開園83年を迎えた名古屋市東山動植物園。その一角にあるのが、全国でも珍しい「世界のメダカ館」です。バックヤードでは800本もの水槽を7人の飼育スタッフが管理し、絶滅危惧種の繁殖にも成功しています。もちろん世界の珍しいメダカも成育中。とかく人気者のゴリラにスポットが当たりがちな東山動植物園ですが、絶滅危惧の影響を受けながらも健気でちっちゃなメダカがいることも、お忘れなきように。
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◆絶滅危惧種に指定される将来に危機感
東山動植物園は1937年に開園。ライオン舎やホッキョクグマ舎に無柵放養形式を早くから取り入れるなどして、当時としては世界最先端の展示手法で話題を呼んだ動物園でした。今では観覧車などの屋外遊戯具もたくさんあり、家族連れで一日中楽しめるオアシスとなっています。
世界のメダカ館は平成5年に誕生。かつては一般的な水族館として園内の別の場所にありましたが、現在の場所に移転したのを機に大幅にリニューアル。世界のメダカ館と命名され、新しいスタートを切りました。
リニューアル後の水族館があえてメダカにこだわったのは、近い将来メダカが絶滅危惧種に指定されてしまうに違いないという危機感からでした。このため展示に必要な要素としては①メダカの生息域である里山の環境教育ができる博物館的な要素を含んでいること②世界中に生息するメダカのなかまを展示し、種の多様性もアピールすること、が大前提でした。そして何より、危険だからという理由で水辺から遠ざかっている子どもたちに、メダカを通して日本の水辺を知ってほしいという飼育スタッフたちの熱い思いも込められていました。
入口ホールでは、田んぼのある風景が再現されています。上部にため池があり、そこから下部へと水が行く仕組みに、懐かしささえ感じます。さらには、田んぼと用水路の間にある木柵を開けると水が抜ける仕組みまでも再現。昔はあちこちの田んぼでこの柵を開けてしまうジャイアンのようないたずら好きの少年がいて、そのたびに農家の人にこっぴどく叱られていた光景が、昨日のことのように思い出されます(笑)。子どものころ、何気なくやっていたことの意味を大人になってから知ることって本当に多い気がします。
身近な場所に田んぼがないと見ることのない懐かしい風景。都会育ちの子どもたちはこんな場所がない限り、一生目にする機会のないシーンでもあります。目を凝らしてよくみると、田んぼの水面をアメンボがスイスイ泳いでいました。さらにドジョウやスジエビ、ヤマトヌマエビたちも。単なる演出ではなく、生態系まで再現した展示手法にアッパレです。
今から80年以上も前、現在の名古屋市平和公園の池で採集され飼育され続けてきた「名古屋メダカ」の子孫たち。今では、名古屋市内で野生のメダカを見ることはほとんどできなくなったので、この純粋な名古屋メダカは歴史的遺産として大切に保存されています。
カワヨシノボリ。本来は海に出るヨシノボリが多い中で、稚魚が海に出ず生まれた川で一生を過ごすことからこの名前がつきました。産卵後は巣穴からメスを追い出し、オスだけが孵化するまで卵を守るという、シングルファザー的な魚(笑)。魚の世界ではオスが美しさをアピールする種類が多く、ヨシノボリも繁殖期には綺麗な婚姻色になります。
◆河川の生態系を忠実に再現
続いてこちらは地元の清流・庄内川を再現。まるで川下から川上に緩やかにカーブを描きながら川を上っていくような展示手法が印象的です。
ウグイは全国で一番見る機会が多かった魚でしたが、関東地方などの河川ではオイカワやカワムツが増えたことでウグイの生息域がだんだん上流に追いやられ、個体数も減少傾向にあるそうです。幅広い水域で見られる魚ですが、pH 4以下の強酸性でも生きられるので、強酸性の影響でクニマスが絶滅した田沢湖や屈斜路湖、猪苗代湖などでも生息しています。
こちらは絶滅危惧種と天然記念物のコーナー。天然記念物に指定されているアユモドキやミヤコタナゴ、ネコギギ、イタセンパラなどに加えて、絶滅危惧種に指定されているハリヨなども繁殖飼育されています。
