2017/01/14インテリア, コケ, ショップ, テラリウム, レイアウト, 初心者, 取材, 商品, 技術, 流木

【ワークショップ】題して「小さな屋久島物語」☆人生初のテラリウムをつくってみた

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先日ご紹介した老舗のアクアショップ・アワジヤさんは、アクア商品の販売やメンテナンスのみならず、テラリウムに特化したプロショップとして注目されていることは、すでにご承知の通りです。

実は取材中、テラリウムのスペシャリストである淡路谷将明さんの話を聞いていると、妙にテラリウムに興味を抱いてしまって、仕方ありませんでした(笑)

取材日の数日後、タイミングよく初心者向けのテラリウムワークショップがあると聞き、早速参加表明。

とある日曜日の昼下がり、人生初のテラリウム製作に挑戦してきました。

 

◆意外と簡単テラリウム

 「熱帯魚を飼いたいけど世話をするのが大変そう」「かといって単に植物飼育や園芸だと物足りない」「でも植物系は好きなので育てる実感を味わってみたい」。いますよね~、こんなわがままな人(笑)。でもその気持ち、よくわかります。そこで、テラリウム。聞き慣れない言葉ではありますが、こんなわがままな人を叶えてくれるアクアリウムの一ジャンルなのです。

テラリウムとは、簡単にいえば水槽などで自動的に水を循環させて食虫植物やコケ、シダ系の植物を育てていく、いわば水の盆栽のようなもの。特に肥料や飼育に関して難しいルールはなく、植物を枯らしてしまうということがあまりありません。しかも土をいじることもないので、においや虫がついたりすることも少ないので衛生的でもあるんです。

 

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これがテラリウムの一例。わずか20㎝ほどの水槽ですが、植物がうっそうとした感じに盛られています。その光景は、まるで小さな大自然。水中ポンプによって引き上げられた水によって、コケもイキイキ。枝を伝って流れ落ちる水の音も心地よく、みていても飽きることなく癒されます。

そこでテラリウムのワークショップへ。「いやいや、そんなに難しいものではありませんよ」とさらりと言ってのける淡路谷さんの言葉が本当かどうか、身をもってチャレンジしたのでした。

 

◆土がなくても植物が育つ理由

 

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場所はもちろん、アワジヤさん2階。まるで芸術作品のようなテラリウムが目の前にズラリと並び、まるで特等席のようなテラリウムスペシャルシートです(笑)。いやいや、いきなりこんな立派なテラリウムがつくれるわけはありませんが、いつかこんな緑で水槽を覆い尽くしたいとは思います。

 

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まずはテラリウムの基礎知識から。メモメモ。食虫植物やコケがなぜテラリウムに適しているか、土ではなくなぜ水コケのほうがいいのかなどなど、まさに目からウロコの興味深いお話がたくさん聞けました。特に、淡路谷さん流のテラリウムでは土を使うことがほとんどないというのは意外でした。植物を育てるのに土がいらんとは、どういうこっちゃ(笑)。土を使わなければ衛生的にいいし、乾燥してもポロポロすることはないし、まさにいいことづくめ。これなら女性にも抵抗なく取り組めそうな気がしました。最初のハードル、クリア(笑)

 

◆テラリウムのための「お品書き

 

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今回のワークショップで使用するパーツをざっとご紹介。まずはガラスボトル。高さ約30㎝。本来ならもう少し大きい水槽に水を張って、そこに植物を置いていくのですが今回は初心者向けということで、このボトルを使います。ロープによる吊り下げ式で、もちろんテーブルなどにも置ける形状です。

 

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次に下地となる水コケ。これが、いわゆる土の代わりというわけです。固形状の水コケを水で戻します。ちょっと高野豆腐みたいです(笑)。固めすぎずバラしすぎず。適度に隙間があっても、植物が根を張っててくれるそうです。土のように水分が蒸れて根腐れや嫌なにおいが発生することもありません。虫もつきにくいので女性でも安心です。ここ、大事ですよ~(笑)

 

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これがコケ。コケ好き女子にはたまりません(笑)。根から水を吸収するのではなく、コケ全体で水を吸収する性質を持っています。テラリウムには絶対欠かせないアイテム。こんなコケもアワジヤさんでパック販売されていました。

 

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テラリウムに適したさまざまな植物をミックスさせた、いわゆるミックス植物。淡路谷さん自身がアレンジして生育させてきたものです。

 

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ポット苗の食虫植物色々。栄養が少なくても光合成ができれば育つという、まさにテラリウムにぴったり。よくみると、かわいい花びらをつけた種類のものもあります。どれにしようか迷ってしまいますが、選ぶためのこんな作業も楽しいですね。

 

