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【イベント】やっぱりイベントはリアルでなきゃ☆「第31回グッピーコンテスト」(奈良めだか倶楽部)がコロナ禍でも開催できた理由

Posted on 2020年10月22日2023年5月13日 by aquariummagazine

去年、第30回のメモリアルに行われたグッピーコンテスト(奈良めだか倶楽部主催)。今年はコロナウイルスの影響で危ぶまれていましたが、スタッフたちのさまざまな感染拡大防止対策などの努力により無事開催。色々と風当たりの強いイベントでしたが、開催してよかったという安堵感があったのは、決して身内同士の自己満足なんかではありませんでした。

 ☆     ☆     ☆

◆予想を上回る出品数

迷走していた台風14号の影響もなく、この日はまさに秋晴れ。澄みきった空を見ていると、今もなおコロナ禍真っ只中なんてうそのよう。ここは京都府木津川市の「あいはうす鹿背山」。ログハウス風の建物で、地元の自然食材を使ったランチはファミリーに大好評で、今年も2階のフリースペースがコンテスト会場となりました。

 

今年も元気でいたかい?1階レストランには1年ぶりに会ったグッピーたちが。「飼いやすいですよ~。代替わりこそしていますが、みんないい子ばかりです」とオーナー。四六時中グッピーのPRをありがとう~(笑)

 

コンテスト会場の入場は、もちろん手指の消毒から。今や世界中が実践している新しい生活様式のひとつ。ピザの宅配では商品を直接手渡さなかったり、エレベーターでは爪楊枝を使って昇降ボタンを押したり。今思えば、中国で感染が始まった時のそんな映像をネットやテレビで見た時は、日本人の誰もが人ごとだと思ったに違いありません。

 

全員マスク着用も当たり前。そういえば、以前ネットでは恐ろしいほどの高値で売買されていました。アベノマスクも今や遠い昔(笑)。ただ不思議なもので、久しぶりに会った人の顔がいくら半分マスクで隠れていても、どこの誰かすぐにわかります(笑)

 

換気も万全。2階フリースペースの窓がすべて開放されています。天井クリアランスもたっぷりあり安心。しかもこのあたりはのどかな山村なので、街中よりも空気が澄んでいる感じです。ただし、野に生息する虫も多いので網戸は必須アイテム。このシチュエーション、アウトドアっぽい(笑)

 

ってことで、受付。今回は成魚53匹、若魚38匹がエントリー。去年のコンテストとほぼ同じくらい。コロナ禍にもかかわらず去年と同等の出品者があったのは、おうち時間が長引いて外出自粛を余儀なくされさまざまなアクア系のイベントが中止になったことによるストレスの結果かも知れません。

 

昼前になると、遅めの荷物が続々到着。これは去年より多いような気がします。全体の出品者の約6割が発送出品で、これもコロナ禍を反映していました。考えてみれば、発送出品という手段でイベントに参加できるのがアクアイベントのメリット。グッピーもメダカもベタも金魚も、コロナに負けることはありません。

◆地元でグッピー倶楽部つくっちゃった

来場者の大半が出品者でしたが、これは時節柄仕方ありません。もっといえば、例年なら富山や北九州から出品していたおなじみのグッピー倶楽部の楽しい顔ぶれも、今回は会場にはありません。以前よりは多少マシになったとはいえ、人の移動というのもウィークポイントになっていることは確かなので、遠出を控えたこの選択は正しかったと思います。

 

ひときわ目立つTシャツをお揃いで着用していたのが、姫路GUPPY倶楽部のみなさん。奈良めだか倶楽部とも交流が深く、ある意味姉妹クラブのような存在です。ちなみに、10月25日の日曜日には地元で最大限の感染防止対策を行いながらグッピーコンテストを開催する予定。泣く子も黙る姫路GUPPY倶楽部。「いえいえ、泣く子もあやす姫路GUPPY倶楽部ですから(笑)」だそうな。こりゃ失敬(笑)

 

去年初めて出品した廣岡 剛さん(三重県伊賀市)と娘さんの柚月ちゃんの姿も。1年でずいぶん大きくなったね~。「いやぁ、そんなに変わってないと思うんですけど~」。いやいや、剛さんアナタではなく柚月ちゃんに聞いてるんですがな(笑)。今では柚月ちゃん自身もグッピーを育てているそうです。1年の間に、しっかりお父さんに洗脳されたに違いありません(笑)

 

初耳だったのは、みえGUPPY倶楽部を7月に立ち上げたこと。倶楽部専用のツイッターも開設しました。はは~ん、去年初参加したグッピーコンテストに刺激されましたね(笑)。「やっぱり地元での愛好家が増えて欲しいです。そして飼育情報を共有したりコンテストにも参加して、楽しい倶楽部にしていきたいと思っています」(剛さん)。ご自宅では、グッピーのほかにネオンテトラやポリプテルスなど、30本もの水槽を使って飼育しているのだとか。こりゃいつかユーザー訪問の取材に伺わねば(笑)

 

