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【ショップ】ヤドカリのスペシャリストがいる「真田丸水族館」って?☆海水ショップ・やどかり屋(大阪市天王寺区)

Posted on 2017年4月15日2024年10月28日 by aquariummagazine

大阪市天王寺区の閑静な住宅街の一角にある「やどかり屋」。

海水魚やサンゴなどのほか、ヤドカリを専門的に扱うショップとしてはちょっと珍しい存在です。

何よりも、誰にでもわかりやすいシンプルな店名(笑)。

そして色々聞いてみると、店名が示す通りこれまで何度も引っ越しをしてきたそうです。

しかも同ショップオーナーの友永賢治さん、前職は不動産業というこれまたウソのようなホントの話(笑)

現在の場所に落ち着いて、この5月ではや8周年。

ヤドカリに関する深イイ話をおうかがいすべく、初めての訪問となりました。

 

◆真田丸ブームのお膝元

 

JR大阪環状線・玉造駅から西南へ。このあたりは、大河ドラマに登場した真田丸ゆかりの地として、今も観光客や歴史ファンが歩いています。

 

三光神社もそのひとつで、真田像があったり、真田丸へ通じる秘密の抜け道跡があったりで、歴史ロマンを感じずにはいられません。

 

上町台地という独特の地形により、坂道が多いのも特徴です。

 

高校の敷地前にはこんな碑も。この場所こそ真田丸があったとされる説が、最も有力なのだとか。ぜひ「ブラタモリ」のロケ地として紹介してもらいたいと思うのは、記者だけではないと思います(笑)

 

◆ヤドカリといえばやどかり屋

 

寄り道をしながら、やどかり屋さんに到着。早速大きなノボリが出迎えてくれました。

 

ん?「真田丸水族館」?そんなん初耳ですけど~(笑)

 

店内には真田丸にあやかった観光案内パンフレットも。おお、そこにはちゃんとお店のことも載っています。

 

おお、「キワメテ!水族館」のステッカーも貼ってありました!実はやどかり屋さんとは、2月に開催された「ジャパンペットフェア2017」でお知り合いになったんです。

 

1階では主に海水魚やサンゴ、オリジナル水槽などの用品を取り扱っています。そして2階がヤドカリや貝殻などを専門的に扱うフロアとなっています。

 

店内には情報番組などに出演した縁で芸能人の色紙もたくさん。今や「ヤドカリといえばやどかり屋さんでしょ」とアクア業界やアクアファンの間でもいわれるくらい、全国的に知られるようになりました。

 

同店オリジナルの水槽も。水量調整オーバーフローポンプつき。何といっても、水位が自由に変えられるのが特徴です。同ショップおすすめのオリジナル水槽です。

 

ギョギョ~!さかなクンもいますよ~!

 

◆正真正銘のヤドカリ人生?

 

――何でまた不動産業からアクアの世界へ?

「親の影響もあって、子どものころから生き物がずっと好きだったんです」

――趣味にはとどまらなかったと?

「(店を)始めた当初は、不動産業と二足の草鞋だったんですよ。通販がメインだったので店舗らしいものは特になくて、時間制でお客さんに自宅に上がってもらった程度でした」

――今でこそ当たり前のネット通販も、当時としては草分けだったのですね。

「その後店舗も構えるようになりましたが、数年の間に3度も引っ越しを繰り返しました」

――本当にヤドカリが好きということが、そのまま人生になってしまいましたね(笑)

「決して大きな儲けにはなりませんが、好きなことを仕事にできて幸せだと思っています」

――今後引っ越しのご予定は?

「もうないです(笑)。今は店舗のあるビルの3階が自宅になり、周辺環境も気に入っているので、ヤドカリ人生はひとまずこれにてジ・エンドです(笑)」

生き物が大好きだという友永さん。その中でも、脱皮を繰り返して少しずつ成長しながら貝殻という宿を替えていくヤドカリにとりつかれてしまったのは、ご自身の人生に通じるところがあったからにほかなりません(笑)

 

◆20万円近いお魚も!

 

1階の海水魚フロアにはユニークな魚がたくさんいます。ちょっとご紹介しましょう。

 

ホワイトスポッテッドトードフィッシュ。価格は何と198,800円!カリブ海産。真正面からみた時の愛くるしい顔がなんともいえません。

 

ムシフグ。日本近海に生息するものの、ショップでは珍しいフグだそう。体側には大きな黄色の虫くい状の斑紋があります。

 

オーストラリア産のゼブラフィッシュ。シマシマのゼブラ柄が特徴です。

 

ご存じハリセンボン。やどかり屋さんの人気者です。“半怒り”の状態でした(笑)

 

ペンギンみたいに胸ビレをヒラヒラ広げて泳ぐ様子が可愛いオニボラ。沖縄産。 

 

横ではなく縦になって泳ぐ珍しいヘコアユ。わかります?下を向いているほうが顔です(笑)