天然記念物であり、絶滅危惧1A類に指定されているミヤコタナゴ。湧水を水源としたきれいな細流や沼、それらとつながっている小川などに生息。ミヤコというのは、東京都に多く分布していることからその名がついたそう。今では、残念ながら東京都でその姿を見ることはできなくなりました。
ハリヨは絶滅危惧1A類に指定。水のきれいな湧水域に生息。そのせいでしょうか、国内では生息域がどんどん少なくなっています。館内では2カ所でハリヨが展示されていますが、来場者が多いと水草の陰に隠れてしまうのは、性格的にプレッシャーに弱いから(笑)?案の定、人の気配がなくなってしばらくすると顔を出して群泳していました。展示パネルの説明通り、数匹のオスにはノドのあたりにオレンジ色の婚姻色も見られました。
◆世界のメダカ館たる所以
こちらのコーナーでは、文字通り世界のメダカが数多く展示されています。マジで?と思うようなユーモラスな名前がついた新種️ドピンドピンメダカ。インドネシアのスラウェシ島で採集されたもので、2013年12月より沖縄の大学から譲り受けた6匹のメダカの飼育がここで始まりました。その後大学サイドとの共同研究の結果、新種のメダカであることが判明。命名権も得て、和名「ドピンドピンメダカ」として発表されました。もちろん世界初展示の快挙でもありました。
イネの栽培域とメダカの生息域に密接な関係があるとされるアジアのメダカたちは、イネの学名「オリザ」を意味するオリジアスという属名を持っています。ここでは日本のメダカと同じオリジアス属のメダカが展示されています。
世界で唯一ここだけで展示されているティウメダカ。何と、こちらの飼育スタッフがインドネシア共和国スラウェシ島で大学の研究チームと行った調査の際に採集できた貴重なメダカなんです。採集ののちに新種と判明。アメリカの科学雑誌にも研究論文が掲載されたそうです。
ティウメダカのほかにもエバーシメダカ、ウォラシメダカ、アシヌアメダカなど、近年発見された品種も数多く展示され、見応えは十分。飼育スタッフ自らが世界をフィールドにしたさまざまな研究活動。メダカをメインに扱う水族館として、しかも世界のメダカを集めた水族館としても、全国唯一であることはいうまでもありません。
◆カテゴライズされた見やすい展示
このほか、卵胎生メダカ(カダヤシ科)と胎生メダカ(グディア科)が展示された第1展示室、アプロケイルス科とキプリノドン科の卵生メダカが展示されている第2展示室、卵生メダカ、卵胎生メダカ、胎生メダカを展示した第3展示室があります。
第1展示室では、南北アメリカ大陸の卵胎生メダカとメキシコ近郊の胎生メダカが展示されています。中でも、野生はすでに絶滅してしまっているアメカスプレンデンスは体内受精をする胎生魚でメスは稚魚を体内で育ててから産みます。産まれた稚魚は約1㎝もある大きさで、産まれたての稚魚には哺乳類でいう「へその緒」までもあるそうです。古くから観賞用として飼育されてきた歴史もあり、現在も飼育しているアクアユーザーもいますが、野生が絶滅してしまっていることを知っている人は少ないかもしれません。
第2展示室には、世界でも固有種が多いアフリカ・タンガニーカ湖に生息する2種類のキプリノドン科の卵生メダカも展示されています。大学などの研究機関が研究拠点としても有名なタンガニーカ湖。ここに注目している点も、さすがという感じです。
第3展示室では、エンドラーズグッピーや性転換するメダカなど、初めてメダカを間近で見る人たちにとって見ていて楽しいメダカたちが展示されています。特にベネズエラに生息するエンドラーズグッピーは、ノーマルタイプ、オレンジタイプ、ブラックタイプとタイプ別に展示。各タイプが混じり合わないよう厳重に管理されているからこその展示には、脱帽するしかありません。
何と、性転換するメダカのクシフォフォルス ヘレリ。ソードテールの原種で、メスからオスに性転換するそうです。写真の大半を占めるメス。今にも出産しそうなこれらのメスも出産後にオスになることがありますが、その原因は水温や水質、栄養、性比など諸説あり、はっきりとした確証はないそうです。自然って本当に不思議だなとつくづく思いました。
