久々の海外レポートです!
去年、足を運んだ中国出張の際の展示会レポートに続く第2弾です。
今回は世界最大級のペット用品展示会☆
しかも、訪れたのはエコ先進国・ドイツ☆☆
さらに、すべてプロ向けのトレードイベント☆☆☆
ただし、コンパニオンのオネエチャンネタは一切なし(笑)☆☆☆☆
今世界では、どんなアクアがトレンドなのかをレポートしたいと思います。
というわけで、みなさんと一緒にドイツへGO!
◆美しい旧市街地の開催地・ニュルンベルグ
行き先は、ドイツのニュルンベルグ。バイエルン州第2の都市です。日本からは、比較的割安のトルコの航空会社を利用することに。もちろんファーストクラスなんてとてもとても。決して、今ハヤリの公私混同はしてませんよ~(笑)。
これがニュルンベルグの旧市街地の街並み。城壁がありーの、教会がありーの。さすがヨーロッパという感じです。みるものすべてに雰囲気があって、カメラをどこに向けても絵になります。あ、前回同様、今回も写真はスマホ一本勝負ですから(笑)
旧市街地は城壁に囲まれていました。このあたり、旧市街地といえど伝統文化をかたくなに守っていこうとする国の徹底した姿勢がうかがえます。
そして城壁の外側はこんな感じ。まるで北海道みたいな牧歌的なシーンに、身も心も癒されます。あー、うっとり。あ、観光にきたわけではないので早速会場へ(笑)
◆世界的に有名なプロ向けペット用品イベント
さてさて、お目当ての「INTERZOO 2016」会場に到着。会期は5月26~29日の4日間。会場のあるこのあたりは、ドイツのイベント開催地のメッカだそうです。日本でいう幕張メッセや東京ビッグサイトといったところに相当するんでしょうね。
「INTERZOO 2016」は、ペット業界に身を置く人なら知らない人はいないくらい、世界的にも超有名なイベントです。イベント名だけを聞くと、なんとなく生体メインのかなと思いきや、出展されるのはペット関連用品オンリー。しかも一般対象ではなく、プロのための商談イベント。つまり、このイベントで披露される商品イコール最新のトレンドというわけです。もしかしたら、それが新しいペットブームの火付け役になるかもしれないという期待感も、大アリなんです。
午前10時前でも多くの来場者が。ちなみに会場内には、アクア以外生体展示は一切なし。動物をショーで展示するには色々手続きが必要だそうです。このあたりは万国共通ですね。
会場内でいきなり目に飛び込んできた巨大の会場見取図。とにかく広い!東京ドームがいくつ入るのかと思うほど、気の遠くなるような広さ。ざーーっと流してみて回るだけでも、間違いなく丸一日かかります。
注目すべきは、中国や韓国のメーカーが、それぞれ国の共同エリアでゾーニング出展している点。日本のメーカーは単独企業での出展はあるものの、残念ながら日本全体としての共同ゾーンはありません。中国も韓国も、メーカーだけでなく国の援助を受けての出展ではあると思いますが、国のバックアップがあるという点では今後のペット市場に大きな影響を与えることは間違いないでしょう。日本にも今後チャンスはあるのでしょうか。もしかして日本はこの業界でも立ち遅れてる?到着早々、ちょっと凹んでしまいました(笑)
◆目立つアクア以外のメーカー参入
早速会場内へ。ここは新製品紹介コーナー。ある意味最新情報発信地。ここをみれば一目で出展者の新製品がわかるだけでなく、その新製品が会場内のどのブースにあるかも、一目瞭然です。これは便利です。今回のような広い会場なら、なおさら効率的です。日本でも普及すればいいなと思いました。
アクアのゾーンへ。ざっと全体の約3割といったところでしょうか。日本のペットイベントだと、もう少し少ない感じです。
アクア関連の水槽メーカーや用品メーカーだけでなく、さまざまなメーカーが商品をラインナップ。それぞれの得意分野をアクアにいかそうとしているのでしょう、このあたりの新規参入に対する鼻息は荒い気がしました。
◆水槽サイズ&見せ方は一級品
