今年の9月で創刊まる6年を迎える「キワメテ!水族館」。いやあ、振り返ってみれば多くの人と出会ってきました。アクアショップやユーザー訪問、はたまたアクアスポットなどのスタッフのみなさん。中でも、アクア系のイベントではさまざまな来場者との出会いがたくさん。決してメインとしてご紹介したわけではないのですが、印象深く脳裏に焼きついている人が少なくありません。そんな過去を振り返りながら、今回は取材現場で出会った忘れられない人たちをクローズアップしました。
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◆笑顔を忘れない初代ショップレポーター
この女子をご存知の人は、「キワメテ!水族館」創刊時からごらんになっているありがた~い読者。そう、「キワメテ!水族館」初代ショップレポーター・KANAちゃんです。国家試験の猛勉強の合間を縫って、アクアテイラーズ(東大阪市)、ペットバルーン(大阪府堺市)、ひごペットフレンドリーみのおキューズモール店(大阪府箕面市)各店に取材同行。場の雰囲気を和ませるキャラとして、KANAちゃん自身も楽しんでくれていました。当時、アクアガールという造語を浸透させたかったんですけどね(笑)
こんなに可愛い子と、一体どこで知り合ったのって?それは企業秘密(笑)。現在は某有名企業の営業スタッフとして活躍中。仕事が忙しくてなかなか会えることはありませんでしたが、数年前にちょっとしたパーティーで再会。当時から比べるとかなり「ええ女」になっていたことは確かです(笑)。6年前とあんまり変ってないんですけどね。「取材でも笑顔を忘れないようにしてくださいね!」。そう言ってくれたKANAちゃんスマイルは今も健在です。
◆人情家の敏腕イベントプロデューサー
「キワメテ!水族館」はこの人なしでは始まらなかった、といっても過言ではないイベントプロデューサーの福島幸生さん。初めて会ったのは、6年前に横浜で行われたAQUA COLORS2014魚の学校でした。同イベントは福島さんによるプロデュース。その後、2015ジャパンペットフェア(東京)や2017ジャパンペットフェア(大阪)でもその実力をいかんなく発揮。福島さんは川崎在住のため、「関西でもこんなアクアなイベントが仕掛けられるリーダーみたいな人がいたらいいのにな~」とつくづく思ったものでした。バリバリのイベンターではあるものの、情にはもろい性格(笑)。イベントという同じ目標に向かって突き進む者同士、人の気持ちがわかる福島さんは魅力たっぷりです。
2018年に福島さん自らがプロデュースした大江戸温泉金魚物語2018では、当時としてはまだ知名度が低かったあのコーラスグループ純烈を早くから推していたのも福島さんでした。もちろんこのイベントにもゲスト出演。その年、初の紅白歌合戦出場が決まった時は大喜びでした。きっと、感動の涙で顔をぐちゃぐちゃにしていたに違いありません(笑)
◆リスペクトすべきメールの達人
金魚のふるさと大和郡山市・やまと錦魚園の嶋田輝也社長。金魚の生産・卸のみならず、大和郡山市で定期的に開催される金魚フェスにおける金魚品評会を始め、やまと錦魚園独自で開催される金魚競り市などのイベントではほとんど主催者サイド。取材現場では忙しすぎる嶋田さん、いつもなかなかまともな話ができないでいるんですが、ところがおっとどっこい(笑)。以前、イベント内容について問い合わせのメールをおそるおそるしたら、何と理路整然な内容がフィードバック!えーっ、これってマジで嶋田さん??って疑うほど的確でしたから(嶋田さんスミマセン!)。しかも情報量も満載!さらに東京都知事も顔負けのスピード感(笑)。これにはマジで参りました。嶋田さんにこんな才能があったとは(笑)
その後も、何度かメールで問い合わせたことがありましたが、やっぱり即日回答。絶対的信頼(笑)。今では心底リスペクト。「仕事はやっぱりスピーディーで対応が速いのが命やで」とは言ってませんが、そんなことを暗黙のうちに示唆してくれてるような気がしました(笑)
◆卑弥呼、時空を超えて平城京に降臨!?
