水草水槽。この言葉にはアクアリストなら誰もが感じるロマンがあります。水槽いっぱいに広がる緑が、水流によってほのかにゆらゆら。同じ水草水槽を立ち上げるのなら、じっくりと種まきから始めてみたいと思いませんか。KOTOBUKIの新製品「プランツシード」は、そんなアクアリストの思いを叶える魔法のタネ。ワンランク上のレイアウトをクリエイティブに演出してみましょう。
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◆混じり物がない純度100%のこだわり
KOTOBUKIが新発売したのはコレ。「プランツシード」。ズバリ、植物のタネです。今話題のフィッシュフード「FLY MIX」同様、自然回帰への思いをかたちにした切り口の製品でもあります。魚そのものだけでなく、自然界全体の健康にも配慮していこうと。
そのため、混じり物が一切ないシード(種子)にこだわりました。単一のシードであることを標榜しながら実は混じりものが入っている製品をよくみかけますが、それとはまったく違います。
そしてたどり着いたのが、ハイグロという品種。あの水槽いっぱいに広がる緑のじゅうたんのような光景。どちらかというとリシアやパールグラスなどが代表的ですが、それらに勝るとも劣らない小さく美しい水草のタネです。簡単な成育方法と適切な管理だけで、あこがれの「芝生一面レイアウト」が簡単に実現してしまうのです。
今回販売するのは、ハイグロsp.タイガー(左)とハイグロsp.ラージ(右)の2種類。もちろん混じり物がない純度100%。かたち的には、どちらかというと同じハイグロsp.でもタイガーよりラージのほうが葉がやや大きい感じです。
タネそのものも、タイガー(上)よりもラージ(下)のほうがやや大きめです。
またプランツシードは水中葉としてだけでなく、水上葉としても育成できます。ソイルの上にタネを巻くだけで緑のレイアウトを再現できるだけでなく、テラリウムやパルダリウムのベースとしても可能です。ただし、水中葉として育成するにしてもまずは水上葉としての育成プロセスを経てから。そのまま水中葉として水槽レイアウトに反映させるか、あるいは水上葉として第2の人生を歩ませるか。ひとつの品種でふた通りの楽しみかたができるのも、プランツシードの醍醐味でもあります(上/タイガー・下/ラージ)。
◆簡単な手順で「緑の絨毯レイアウト」
プランツシード1袋には、3つの小袋が入っています。小袋には1グラムの種入り。これだけの容量で、おおむね30センチ水槽いっぱいに緑いっぱいのレイアウトが可能です。
ここでソイルにまく前の注意点を少し。プランツシード開封後、長時間光に当てるのは避けましょう。水槽の設置が終わって、ソイルも敷かれた状態でタネをまくのがベストタイミングです。
タネをまく前にまずは水槽の設置から。できれば、光が強すぎる直射日光が当たる場所を避けましょう。明るい室内や観賞魚用ライトなどの光が当たればOKです(タネはラージ)。
場所が決まったら、水槽にソイルを敷きます。ソイルは吸着系・栄養系など観賞魚用ソイルであればOKです。そして石や流木などのアクセサリーをお好みでセット。この時、実際にプランツシードが育った場合を想定してレイアウトに勤しむのも一興です。そして最後に、ソイルが水に浸る程度まで水を注ぎます。
レイアウトが決まったら、いよいよプランツシードの出番。ソイル上にタネをまんべんなくまきます。この時、ソイルの中にタネを埋め込んでしまわないように。まき終わったあとは、霧吹きなどでタネを湿らせて管理し、ソイルが乾燥しないよう注意が必要です。かといって、必要以上に水の与えすぎは×。これで準備完了です。
育成中に気をつけたいのは、何と言っても湿度を一定に保つこと。そのためにソイルが湿った状態か常に観察しておく必要があります。ただし、タネそのものや新芽が水没しないように。気温は約20~34℃が適温です。可能であれば、26℃以上に保つことができればより効果的です。
あとは7~14日間を経過して、発芽を待つだけ。なお、水中葉として育成していくためには、双葉(丸い2つの葉で色が薄め)から本葉(4枚以上の葉が細長く色も濃いめ)に変れば可能です。これもタイミング次第というわけです。
◆育成完全密着ドキュメント
ラージを育成すべく水槽立ち上げから6日目に発芽。見ようによってはすっかりサマになっています。
17日目。葉の大きさやかたちまでわかるようになってきました。
30日目。本葉になってきました。
ちょうど40日目のタイガー。これくらい伸びてくると水中育成も可能です。
こちらはラージ5日目。まるで四葉のクローバーみたいな可愛い葉が印象的です。
ラージ12日目。かなり密集してきました。上からみると可愛いですね。
◆プランツシードには横長水槽がよく似合う
タイガーが本葉に成長したところで水中へ。水中葉としてこんなに立派に成長しました。横長で前面角のラウンドフォルムが美しい26リットル水槽「ダックスC60」だと、さらに引き立ちます。
プランツシードは、水中葉だけでなく水上葉としてテラリウムやパルダリウムにも利用可能。苔や食虫植物、あるいは熱帯植物などとの相乗効果によって、より立体感のある植物観賞が可能になります。なお、管理は水中葉同様湿気を保ちながら水分を与えすぎないように。ただし、最初からタネそのものを苔などに埋め込んも育ちませんのでご注意のほどを。何をするにも最初が肝心です。
品質に混じり物がないプランツシードだから実現できた育成プロセス。これがKOTOBUKIのこだわり。今後も水中葉・水上葉の両方が使える種のシリーズ化が期待されています。
★プランツシード ハイグロsp.タイガー/ハイグロsp.ラージともに1グラム×3袋入り 1,200円(+税)で発売中。
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