2015/09/24取材, 地域社会, 専門家, 技術, 水族館, 海水魚

【製品】二代目「エビとカニの水族館」(和歌山県すさみ町)の水槽はKOTOBUKI製

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以前「キワメテ!水族館」でご紹介した和歌山県すさみ町の「すさみ町立エビとカニの水族館」
1999年に誕生後、甲殻類だけを展示するという希少な水族館として全国から注目を集めてきました。
あれから16年。
去る9月13日(日)に、初代から二代目へと引き継がれ新たなスタートを切りました。

 

◆建物はレトロでも設備は最新のものを

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初代の建物があったのはここ、風光明媚な江住海岸公園の高台。
トイレ以外の設備がないものの、家族でドライブの最中に立ち寄ったりお弁当を広げるには最高のロケーションでした。
岸壁からみる太平洋もなかなかのビュー☆
しかしながら設備の維持管理は結構大変で、なかなか採算が合わずサポーター制度を導入するなどして全国のファンの支えもあり、なんとかやってこれた16年間でもありました。

 

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今年夏に紀勢自動車道が開通して周参見南インターが完成し、すぐ近くにつくられた「道の駅すさみ」敷地内が、二代目水族館の新天地でした。
といっても、建物はかつて元中学校の体育館。
しかも昭和35年に建てられたレトロなもので、築後50数年を経過した建物でした。
ところが驚いたことに、耐震構造が意外としっかりしていて、最低限の床面補強工事や防水・防錆処理などを施すことで、水族館としての条件を満たすことができました。
そして、水族館の生命線ともいえる飼育水槽に採用されたのが、KOTOBUKI製だったのです。

 

 

◆180㎝の大型水槽も既製品で対応

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使用されている水槽は次の通りです。
・180㎝×4
・150㎝×2
・120㎝×6
・90㎝×20
すべて既製品であり、受注生産ではありません。
タカアシガニが展示されている幅180㎝の大型水槽も既製品で、バリエーションの豊富さもKOTOBUKIの強みでもあります。
そして何より、オーダー水槽ではなく既製品であれば、大幅なコストダウンにつながることはいうまでもありません。

 

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このほか、やや小さめの水槽15本も新規で使われているだけでなく、初代水族館から持ってきた水槽もありました。
「あるものは使わないともったいないですから(笑)」という森館長、これまで使ってきた水槽の耐久性や安全性についてもすでに実証済みだったということでしょう。

 

 

◆トータルに省エネや効率化を促進

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水槽と合わせて水族館運営に欠かせない飼育設備にも、KOTOBUKI製が採用されました。
外部式フィルターSVXシリーズ×10数台分、セーフティヒーター、ET-Xのサーモ、そしてLED照明など。
いずれもメンテナンスがしやすくしかもハイパワーであったことから、水族館維持の大きなテーマであるトータルな省コスト化や省エネ化、効率化などへ向けて大きく前進しました。

 

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「何せ日本一の貧乏水族館ですから(笑)。
ひとつの水族館を運営していくためには、どんなことでも人まかせにしないで自分が率先してやらないと」と話す森館長。
その情熱的な人柄には定評があります。
そういえば、オープニングセレモニーでもMCを務めていました。

 

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潜水艦に見立てた「海底探検潜水艇」コーナー。
小さな丸窓の向こうに水槽が。
ついつい覗いてみたくなる子どもの好奇心をくすぐる演出でもあります。 

 

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体育館を再利用する水族館としては斬新な天井水槽。
もちろん防水対策も万全です。

 

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小型水槽でパノラミックな展示を施したマニアックなコーナー名の「エビカニ博士の研究室」。
独立した水槽展示のため、どの角度からでもエビやカニを観察することができます。

 

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コンパクトタイプの水槽が棚状の展示台に並びます。
低電力で高い輝度のLED照明も省エネにひと役買っています。

 

 

◆「日本一やり手の水族館」へ新たな出発!

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KOTOBUKIの水槽を採用した最大の理由は、「信頼できる唯一国内メーカーであること」(森館長)。
そして「施工・メンテナンスがしやすいことです。
でも何より大事なのは、アフターケアですよ。
何か問題が起きたらすぐに対応してくれること。
水族館のように、継続的に品質を持続しつつアフターが万全なことほど心強いことはありません」(森館長)。

二代目水族館の誕生で、またひとつ夢を実現させた森館長。
「日本一の貧乏水族館」改め、「日本一やり手の水族館」であることは誰もが認める周知の事実です。

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 〈参考 展示されているエビとカニ〉
☆カニ類/アサヒガニ、モクズショイ、マルソデカラッパ、ショウジンガニ、サワガニ、ノコギリガザミ、アカテガニ、モクズガニ、タカアシガニ、オーストラリアンキングクラブ、スベスベマンジュウガニ、カブトガニ
☆エビ類/イセエビ、イソスジエビ、カノコイセエビ、オトヒメエビ、ゾウリエビ、スザクサラサエビ、セミエビ、ヒラテテナガエビ、アメリカンロブスター
☆その他/ゴマフアザラシ、ウミガメ(屋外プール)

【すさみ町立エビカニの水族館概要】
開館時間/午前9時~午後6時(4~9月)、~午後5時(10~3月)
休館日/なし
入館料/大人800円、小中学生500円、幼児(3才以上)300円(税込み)
アクセス/紀勢自動車道・周参見南インター出口すぐ、またはJR紀勢本線・江住駅下車徒歩8
駐車場(道の駅すさみ兼用)/乗用車52台、バス9台、身障者専用5台、その他オートバイ専用スペースあり
問い合わせ先/0739(58)8007
649-3142和歌山県西牟婁郡すさみ町江住808-1

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