会場同様、アクア展示用の水槽がこれまたデカイ!これは見栄えしますね~。あっちにもこっちにも、いけすまがいの水槽がズラリズラリ(笑)。さすがヨーロッパ、アクアがすっかりインテリアとして生活に浸透していことを物語っています。水槽の大きさを傾向的にみれば、アメリカ諸国よりもこちらのほうが大きいような気がしました。
しかしこれだけの大きさの水槽を搬入・搬出するのはさぞかし大変だろな~と思いきや、搬入・搬出それぞれ2~3日間程度充てられているとか。搬入も搬出もほぼ1日間しかない日本じゃこうはいきませんよね~。
展示方法も実にユニークです。あの手この手で「見せ方」が上手い!映画でも超有名なあのキャラクターが水槽の番人をしていたり、船をイメージした特注の水槽で来場者を惹きつけたり。さすがです。
おお~、水槽にドクロが。なぜかドクロ人気は世界共通なんですよね(笑)
◆海水魚主流のヨーロッパ水事情
日本と違って、水槽展示に海水を使用しているのも大きな特徴的です。見た目にきれいで展示会にふさわしいというメリットもありますが、実はドイツの水事情を反映している点も大きいのだとか。ご存じのようにヨーロッパは硬水。はっきり言って、アクアライフを楽しむにはちょっと水質が心配。そういうこともあり、観賞魚を飼育するための飼育水の調整や手間は淡水も海水もあまり変わらないと聞いたことがあります。そういったことから、海水が使用されるケースが比較的多いようです。
こちらのブースは、さながら家具の展示会のよう。インテリアでありながらアクアに対する意識が高く、ヨーロッパがアクア先進国であることをここでも物語っています。日本もこういう方向性で売り出していけば、まだまだ活路はあると思うんですが。
アクアのゾーン以外にもちょっとお邪魔。やっぱり犬や猫に対する人気は世界共通。生体こそはいませんが、どのブースも多くの来場者で盛り上がっていました。
このブースなんかは、まるで街角のブティックのよう。さすがヨーロピアン!
◆まるでミニ水族館
円形水槽やらL型水槽やら。斬新な展示方法をみていると、まるでミニ水族館にでもいるようで、子どもたちがいたらきっとわくわくしたでしょうね~。
水槽の中に顔を突っ込むとそこはもう水の中。しばしの水中疑似体験が可能。ブースのスタッフに強く勧められましたが、恥ずかしいから遠慮しました(笑)
多くのブースには、ちょっとしたカフェつき。大事な商談は、ほとんどブース内で行われています。このように、会場のひとつひとつに細かな配慮が施されて、快適な商談ができたことでしょう。
ということで、「INTERZOO 2016」はこれにて一件落着!
◆日本危うし!を実感したドイツの旅
さてさて、会場を後にして再びまちへ。帰国するのが惜しくなるほど、どの街並みをみても絵はがきのようで、うっとりしてしまいます。
ドイツといえば、やっぱりソーセージ。ドイツ到着当初は、そのうまさに本格ソーセージばかりパクついていましたが、数日中こればかりだとさすがに飽きてきました(笑)。ああ、日本食が恋しい~!
ヨーロッパではさぞかし日本車がガンガン走ってるのだろうと思いきや、その姿がほとんどなかったのは意外でした。数年前は、確かにあちらこちらに日本車が走っていました。「世界で一番多くみかけるのは日本車」というのは、日本人の勝手な思い込みかもしれません。こうして海外に出てみてこそ、違いがわかるものだなと実感しました。
帰りの飛行機の窓からみえる美しい夕陽。日本もアクア頑張ろうと決意も新たに☆
ひまつぶしに機内誌をパラパラめくると、以前は機内販売のカタログに日本の電化製品がバンバン掲載されていたのですが、なんとなんと日本製品がほとんどなく外国製品ばかりにびっくり。機内誌に限らず、どの国へ行っても日本製品を目にするのは当たり前だと思ってただけに、これも意外でした。
世界一のアクア用品イベントで最新のマーケットにふれることができました。それはそれでよかったのですが、何だか日本製品はいつまでも世界のトップクラスに有らず。を改めて感じた旅でもありました。
さてさて、今年もあれよあれよという間に前半折り返し。アクアの未来のためにも、暑い夏を元気で乗り切っていきましょう!