グッピーをじっと見入る女性。実は今回ご主人が初出品したという、奈良市にお住まいの重森安徳さん・良子さんご夫妻。「出品者のレベルの高さにもうびっくりで、参りました(笑)。そもそも体の大きさが全然違います。頑張らないといけませんね~」と重森さん。まあまあそんなに落ち込まないで(笑)。コンテストに出品したことで、初めてわかったことがたくさんあって逆によかったと思いますよ。

 

出品したのは成魚部門のブルーグラス。アクア歴は中学生からと長いものの、一時ブランクがあったことも。大人になってからカラシン系を飼育し始めたそうですが、いつの間にかグッピーがメインになりました。であれば尚更今回のコンテストは大きな刺激になったことでしょう。ぜひ今回の経験を発奮材料にして、より高いところを目指してくださいね。来年も参加する?「はい!」と力強い答をいただいたような、いただかなかったような(笑)

 

こちらの若いモン(笑)。京都から来た3人ですが、地元のペットショップのブログでコンテストを知って初来場。左から後藤みどりさん、後藤 翔さん、西向美瑛さん。3人とも地元の芸術系大学出身で、求人メディアや広告関係、そして不動産管理など職業も多彩です。

 

今回はあくまで見学のみでしたが、美瑛さんが即売会で販売されていたグッピーをご購入。会場では偶然にもブログを書いた“張本人”ともご対面。「またぜひ店にも立ち寄ってください」とちゃっかり(笑)。コンテスト会場に足を運んだことはほんの小さなきっかけでしたが、やがて超大物のアクアリストになるポテンシャルだって秘めています。来年のコンテストには、ぜひブリードしたグッピーとともにご来場を(笑)

 

審査員は奈良めだか倶楽部のスタッフ4人。1人15匹をそれぞれリストアップし、最終決定する至ってシンプルな方式。コロナ禍でありながら、よくぞ開催にこぎつけることができました。

 

「開催するかどうかかなり悩みました。スタッフの中でも意見が分かれました。でも、自粛自粛でアクア系のイベントがほぼ中止になったことで、せめてうちくらいは開催してアクアリストのストレスを発散させてあげたいという思いで開催に至りました」と同倶楽部会長の西脇高広さん。さすが西脇のアニキ(笑)。みんなこんな日がくるのを待っていたと思いますよ。

 

だからこそ、主催者側が決めた感染拡大予防対策を守らない人は一人もいませんでした。今年グッピーコンテストが行われたのは、全国でもたった2会場だけ。しかも近畿圏ではここだけ。改めて奈良めだか倶楽部の勇気と決断に、アッパレを!

◆主な上位入賞個体

▲成魚の部・最優秀賞/シンガーブルーブルーテール

 

▲同・優秀賞/アイボリーモザイクコブラ

 

▲同・優秀賞/メドゥーサ

 

 

▲同・第4位/ドイツイエロータキシードリボン

 

▲同・第5位/RREA.フルレッド

 

▲若魚の部・最優秀賞/RREA.フルレッドグラスベリー

 

▲同・優秀賞/RREA.メドゥーサ

 

▲同・優秀賞/RREA.フルレッド

 

▲同・第4位/RREA.ブルータキシードリボン

 

▲同・第5位/RREA.アクアマリンネオンタキシード(トパーズ)

 

▲人気投票の部・第1位/シンガーブルーブルーテール

 

◆もしもコンテストがなかったら

表彰式では、上位入賞者だけでなく各地のグッピー倶楽部やアクアショップ、生体販売店などが賞品提供した各種協賛賞 の表彰も行われました。また審査集計中には、2000円から入札できる恒例のグッピーオークションも行われました。

 

賞品の目玉は何といってもシャインマスカット。すっかりこのコンテストの名物になりました。エビでタイを釣る術は昔からいわれていますが、グッピーでシャインマスカットをゲットする時代になったとは、誰が予想できたでしょうか(笑)

 

今年のフィナーレイベントは、短時間で決着がつくジャンケン大会。参加者同士がソーシャルディスタンスをキープしつつ、「最初はグー」の掛け声も小声でまったりと(笑)

 

午後4時前には全プログラムが終了。「キワメテ!水族館」の取材滞在時間も人との接触を極力避け、例年の約半分にとどまりました。

 

グッピーコンテストは単に優劣を競うだけでなく、グッピーユーザー同士の出会いの場でもあります。もしこのようなコンテストがなかったら、情報交換すらできなかったでしょう。そして何より、これだけ多くの個体に実際に寄り添うこともできなかったはずです。イベントはやっぱりオンラインやリモートなんかではなく、リアルがいい!

 

突き詰めていけば、とことん交配の醍醐味が体感できるグッピー。反面、初心者でも意外と飼育が簡単なグッピー。「グッピーに始まりグッピーに終わる」の名言にあるように、ユーザーのレベルに応じて楽しめるのがグッピーだということはいうまでもありません。

 

グッピーの名言にあやかって、コロナに始まりコロナに終わる(笑)。そんな言葉がぴったりな令和2年でした。コロナはまだ終わっていませんが、グッピーコンテスト開催の意義は限りなく大きかったような気がします。みなさん、お疲れさまでした。来年までお元気で!

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