突然ですが、「レプタイルズ」って言葉をご存じでしたか?
そう、爬虫類という意味なんです。
以前はあまりなじみのなかった言葉も、最近はかな~り浸透。
もしかしたら、このイベントが世に浸透させてきたのかもしれません。
2002年夏にスタートした「ジャパンレプタイルズショー」。
毎年夏と冬の2回にわたって行われ、今回は水槽メーカー・KOTOBUKIも爬虫類関連用品を多数出品。
8月5日と6日の2日間、会場となったツインメッセ静岡に足を運んできました。
◆入場者3万人超の「夏レプ」
夏の同イベントは通称「夏レプ」。今年でまる20回目。今ではすっかり爬虫類のイベントとして、定着した感があります。最近よく似たイベントが関東や関西でも開催されていますが、知名度や実績・規模となるとやっぱりこのイベントでしょう。また、関東だけでなく関西からも出品者があるなど、注目度は年々高まるばかりです。
今回も3万人以上の多くの入場者でにぎわいました。特に初日には、200人以上が列をつくって開場を待つほどに。ある来場者は、「生体が欲しいので、やっぱり早く来ないと(笑)。珍しいものや格安のものまで種類も多いので、期待感満載です」と。展示即売というテーマがはっきりしている分、来場者の関心も強いことがうかがえました。
会場はごらんの通りの盛況ぶり。そして出展者は100社以上。爬虫類をずばりを扱う業者さんが圧倒的に多かったですが、用品・周辺機器メーカーなどの出品もありました。
◆実在!?警視庁生きもの係
会場を探索開始。どのブースもこぢんまりしてはいましたが、ノボリを掲げて「いらっしゃい作戦」を敢行中のブースも多く、効果を発揮していました。
土曜日も日曜日も、時間を追うごとに人が増える増える(笑)。
「それぞれのブースはさほど大きくないのに、爬虫類の出品数がハンパなく多い。お気に入りを探すのも必死です(笑)」とある来場者。イベントを見て回るというエンターテイメント的な楽しみ方ではなく、生体そのものを買うことが目的の来場者が多いことがよくわかりました。
そのせいでしょう、生体を販売しているのも簡単な容器が中心。「いやいや、持って帰るだけですから(笑)」と、あるカップルの来場者。そりゃそうだ。
ちなみに、同イベントは生体やペットとの同伴入場禁止。仲良くしたいなら買ってからにして~、ってことでしょうか(笑)
なぜかおまわりさん募集のコーナーも(笑)。ちなみに、警視庁には生活安全部生活環境課環境三係というのがあって、絶滅の恐れのある動植物の密輸や売買事件を捜査しているのだそう。これって、ある意味「警視庁生きもの係」(笑)。
◆ヒュドラブランド発信中のKOTOBUKI
水槽メーカー・KOTOBUKIもブース出展。2年ほど前から、爬虫類専用のケースや用品を、「ヒュドラ」のブランドで取り扱うようになりました。「キワメテ!水族館」でも、新製品が出るたびに何度もピックアップしてきましたが、本イベントでもさまざまな種類やサイドの専用ケースを中心に展示されていました。
ちなみにヒュドラとは、古くから日本に伝わる伝説的な神だそう。来場者の中にもこの前を知っている人も多く、アクアとはまた違った戦略でヒュドラを売り出していく予定とのことでした。
ヒュドラシリーズで一番新しいのがこの専用ケース(左1517、右1522)。これまでのシリーズよりさらにコンパクトになり、無数の空気孔が特徴です。もちろん複数のスタッキングもOK。バックナンバーでも紹介していますのでぜひご覧を。
こちらはヒュドラケース3133S。ケースに顔を近づけてくる来場者も多数いましたが、生体は入ってませんよ~(笑)。その代わりといってはなんですが、今年5月の「ペット王国」でテラリウムワークショップを開催した際の講師・淡路谷将明さん(アクアショップ・アワジヤオーナー)にテラリウムを製作していただきました。
こちらは前トビラのある3133や、3120、3133Sなど多数ラインナップ。シリーズもかなり充実してきました。飼育する爬虫類によって使い分けすることができますし、爬虫類以外テラリウムなどにも適しています。
「ここでカエルを飼ってみた~い」というチビッコも。ケースをみただけでカエル飼育をイメージするとは、なかなかのガキ。。。いやいや、おぼっちゃまです(笑)。今回は展示品の即売はありませんでしたが、このような商品に対する引き合いはほかにも多々ありました。
飼育ケースだけでなく、爬虫類関連用品も。こちらは強力消臭力を誇るゼオサンド。
各種カラーを用意した床材各種。爬虫類にも気持ちよく棲んでもらいましょうよ~(笑)。詳しくは、バックナンバーをご覧ください。
意外というかなんというか、あまりにもシンプルなケース「マルチケース」(中段)への問い合わせも多くありました。それぞれ違う種類の爬虫類が飼育されたマルチケースが、2段にも3段にもなってビッシリと並べられた超マニアックな爬虫類部屋を妄想中(笑)。今や爬虫類は、ペットとしてだけでなくコレクションとしての価値もアリです。
会期中の2日間は、KOTOBUKIから説明スタッフ2人が常駐。イベントそのものを楽しんでいるスタッフの笑顔も素敵でした(笑)
◆レプのアクア化で一大ブームなるか
おお~、フクロウがずらりと。こうしてみると精悍ですね~。何と、1匹28万円もするフクロウもいました。売れたかどうかは、定かではありません(笑)
当日は爬虫類だけでなく、フクロウやハムスター、ハリネズミ、フェレット、フクロモモンガ、ミーアキャットといった小動物も販売されていました。このほか、ゾウガメやフンコロガシ、ヒル、コオロギなども。「まるでミニ動物園。珍しい爬虫類や小動物とも会えたので、楽しそうでしたよ」と、小さな子どもたちがいる家族連れの姿も珍しくありませんでした。
その他、雑貨系も多数。特に爬虫類や小動物にちなんだTシャツや雑貨、小物が、女性来場者の人気を集めていました。
ガチャガチャコーナーも。いやいや、さすがに生体は売ってませんから(笑)
9月23日(土)・24日(日)に名古屋で開催される「ナゴヤレプタイルズワールド2017」にも、KOTOBUKIの出展が決まっているほか、「キワメテ!水族館」も取材に伺います。今度は来場者にスポットを当てて、ユニークな話をたくさん聞いてみたいと思っています。会場でお話を伺ったみなさんには、おなじみの「キワメテ!水族館」オリジナルステッカーを差し上げますので、ぜひ会場にお越しくださいね。
聞いたところによると、ヨーロッパやアメリカでは、単に生体を飼育するだけでなく、木や草などといった、いわゆる自然のアイテムを取り入れる傾向が強くなっているのだそう。そう、爬虫類もアクアに少しずつ近づいている感じで、その傾向は日本でも徐々に浸透しつつあるのだそうです。もしかしたら、一大ブームがやってくるのかもしれませんね。いや、そう願いたい(笑)!
静岡といえばやっはり富士山で(笑)。2日間のイベントを終えて帰阪途中に富士山をチラ見できたので、遠目にパチリ。来月、名古屋市・吹上ホールでお会いしましょう!シャチホコ、撮らないと(笑)!