事なんです。これから先が楽しみですね。
堺市から来場のワンちゃん連れの女性。コンパクトなテラリウム水槽に興味津々。「兄が海水魚にハマっている影響で、私も興味が出てきたんです(笑)」。そろそろ自分もしてみようかな、と。
とりあえず総合カタログを?どうぞどうぞいくらでも持って帰ってください!
奈良市からお越しの 松岡さんほか総勢11人。夫婦やら友達やらお母上やらお孫ちゃんやら。ややこしすぎる相関関係。1度聞いただけでは覚えられな~い。
「娘たちがどうしてもやりたいと言うので」ガラポンを。結果、4回やって4つの水槽をゲット。一気に4本もの水槽どうするの?「何も考えてませーん(笑)」。
自宅でワニとカメを飼っている松岡さん。おお~、今だかつてワニユーザーを取材したことはありません。のちほど写真を送ってもらいました。ありがとうございました!
ドアップで見るとすっごく可愛いワニ。かなりレア。それにして4本の水槽、どうするんやろな~。
東大阪市のOさん。奥様はアクアが好きすぎてアクアショップに勤めちゃいました。アクアは奥様だけ?「はい、家内だけです(笑)」とご主人。聞くと奥様の水槽が多すぎてついにおうちの駐車スペースを占拠してしまったとのこと。じゃ車は?「別途借りてます。仕方ないですね(笑)」。なんとやさしいご主人なんでしょ。ぜひアクアライフを覗いてみたいものです。
後日送ってきてくださった写真がこれ。おおー、メダカ水槽がビッシリですやん!奥様曰く、「ずらーっと置いてあるところは汚すぎて写せません(笑)」。はい、これだけでも想像以上でした。
ついでも個別の水槽も何点か。こちらはわさわさ金魚水槽。車なんかもう停められない止まらない。奥様のアクア熱も止まらない!
ベタもいたりなんかします。これらの水槽を全部奥様が一人で?こりゃ本気やー。Oさん、貴重な写真をありがとうございました!
◆合い言葉は「がんばろうアクア」
オープンの午前10時からクローズドの午後5時まで、あっちゅーま。ドーム内に蛍の光が流れ、退場を流れるアナウンスも。
いつもながらイベント取材はフルスロットルで臨んでいるので、ホトホト疲れます。もう少し肩の力を抜いてやればいいじゃないか、ともう一人の自分が。
1年に1回、来場者はたっぷり楽しんだことでしょうが、一番楽しんでいたのは自分自身かれしれません。何せ今年はキワメテ創刊10周年ですから!謎。
いずれにせよ、アクア頑張らないと!そのためにキワメテも頑張ります!
KOTOBUKIスタッフのみなさん、お疲れさまでした!そして取材にご協力いただきありがとうございました!また来年!