館内で飼育されているメダカの中で、最もきれいな種といってもいいアフィオセミオン・オーストラーレ。鮮やかなオレンジ色で、尾びれを上下に広げてひらひらと泳ぐ姿は、まるで風にたなびく旗のよう。旗を持つ魚を意味する「アフィオセミオン」という属名がついている理由もうなずけます。
しっかりカテゴライズされた館内展示。何より、わかりやすさ。とかく学名や品種が複雑でわかりにくいメダカたちだからこそ、来場者の立場になった展示手法はアクアユーザーならずとも興味深いものがあります。
◆飼育スタッフ7人で水槽800本担当
それでは、アクアユーザーお待ちかねのバックヤードへご案内。今回案内してくださったのは、動物園飼育第2係技能長の水野展敏さん。リーダーになって早10年。もともと園内の爬虫類が担当だったそうで、水槽いじりが何よりも好きでメダカ飼育のリーダーに。「自分の家よりもずっと力を入れて掃除しています(笑)」と、人懐こい笑顔プラス丁寧にわかりやすく答えてくれる温和な人柄が印象的でした。
飼育スタッフは全部で7名。みなさんアクアオンリーかと思いきや、技術の継承や動物との相性なども含めて他担当への異動も多々。「それに関しての不安はまったくありません。むしろ色々な生きものを扱うことでさまざまな飼育のスキルを積むことができますし、前の担当で学んだことが次の担当で生かされることも多いですよ。そういった積み重ねが、動物園の飼育スタッフとして必要なスキルアップにつながっています」と水野さん。なるほど、扱ういきものがそれぞれ違うからこそ得られるスキル。それが飼育スタッフに求められるポテンシャルであることはいうまでもありません。
ゾウやダチョウを担当したこともある水野さんですが、「ほかのスタッフはそうでもないのに、なぜかぼくだけがダチョウに嫌われていたみたいで(笑)。理由はわかりませんが、やっぱり相性というのもあるんでしょうね。ヘビやトカゲとは相性よかったんですがね(笑)」と笑顔で話す水野さんにとっては、メダカがドンピシャなのかも知れません。ちなみに、展示コーナーでご紹介した「ドピンドピンメダカ」という和名は、東山の飼育スタッフと沖縄の大学の先生が話し合って命名したものだそうです。
バックヤードの飼育水の温度は約26℃。そして水槽の数は何と800本も。1人100本以上の水槽を担当している計算になります。これって、かなり大変なんじゃないでしょうか。「繁殖飼育のためには、1品種に対して最低4本の水槽が必要だからなんです」(水野さん)。現在飼育している日本産の淡水魚50種、メダカ150種の中には希少種や絶滅危惧種も含まれています。これら200種すべてをここで繁殖飼育しているのも、ここだけ。ほかの施設にはない大きな特徴です。
◆日本初の小型水槽のための集中ろ過システム
一体どのような方法で800本もある小型水槽を管理しているのでしょうか。その秘密は独自に構築した集中ろ過システムにありました。小型水槽ばかりの飼育環境下で、いかに効率よくそして安全に飼育水を管理するかが大きなテーマ。小型水槽のための集中ろ過システムとしては日本初の試みで、今では多くの研究所や大学で導入されているそうです。
これがろ過槽。飼育水として清流・木曽川の水を利用し、タンクに貯めて1日おいてカルキ抜きされた水で換水しています。ここから送り出された飼育水の水量分だけ換水されるよう、効率的なオペレーションが行われています。
第1展示室でご紹介したアメカスプレンデンスの飼育もここで行われています。自然の川の水を利用した飼育水で元気よく泳いでいます。
ここもバックヤードの一部。ただし屋外。グリーンウォーターで飼育されています。春の到来とともにメダカが一気に産卵すると、メダカの外飼いも始まります。園内の桜が満開になるころ、この付近もきっと彩り鮮やかに染まることでしょう。
◆三角定規が「三度」使える理由
