以前ご紹介したアジア最大級のペット博「CHINA INTERNATIONAL PET SHOW 2018」を視察すべく、今回も訪中。略して「CIPS’18」。あの老舗セレクトショップとはなーんの関係もありません(笑)。CIPSは、今やドイツのインターズーに次ぐ規模のペット博。「世界の工場」とまで称される中国で開催されるだけあって、アクアに携わる者として注目しないはずがありません!
☆ ☆ ☆
◆現地の夕食時に遭遇した海鮮水槽群
CIPS’18は、去る9月27日(月)から30日(日)までの4日間開催。場所は中国・広州。当然ながら、関空が起点の視察となりました。
ご存じの通り、関空は先日の台風21号の影響で大きなダメージを受けました。滑走路の水没だけでなく、大型タンカーが関空大橋に突っ込んでアクセス不能になるというアクシデントも。今回の視察を見越して、荷物は先に中国に送っていたものの、果たして空港そのものは使えるのか出発まで不安でしたが、昼夜復旧に全力を挙げてくれたスタッフみなさんのおかげで、無事に出発することができました。
関空からまずは香港へ。
はい!あっという間に香港に着きました(笑)
空港で入国手続きの後、小籠包専門店を発見!これは反則でしょ(笑)!後ろ髪を引かれる思いでその場を立ち去り、これより陸路で中国へ。
香港空港の外へ。それにしてもタクシーの数がすごすぎ。赤だけでなく、緑や水色などボディカラーによって行く方面が違うそうです。海外からの観光客にとって、これは便利ですね。
タクシーの車窓からみえるものは、高層マンションのオンパレ!地震大国・日本の視点から言わせてもらうと…「その高さでその細さ…ダイジョウブデショウカ…?」(笑)
中国でも台風被害が大きかったのでしょうか、強風でなぎ倒された街路樹の撤去作業が至るところで行われていました。アジアにいる限り、お互い台風の被害が大変ですが頑張りましょう!
タクシー移動で走ること約3時間、今回の会場である広州へ。この日は会場近くのホテルへ到着しただけで、ほぼ一日が終了。あー、仕事したかったのになー(笑)
でも「アクアネタないやん!」って突っ込まれてしまいそうですね(笑)。でもご安心を。夕食をとったホテル近くのお店にはたくさんの水槽が!これは意外でした。
色々な海産物が水槽で活かされていました。中国では淡水魚も充実。日本では釣りの対象魚のブラックバスやカムルーチーまでも。もちろん食材として(笑)
あと、スッポンは食材として日本でもおなじみですが、そのとなりにはワニガメも。調理中についついガブッとやられることはないのでしょうか、余計な心配をしてしまいました。さらにその横では、何やらゴソゴソとうごめくヤバそうな生体も。これも食材として売られてましたが、あえて触れないでおきましょう(笑)
◆「ジャパンペットフェア」12個分!
さてさて前置きが長くなりました。翌日の27日、いよいよCIPS’18の開催日を迎えました。おっとその前に、ヤムチャで朝ごはん(笑)。ピータンと豚肉入りのお粥、餃子、そして白菜の炒め物に蒸した鶏肉など。とてもとても一人で全部は食べきれません(笑)
会場へは3駅ほど地下鉄で移動。で初見参となったCIPS’18会場は。。
デカーーい!デカすぎます!
ゲート入口は、開場1時間前にも関わらず多くの来場者が。この光景は日本でもおなじみですね。
今回、12もの会場に分かれているそうですが、たった一会場だけでも「ジャパンペットフェア」なみの圧倒的スケール。さらに一会場だけでも出展者の明細パネルがこちら。これが全部で12個もあるんですよ~。あー、何だか気が遠くなってきました(笑)
着ぐるみのマスコットが、封筒に入った1元札を配っていました。なぜなんでしょう。大入り満員だから?それとも国慶節が近いから?レートが約15円として、日本で何が買えるんだろうなんて、ショボいことばっかり考えてました(笑)
中に入ってみるとみんなそれぞれのブースがデカすぎます!
そして、日本ではあまり見かけない形状の水槽がたくさん目に飛び込んできます。
うわ。こんなカット形状の水槽、すごい!だけどつくるの大変そう。。。
中国ならではの金魚鉢。ここまで照明とマッチした金魚鉢って、あまり見たことがありません。これはいい!
◆日本人アクアリストも大健闘
お茶でお客様をもてなすスペースを設けている企業ブースもちらほら。さすが中国!
魚種別のコンテストなんかも行われていました。アロワナ、コイ、金魚、ディスカス、ベタなどとても多くの出品があり、水槽がズラリ!これだけあれば日本最大の巨大アクアショップがオープンできそう~(笑)
ジャッジする審査員も真剣なまなざしで採点。
メインステージでは、何やら司会者が軽快なMCで盛り上げていました。それもそのはず、世界各国からやってきたアクアリストによるレイアウトコンテストが行われていたからです。
なんと日本からも参戦したという志藤範行さん!まさに異国で戦うサムライアクアリスト。カッコかっこよかったです!
その他、会場のあちこちではさまざまなレイアウト水槽がありました。これはサンゴでハートを表現した水槽。
3メートルはあろうかと思われる巨大水槽。流木のうねりが超ダイナミック!
葉っぱを使用したレイアウト。うん、確かに自然の川底ってこんな感じで葉っぱが沈んでますよね。うまいな~。
砂を巧みに使ったレイアウト。コンパクトでありながら、見せ方がオシャレですよね。とっても勉強になります。
今回、テラリウムやパルダリウムのレイアウトケージも結構ありました。が、いかんせん会場がデカすぎて全部をお伝えできませ~ん。
色々と見て回ってるうちに、アッという間に5時。閉場と同時に、来場者も一気に外へ外へ。そんなにあわてなくても(笑)
◆まだまだいけるぞアクアリウム
今年のCIPS’18では、97カ国・計1500社もの出展があったのだそう。犬猫メーカーが近年増えてきているのもあるようですが、以前訪れた時は約700社だったのに、何と2倍以上にもなっていました。
ささはまさに世界のペットの情報集積地。もちろんアクアも負けてはいませんでした。トレンドを意識した各メーカーの新製品やPRの方法をみていると、アクアもまだまだ可能性はあるなあと実感した一日でした。
あ、アクアだけでなくこんな刺激もありましたけどね(笑)。チャンチャン♪
☆ ☆ ☆