同じ大和郡山といえば、全国金魚すくい大会が超有名。意外と知られていないのが、地元・矢田丘陵の卑弥呼誕生説にちなんだ「女王卑弥呼」の存在。毎年一般公募で選ばれるのですが、地元在住の岡本亜友美さんもその一人で、第22回の金魚すくい大会で34代女王 卑弥呼の一人(写真左端)として選ばれました。初対面ではありましたが、軽いノリで撮らせてもらいました。はい、美人はほっときません(笑)。わずか数分のやりとりだったのですが、翌年の金魚すくい大会にかつてのメンバーなどとチームを結成して選手として出場。出場者に取材しようとして遭遇したのが、まさかの岡本さんだったのです。同じイベントの同じ会場でまた会えるとは。だーかーら、美人は忘れませんってば(笑)
岡本さんは同年の秋に行われた平城京天平祭の天平行列に初選出。その後何度も同イベントに選ばれ、2019年には卑弥呼とはまた違った古代衣装を身にまとって元正天皇役を務めるなど、華やかな舞台がとっても似合う岡本さんでした。今ではインスタグラマーとして、モデルやMCとしての新しい一面も。撮影のご要望があれば、ぜひ「キワメテ!水族館」亜友美ちゃん係までどうぞ(笑)
◆ベタオーナーからフィッシングガールへ
インスタグラマーといえば、この女子も負けていません。2016日本ベタコンテストの出品者でもあった渕上万莉さん。審査が終わり各賞もほぼ確定し、取材もひと休み。来場者も少なくなってきたころ、茶髪で黒のイケてるスーツで一人颯爽と現れたのが彼女だったのです。その後彼女は自分のベタのプラケまで歩いて賞を確認。会場とは明らかに場違いな衣装の彼女を、放っておくはずがありません(笑)。すぐさま駆け寄って、ベタの飼育動機や受賞の感想を聞かせてもらいました。往年の上戸彩を彷彿させるキャラとベタ飼育というギャップは、あまりにもインパクトがありすぎました。
彼女も今はインスタグラマー。そして魚は魚でも、今はバリバリのフィッシングガール。フォロワー数は3万人間近だったり、釣り専門誌の表紙を飾ったり、釣り関連の動画配信で登録者数も約3,000人だったり、「フッチー」の愛称でイベントでも大人気だったり。今では残念ながらベタ飼育は卒業しましたが、ベタコンテストが魚とのきっかけになったことは間違いありません。フッチー曰く、「魚と離れることはありませんよ~」だそうです(笑)
◆若手イケメン国際ベタ審査員
2019.8.2記事 2018.6.15記事 2017.6.9記事 2016.3.5記事
ベタコンテストつながりという点でいえば、やっぱりこのイケメンを紹介しなければ(笑)。シンガポール出身のリヨン・ゴー。本職は英語・タイ語・中国語を自由に操るベタ専門の輸出業者ではありますが、IBC公認審査員の一人でもあります。最初に出会ったの4年前の日本ベタコンテストでした。
ユニークなのは、なぜか彼だけがプラケを両手で持ち上げてベタを至近距離で審査するから。これは3年前のコンテストで撮った写真ですが、まるで少年が自分のペットを愛おしく眺めているような目線に、リヨンならではのやさしさを感じて撮った1枚でした。リヨン自身も気に入った様子で、今もfacebookのプロフ写真に使ってくれています。これがきっかけで、海外のIBC審査員やバイヤーの中でもリヨンの存在がすっかり話題となったそうです。リヨン、感謝しろよー(笑)
ちなみにこれは去年のコンテストで撮ったワンショット。リヨンがこの体勢で審査を始めると、ほかの審査員から撮影要請の合図があるくらい、もうすっかりおなじみの光景。 でもイケメンなので、やっぱり顔がちゃんと写ってるほうがいいですよね(笑)。今年は新型コロナの影響で開催が危ぶまれましたが、10月31日(土)・11月1日(日)に正式決定。ことしもまたリヨンの姿が見られるかも知れません。
◆目標を定めて夢を叶えた専門学校生
「キワメテ!水族館」は、関西のアクア系専門学校にお邪魔したこともあります。大阪ECO動物海洋専門学校、大阪動植物海洋専門学校、そして神戸動植物環境専門学校。特に神戸での取材が印象的で、とにかくノリがよすぎてうるさいうるさい(笑)。卒業を間近に控えたアクアスペシャリストコースの楢崎樹さんは、卒業アルバム撮影用にバイト先のアジを持ってきたから教室はパニック状態。ところがあとでゆっくり話を聞いてみると、奈良の実家を離れて海洋科学科のある福井県の高校へ通ったこともあるという、ちゃんと自分の目標を見定めていた好青年でした。最初はなんじゃコイツ!と思いましたが、人はみかけで判断してはいけないと反省した次第です(笑)
現在は、日本一歴史のある富山県の魚津水族館に勤務。飼育員として、また趣味のフィッシャーマンとして、充実した日々を送っています。特に魚津水族館では、各SNSを使ってアグレッシブに情報発信。そういえば取材の時、「日本海に面した水族館などで働きたいと思ってます!」と話していたのを思い出しました。有言実行を果たした楢崎君、あっぱれです!