 

フィリピン産のヒフキアイゴ。突き出した口がひょっとこに似ていて、火を吹いているようにみえることが名前の由来だそうです。

 

サンゴも美しい~。生体だけでなく、こんな幻想的な美しさも海水魚ならでは。「よく海水魚は難しいと言われますけど、生体と器具が少し違うだけで、そんなに難しくないんですよ」と友永さん。確かにヤドカリは海水だし、そっちから海水魚に入っていくのも一興かもしれません。

 

友永さんは、ホームページやご自身のSNSを通じて、画像や動画など生体の入荷情報をこまめに発信していらっしゃいます。どの画像もとってもきれいで、見応えがあります。興味のあるかたはぜひごらんください。

 

◆まるで女性向けの雑貨店

 

それでは、2階のヤドカリフロアへ。こぢんまりしたスペースに、水槽や貝殻が所狭しと。海水独特のにおいも特にしません。そうそう、ヤドカリを飼いやすい要因のひとつに「におわない」というのがあることを、まずはお伝えしておきましょう。これはうれしいですね。

 

アクアショップというより、女性向きの雑貨ショップのような雰囲気が随所に。

 

今密かなブームになっているヤドカリ。大きなものから小さいものまでさまざまです。そう、人気なのはメダカだけではないんです(笑)。「飼いやすい」「可愛い」、そして前述の「におわない」というのも、ヤドカリ人気を後押ししているようです。

 

 

ヤドカリには、陸上でくらすオカヤドカリと、海中で生息する水棲ヤドカリとの2種類があります。どちらも沖縄などの暖かいところで生息し、その寿命は10年とも30年ともいわれています。いうまでもなく貝殻はヤドカリのお家であり、少しずつ大きくなるにつれて貝殻を移り住んでいく成長過程を見守るのも楽しみだといわれています。

 

だから店内には大小さまざまな貝殻があります。ヤドカリにとって大事な「棲み家」ですからね。

 

こんなに大きくてきれいな貝殻もあります。インテリア小物としても十分!

 

最近は、ウェディングボードをつくるために可愛くて小さな貝殻を買いにくる女性も多いのだとか。ああ何となくわかります。しかし意外でした。ヤドカリのおうちを求めて来店する人ばかりじゃないんです。“あそこへ行けば可愛い貝殻がある”と広まってくれるだけでもうれしいですよね。

 

「ヤドカリは人間が与えた貝殻をすぐ使ってくれるとは限らないんですよ。小さすぎてもダメですし、かといって大きすぎてもダメなんです。もしかしたら、ほかにも気に入る気に入らないがあるのかもしれませんよ(笑)」と話すのは、2階・ヤドカリ担当の奥様・友永治美さん。なるほど、元不動産業を営んでおられたご主人の奥様というだけあって、ヤドカリのおうちにはお詳しい~(笑)。人あたりのいい笑顔で話してくださる奥様。時折、生まれ育った京都弁がはんなりと。「できるだけ標準語を使うように、と主人に言われるんですよ~」。いやいや、空気が和みますから京都弁がよろしおす(笑)。

 

◆ここは「磯遊びの場」

 

ヤドカリ人気にあやかって、とんでもない売り方をしている店もありますよと、友永さんは眉をひそめます。「小さな密閉容器で売られている時もあるんです。あんな状態だと、水分が少ないしきっとエサももらえてないので可哀相すぎます」と。本来、呼吸のためにエラと腹部の体表を湿らせておかないといけないことを、知ってか知らずか。

それだけではありません。飼育が簡単なことに乗じて、“霧吹きをしておくだけで飼えますよ”なんてことを平気で言うところもあるのだとか。「いくら何でもごはんはいりますよ~(笑)」(友永さん)。

ヤドカリの正しい生態がわかってないからとはいえ、そうした実情には本当に困ったものです。もしヤドカリ飼育に興味を持っていらっしゃったら、迷わずやどかり屋さんを訪ねてください。ヤドカリたちのためにも、正しい情報を身につけてくださいね。

 

奥様(写真右)がヤドカリを担当されるせいか、なじみの女性のお客さんも結構多いそうです。やっぱり安心ですよね。

 

雑貨ショップのような店内で、女性同士のまったりとした平日の風景。まさかヤドカリ飼育についての会話だとは、誰も想像できないでしょうね(笑)。

 

可愛い三角屋根のヤドカリのおうち。これもお店のオリジナル水槽だそうです。飼育に必要なものがオールインワンで揃っていて、これなら初心者でもすぐに飼えそうです。

 

「これ何だかわかります?」と奥様がニヤニヤと(笑)。おしゃれなインテリア小物かと思いきや、何と「サンゴの死骸なんですよ~」。へー、これもヤドカリの栄養分になるそうです。それにしてもこんなに美しく死ねるとは、サンゴを見習わなければ(笑)

