KOTOBUKIのヒーターが完全リニューアル。シグナルランプによる点灯表示と新開発のセンサーにより、安全性がさらに向上。「シグナルヒーター」シリーズは外観カラーも一新され、設置も心地よい世界観。使い勝手のよさは、初心者から中・上級者まで、幅広いニーズに対応しています。
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◆全16タイプがコンプリート
パッケージに整然と収まるヒーター群。数えてみると全部で16タイプ。水槽の大きさや機能に応じて4つにカテゴライズ。KOTOBUKIの新ヒーターの布陣は頼もしすぎます。
まずはこちらのグループ。高性能IC制御による26℃温度固定式ヒーター「シグナルオート」。水温が常に26℃でキープできるよう、自動的にコントロール。初心者でも手軽に使えるタイプのヒーターです。左からAUTO60W、AUTO80W、AUTO120W、AUTO160W、AUTO220W。水槽の容量に応じて計5タイプから選べます。
こちらは、ヒーターとサーモスタットとが一体になった「シグナルオートMD」。コード中間に備える業界最小クラスのマイクロダイヤルで、23~32℃の範囲で手軽に設定が可能です。水温の微調整が必要な生体飼育・病気時の治療などに対応しています。計3タイプ。左からシグナルオートMD120W、同160W、同220W。
ヒーター本体とサーモスタットとがセパレートになった「シグナルヒートセット」。大型ダイヤルを採用したサーモスタットは、15~35℃の幅広い水温設定が可能。ひとつのサーモスタットで2台のヒーターを作動させることもできるなど、汎用性の高いモデルとなっています。計4タイプ。左からシグナルヒートセット120W、同160W、同220W、同300W。
サーモスタット接続専用の交換用ヒーター「シグナルヒーター」。サーモスタット(別売)とヒーターが接続できるシグナルヒートセットの予備として使えます。左からシグナルヒーター120W、同160W、同220W、同300W。
◆難燃性の高いヒーターカバー
本体は難燃性のヒーターカバーつき。ガラス繊維を含んだ特殊な素材は、アメリカの厳しい安全規格ULに適合。空焚き時などの安全性の強化が図られています。ヒーターカバーといえばブラックが主流ですが、よく見るとブラックではありません。深みのあるモスグリーンを採用しました。このカラーって渋くないですか?
同じワット数のシグナルヒーターを並べてみました。上からオート120、ヒーター120、MD120。同じワット数であれば、長さも同じ長さ240㎜のコンパクトサイズとなっています。
特筆すべきは二重の安全回路を採用したこと。サーマルスイッチと温度ヒューズとの連携プレーにより、異常な温度上昇が起きた場合にセンサーが素早く感知。まず空だき時の異常温度をサーマルスイッチが感知して、ON/OFFによってヒーターの表面温度を管理します。また、万一サーマルスイッチが故障した際には、温度ヒューズが通電をシャットアウトして、空焚き事故などを未然に防ぎます。ただし、温度ヒューズが作動してしまった場合は通電不可となり、再使用はできませんのでご注意のほどを。
パッケージに記されたSPマークは信頼の証。
◆信頼高いシグナルランプ
そして最大のウリは何といっても、このシリーズから新たに採用されたシグナルランプ。保温のオン・オフがひと目でわかり、万一ヒーターが故障した時も視認できるので便利です。秋口から早めの準備でヒーターを設置しておくと、水温が下がった時にはヒーターが稼働し始めることがこのランプにより実感できるでしょう。
早速水槽へセッティング。まずは縦置きで。強力なキスゴムにより水槽へ確実に密着。サイズもさることながら、モスグリーンというユニークなカラーが水草に溶け込んでいます。
引きだとこんな感じ。本体がモスグリーンのせいもあってあまり目立ちません。ヒーターはブラックが当たり前という時代ではなくなりました。
続いて横置き。スマートに見えますね。縦横いずれかは、みなさんの水槽環境に応じてご自由にどうぞ。
さて気になるシグナルランプについて、シグナルオート120を例に解説していきましょう。まず本体がオンになると点灯します。ヒーター本体は、水温26℃確保に向けて加速していきます。
26℃に達すると消灯。規定の温度が安定した状態であることを示しています。
そして水温が何らかの事情で26℃以下に低下してしまうと、再び点灯して警告。要は、通電が開始されて規定の温度に達する以外は、シグナルランプの点灯は異常を知らせるデンジャラスな合図となるわけです。だから「赤色」なんです。
空焚きが起きた際も同様。ヒーターのコンセントが抜かれておらず加温状態であることを、シグナルランプが知らせてくれます。この場合は、点灯だけでなくセンサーが感知して通電を遮断します(ランプは消える)が、掃除などの際は電源を必ずコンセントから抜いてヒーター本体をオフにする習慣を身につけておきましょう。
◆ヒーターの歴史は進化の歴史
アニメファンの中には、あの機動戦士の敵キャラを連想する人もいるとかいないとか。
かつて業界で初めてヒーター本体に着色石英管を採用したKOTOBUKI。2013年にはこれまでになかった新しい技術を投入し、高性能と安全性を追求してきました。
そして2024年。デザイン性を加味したシグナルヒーターの登場により、時代を見据えた進化に終わりはありません。シグナルヒーター全タイプは、全国のアクアショップで発売中。