これは一体?「5ℓの水に1㎏の塩を入れた飽和塩水が入っています。これを希釈して飼育水として使用しています」(水野さん)。集中ろ過で病気が蔓延しないのか不思議だったのですが、やはり独自の工夫がありました。
普段の飼育水は約0.1〜0.2%の塩水だそう。淡水魚なのに塩水?と少し不思議に思いますが、0.1〜0.2%くらいの塩水のほうが魚の粘膜が丈夫になるそうで、隣り合っている水槽同士でも病気がうつることはほとんどないそうです。それでも病気になった場合は、塩水の濃度を0.1〜0.2%から0.5%までシフトアップ。これでほぼ病気は治るそうです。薬に頼らなくても、軽い塩水にしたり飼育温度を少し上げることで病気が治るケースも。魚のためにはきつい薬を処方されるより、こちらのほうが体にいいのかも知れないですね。
さらにバックヤードでは、普段の生活で負担がかからないようにアクリル水槽の前面以外はあえて掃除をしないそうです。「側面にコケが生えると、となりの水槽が見えにくくなるので、魚がストレスなく生活できるんですよ」(水野さん)。ワイルドベタはブラックウォーターで飼育するといいとよくいわれますが、メダカも暗い水の中が落ち着くらしく、家庭での飼育では使用済の紅茶1パックくらいを入れて水槽の水を茶色くして飼育するのもいいのだそうです。
メダカたちと同居しているインドヒラマキガイやサカマキガイ。水を浄化してくれるのと、魚たちが食べ残したエサの残りを食べてくれる働き者たちです。
何か面白いネタがあったら教えてくださいとお願いして返ってきた答えがこれ。アクリル水槽をいかに傷つけずに掃除するか、試行錯誤の上でたどり着いたのはこの方法でした。アクリル水槽にはアクリルの三角定規(笑)。一辺ずつ使って中から磨けば三倍長持ちするのであえて三角定規(笑)。なるほど、確かにそうですね。スクレーパーのような専門ツールがなくても、水槽は十分きれいにメンテができるという証しでもありました。
水がきれいすぎて三角定規がよく見えません(笑)。このほかにも、ここならではの繁殖のための知恵がたくさん。繁殖の際に気をつけないといけないのは、決まった場所に産卵させることと、違う種類の卵を混ぜてしまわないこと。そのため、ひとつの水槽の手入れをしたあとは、必ず手洗いをしてから次の水槽へと。このひと手間を惜しんではいけないそうです。
◆繁殖のためのさまざまな工夫と努力
決してウィッグではありません(笑)。アクリル系の毛糸を煮沸消毒したものを束にして水槽に沈めてセッティング。ここにしか卵を生ませないための工夫なのだそうです。そろそろ産んでるかも知れないなと思って水切りをして確認してみると。。
透明な卵を発見。飼育スタッフの思惑通り、きちんとここに産んでくれていました。
狭い空間に隠すように産む種類のメダカには、コルクに絶妙な深さと幅で切り込みを入れて準備します。こちらは、今回は残念ながら卵は発見できませんでしたが、メダカの特性によってさまざまな工夫がされています。
ちなみに展示室で使用されているコルク。隙間に小さな卵が見えています。溝のあたりに産み込んだあとは、口などでしっかり押し込んでしまうようです。
雨季と乾季のある場所に生息しているメダカの卵は、1~3カ月間乾季の時期を過ごさせる必要があります。そのため、産んだ卵はピートモスごと袋に入れて人工的に乾季の状態をキープしています。
産みつけられた卵は丁寧に集められてこちらのシャーレに。孵化するまでここで待機です。
そして孵化直後はこちらへ移動。まるで新入生リストのように日付と個数が書かれています。今このシャーレには17匹の生まれたばかりの赤ちゃんがいるようです。
シャーレからスポイドで丁寧に移動した先はこちらの小さな水槽へ。ここでもひとつひとつ名前が書かれています。「この紙が大切なんです(笑)!」(水野さん)。
展示の華やかな部分とはかけ離れ、バックヤードには飼育スタッフの日々の努力の結晶が凝縮されています。野球にたとえていうなら、ここはまさに若手選手を鍛え育成するファームそのものなのです。頑張れ!ファームにいるメダカたち!そして早く夢の一軍を目指そう!