 

奥様いわく、2階のヤドカリコーナーは「磯遊びの場」なのだそう。ああ、すっごくいい表現ですね。ヤドカリと会いにやってきて、お気に入りの貝殻を探しながら南の海をイメージしていると、さざ波の音が聞こえてきそうです。

 

取材のこの日、吹田市の吉田瑞輝さん親子が来店。1年半前に近くのホームセンターでオカヤドカリを購入以来、今では45㎝水槽に7匹が生息。すっかりヤドカリファンになりました。今日は新しい貝殻を探しに。「どんな貝殻がいいか、実際にヤドカリをわざわわざ持ってきたこともあります」と吉田さん。この日も、お気に入りの貝殻をみつけるためにまずは実測から。そうそう、ヤドカリにとって何が大事かよくわかっていらっしゃいます(笑)

 

もちろん貝殻だけでなく、砂やヒーターなどのアドバイスも多々。「普段は通販を利用している全国のお客さんが、旅行ついでにこられることもあります」。(奥様)。それもこれも、お店に対する信頼の証拠でしょう。

 

◆さかなクンとの出会いと今

 

さかなクンが“ギョギョ~!こんなに大きなミナミトビハゼがいたとは!ギョギョギョ~!”と言ったかどうかはわかりませんが(笑)。でも以前さかなクンが実際にこのお店で魚をみてビックリしたのは、本当の話。

琉球列島に生息するミナミトビハゼ、最大9㎝ということですが通常はここまで大きくならないそうです。大きな目に愛嬌があって可愛い魚。それでいて1mも飛べるジャンプ力を持つミナミトビハゼ、さかなクンもお気に入りの魚だそうです。もちろんオカヤドカリと同時に飼育できます。

 

そうそう、ここでお話ししておかないといけないのが、さかなクンとのなれそめ。数年前、東京でアクア関連の番組があった時に出会って以来、今もおつきあいをしている仲なのだそうです。こうして、友永さんあてに描いた楽しそうなイラストも展示されています。

 

ああ、だから最初お店に入っていた時にさかなクンがいたのですね(笑)。

 

パペットや書籍など、さかなクングッズも販売中。

 

こんなニット帽もありますよ~。あと白衣があれば、すっかりさかなクンになりきれますね~(笑)

 

2月に行われた「ジャパンペットフェア2017」では、友永さんご夫婦もステージに。「大阪へこられた時は、ほとんど立ち寄ってくださいます」(友永さん)と、その親交の厚さを語ってくださいました。さかなクンは常にお店の生体情報をネットチェックし、趣味と研究材料を兼ねて通販で生体を購入しているのだそうです。ある意味、さかなクンのお墨付き。これはお店にとっても、大きな信用になりますね。

 

◆奥様との二人三脚で「新居探し」のお手伝い

 

お店の外には、ガジュマルやマングローブの木などの植物も展示販売。南国育ちのオカヤドカリにとっては、癒しでありエサにもなる熱帯の植物です。

また春になると、一般の植物の販売も行うそうで、お店の前はぐんと華やかになることでしょう。もうアクアショップなのか花屋さんなのか、わかりません(笑)

 

店内や店頭の随所に目立ちやすくわかりやすいPOPやオリジナルのリーフレットなどが。これらはすべて奥様の手作りによるものだと聞いて驚きました。「以前はデザイン関係の仕事をしていたので、楽しくやってます」と目を細める奥様でした。

 

こんなユニークなキャラクターもすべて奥様の自前なんです。

 

食用に自家製ネギが植えられているスペースもちょこっと。いわく、「やどかり菜園」だそう。

 

夏になると、一面ゴーヤで壁面が埋まるそうです。大阪市内のど真ん中にお住まいながら、ナチュラルライフを満喫しておられます。

 

というわけで、本日の取材はこれにて一件落着。記念撮影は、いつも通り友永さんご夫妻と愛犬の茶々ちゃんのスリーショット。どうもありがとうございました!

 

本来の仕事を投げ打って海水魚やヤドカリを扱うショップとして、きっと人には言えない苦労もされてきたことでしょう。でも、いつも素敵な笑顔で乗り越えてきたことは容易に想像できます。大好きなヤドカリと毎日接しながら、つらい貝殻はさっさと捨てて新しい貝殻を探してきたモチベーションこそ、人生の大きな原動力になってきたことでしょう。これからのヤドカリ的人生に幸あれと、祈らずにはいられませんでした。

長い冬が終わり、いよいよ春到来。ヤドカリを飼い始めるのにも、絶好のシーズン到来です!

 

【海水ショップやどかり屋】

大阪市天王寺区餌差町8-2-1F

TEL06(6191)1112

営業時間/日・月・火・木曜日は正午から20時まで、金・土曜日は22時まで

定休日/毎週水曜日・第3火曜日(祝日の場合は営業)

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