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小振りの流木や溶岩石も使います。これをどう配置するかでレイアウトのよしあしが決まるといってもいいほど、重要なポジションを担っています。植物ではないんですが、名脇役の演技は見逃せません。

 

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今回は使いませんでしたが、こういったウツボカズラなどの食虫植物をアクセントとして用いることも少なくありません。

 

◆どこに何を置くか楽しいレイアウト

 

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それでは早速。まずは水コケでベースをつくります。なーんとなく全体のレイアウトをイメージしながら始まり始まり。

 

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ピンセットを使ってもいいんですが、細かい作業ではないのでガッツリ手でやっても全然大丈夫。植物って意外と強いんですね。衛生面などの関係で土だとこうはいきません。ここも大事です(笑)

 

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アクアリウムレイアウト同様、奥行きを持たせるために向こう側から手前にかけて傾斜をつけるなどすると、少し立体的にみえていい感じに。

 

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次に、ベースとなる植物を選びます。今回は、ウトリクラリアリヒダのポット苗をチョイス。すでに可愛い小さな花が咲いています。実は最初から目をつけていた植物でした(笑)。

 

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ポット苗を置くための場所をつくります。ど真ん中に置くのは芸がない!ということで、ボトルのわずかながらやや右側へ配置。

 

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そしてボトルの中へそお~っと。結構ざっくり扱っても大丈夫だそう。不用意にデリケートになる心配はなさそうです。

 

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ベースとなった水コケの上に、苔類やミックス植物を適宜置いていきます。特別なルールもなく、どこに置いてもOK。案外自由なんですね。

 

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アクセントとして短い丈の木なんかを少し。森でよくみかける切り株のイメージで。たくさん置きすぎるとうるさくなりそうなので、ここでは2個だけ。それらしくみえるでしょ(笑)?

 

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ミックス植物を適宜使って、山や森のように高低差をつけたり、同じ緑でも微妙に変化をつけたり。センスが問われる部分ですね。

 

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作業中、コケなどが乾いてきた感じがしたので適宜水分補給。スプレー式のケトルなどが便利です。

 

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色にも変化を。やや赤味がかったミックス植物を少し投入。緑一色で埋めつくしたい人には不向きかも。

 

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作業もいよいよ大詰めに。全体をもう一度見直して、ちょっと物足りない個所にはさらにミックス植物を、そして京都のお寺などでおなじみの美しいコケなんか少し(笑)。

 

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最後まで悩んだのが、流木や溶岩石をどこに配置するかという点。入れすぎたらうるさくなるし、かといって少なすぎたら寂しいし。入れたり出したり。このあたり、性格出ますね~(笑)。でもうれしいのは、“完成”というのがないので、後日いくらでも変更が効くこと。中身をガラリと変えても別の水槽に移動したりしても、植物には影響ありません。テラリウムが大きくても小さくても、理屈は同じです。そんな自由度もテラリウムの魅力です。

 

◆オフィスに屋久島がやってきた!

 

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とりあえず完成しました。約1時間少し。題して「小さな屋久島物語」(笑)。

 

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顔を近づけてみると、本当に屋久島にいるような妄想にかられます。野生の猿や鹿がいたり、耳をすませば滝や渓流の音が聞こえたりと、妄想はどんどんふくらみます。コケ独特のにおいも心地よく、すっかり森林浴気分です。今回はコツボゴケやハイゴケを中心に、ワイヤープランツ、プリテスオーストラリアンクローバーなども使わせてもらいました。高さ30㎝足らずの小さなボトルとはいえ、贅沢なテラリウムです(笑)。

 

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早速持ち帰ってオフィスに。世界遺産の屋久島が自分の部屋にやってきたみたいでワクワク。ロープつきなので、上から吊るせばインテリアとしてもおしゃれです。

メンテに関しては水やりだけでOK。肥料類は不要です。旅行などに出かけても、4日間くらいなら大丈夫だそう。

 

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植物育成ライトを早速買ってしまいました(笑)。デスクに約20㎝四方のスペースがあれば、こんなにサマになります。LEDライトがあれば、植物だって元気になります。もし、水を張るなどして生育環境をワンランクアップしたい人は、小型の水中ポンプコンパクトタイプの水槽、あるいは前開き式の爬虫類ケースなども市販されていますので、自分流のテラリウム環境を創出してみるのも一興かと。

 

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いかがでしたでしょうか。大小の差はありますが、テラリウムの基本は同じです。楽しみは無限大。インテリアに癒しに、そして妄想に(笑)。みなさんもテラリウムの世界をぜひ。

なお、2月19日(日)に2回目のワークショップが開催される予定です。興味のあるかたはチャレンジしててください。

(取材協力・アワジヤプランツトン

 

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