◆世界のメダカ館が伝えたいこと
この日は日曜日ということもあり、ファミリーはもちろんカップルの姿もありました。入場料も手頃で、一日中園内で遊べます。残念なのは取材のこの日、時間の都合でここ以外の施設をまったく見て回れなかったこと(涙)。いつか機会があれば、また行ってみたいと思いました。
動物園に来たら必ずここにも立ち寄るという、名古屋市にお住まいのファミリー。奥さまのお友だちがメダカ好きで、おうちでもメダカを飼っているそうです。キリンやゾウが好きというお子さん。聞くと、一番のお気に入りは人気のゴリラなのだそう(笑)。せっかくなので毎回ここにも訪れ、いつかメダカのことが好きになってくれるといいなと思います。どうか立派なアクアユーザーになってくださいね(笑)。
地元の新城市にお住まいの男性と兵庫県姫路市にお住まいの女性のカップル。1カ月ぶりの遠距離デートだそうで、「魚を見ていると癒されますね~」と男性。魚を見ていると遠距離恋愛のストレスも吹っ飛ぶかも知れませんよ(笑)。男性は中学校の体育の先生、女性は保育士。どちらも教育に携わるお仕事。自然の中でいきものと寄り添うことの大切さを、ぜひ子どもたちにも伝えていってください。そのためには、お互い離れた場所でメダカを飼って情報交換するというのも一興かも(笑)。
「日本メダカがついに絶滅危惧種に指定されそうだ。ならば何としてでもメダカ専門の水族館をつくろう、というのが発端でした」と水野さん。そのために、日本メダカを中心にメダカの近縁種を展示し。地の利を生かした庄内川を中心とした日本の淡水魚や水田の風景も盛り込む。単に展示するだけでなくて、元来の教育的要素の強いものにと、盛り沢山のスタートでした。
すべての種を繁殖飼育する。しかも品種が混ざらないようにワイルド種にとことんこだわる。それは並大抵の努力ではなかったはずです。しかもここには、アクアを趣味として楽しむ自由な繁殖の面白さはありません。あるのは、ワイルド種を保存繁殖しっかり後世に伝えていきたいという信念だけ。そんな飼育スタッフ全員の強い思いと意志があるからこそ、充実した展示が行われているのでしょう。
どうすれば昔ながらの自然を残していくことができるのか、そしていきものを守っていくことができるのか、自分たちができることは一体何なのか。世界のメダカ館を通じて、そんなことを改めて考えさせられた一日でした。
そして、それを実践してきた繁殖飼育のスペシャリストたちがここにいることも、忘れてはなりません。
【ご注意】
新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、現在、世界のメダカ館は閉館しています。具体的な再開の見通しなどについては、公式サイトにてご確認ください。