あ、そういえば大阪動植物海洋専門学校でモデル志望の女子がいた記憶が。ちょっと天海祐希似の濱 愛衣さん。まるで芸名みたいな本名(笑)。その後どうなったのでしょう。もしご存知のかたがいらっしゃったらぜひ(笑)
◆ダチョウだけに好かれなかった「悲劇」?
名古屋市の東山動植物園内にある世界のメダカ館。残念ながら現在はコロナの影響で今も閉館中。3月上旬にアップした記事を読んでくれた人も、いまだに足を運べない状況です。ここに勤務する水野展敏さんは、実にユニークな飼育スタッフでした。世界のメダカを収集したり絶滅危惧種に指定されている日本のメダカを施設内で繁殖に成功させたり。しかも長年の経験で独自の飼育方法を教えていただき、決められた取材時間内で盛りだくさんのネタをいただきました。時間を気にするあまり、めっちゃ早口だったと思いますが(笑)
ユニークなのは、メダカだけでなく園内のあらゆる動物飼育を経験したことがあるという点。ヘビやトカゲなどの爬虫類のほか、ゾウやダチョウなどの飼育も。ところが、ダチョウだけがなぜかうまくいかなくて、いくら水野さんが努力しても馴染まず最後まで嫌われたままだったのだそうです。きっと凹んだに違いありません(笑)。結局原因はわからなかったものの、生きもの飼育には相性というものがあるのだなあと、つくづく実感した次第です。コロナが終息して営業再開したら、ぜひ足を運んでみてください。
◆過去を思い出せなかった黒髪の美女
「お久しぶりです!お元気ですか?」。京セラドーム大阪で開催されたペット王国2019でとあるブースを立ち寄ったところ、一人の女性スタッフに声をかけられました。「その節はありがとうございました!」と礼儀正しく頭をペコリ。今どき稀少な黒髪。えくほが印象的でこれまた美人(笑)。「私、2年前のジャパンペットフェアでお会いしてるんですよ」。え、マジ!?「忘れちゃいました(笑)?」。いやいや(汗)。こういう再会って、よくあるのが過去にゴタゴタがあったり男女のもつれだったり(笑)。そんなことするはずがない!たぶん(笑)。この時だけはまったく思い出せなくて結局降参。どうやらKOTOBUKIブースをお母上と妹さんと3人で来場(写真下)したらしくて、その時に撮った写真をスマホで確認できてようやく納得。ああ、NKさん。あの時は3人いたからわからんかったわ~と苦しい言い訳をば(笑)
現在は生体や用品を手広く扱う会社の営業スタッフとして勤務。金魚が担当で、仕入れなどで大和郡山に通うことも多いそう。なにげに言葉を交わした一人のイベント来場者が、こうしてアクア業界で存在感を示していたとはうれしい限りでした。名前は思い出せなくても顔は忘れない、という長い取材人生の唯一の汚点となったことはいうまでもありません(笑)
◆自称・他称とも認める「変態」
さて最後はこの人。2年前から関東のショップ取材をスタートするようになったのですが、取材2件目が東京都練馬区のアクアリウムプロショップViViDでした。大型の路面店は、さすが関東のスケール感。1階でひと通りアクアに関することを取材したのち2階へ。用品コーナーをさらに進むと突き当たりにあったのが、レプコーナーでした。その担当者の平田篤慶さんが、あまりにもカオスすぎて(笑)。自身が描いたというレプの鉛筆画がすごすぎて圧巻。爬虫類の嫉妬論について圧倒。さらに、イグアナのセクシー度にも言及(笑)。関東ではかなり有名な爬虫類画伯だそうで、店内には画伯直筆のPOPも多々。ちょっと商売を間違えたんじゃありません(笑)?
驚いたことに、ケージ内の爬虫類の多くが平田さんをみつけると近寄ってきます。愛情あふれる言葉をいっぱい投げかけてイグアナのアゴをなでると、気持ちよさげに目を細めます。こちらから愛情を注ぐと爬虫類でもちゃんと懐く、ということを証明していたような気がしてなりませんでした。機会があれば、もう一度彼に会ってみたいなあ。この日、関東ショップの取材は2件でしたが、彼の変態ぶりばかりが強烈に印象に残った一日でした(笑)
◆人ありきの取材これからも
取材中に出会ったユニークな人はほかにもたくさんいましたが、今回のところはこれにて。取材を通じて、これからどんな人と出会っていくのか楽しみです。まちぶらのような取材ありきの「キワメテ!水族館」。関西エリアの緊急事態宣言も解除され、これからも多くの人と出会えますように。ただし、決して「密」にならない範囲でね(笑)