京都南禅寺といえば、サスペンス系のテレビ番組のロケ地としてかな~り有名になりました。
船越英一郎や片平なぎさといったおなじみの顔ぶれが、事件をチャチャッと解決☆
新緑が美しい季節。
水と深い関わりのある場所へご案内しましょう☆
まず目に飛び込んでくるのが、高さ22mもある「三門」。
日本三大門のひとつに数えられるほど、そのスケールは圧巻です。
ここにたたずんで、犯人を前に事件の謎解きをするシーンをみた人も多いのではないでしょうか。
はい、次行きます(笑)
おお!
とても境内とは思えない景色がいきなり飛び込んできました。
まるで古代ローマの水道橋を思わせるような、れんが造りの水路閣が圧巻です。
新緑が美しいこの季節、まるで絵に描いたような水路閣とのバランスも絶妙です。
それにしても重厚なシーンですね。
一見廃墟に見えるんですが、この上にはちゃんと水が通ってるんですよ。
それはまたのちほど。
水路閣は明治23年、琵琶湖の水を京都市内に引く目的でにつくられました。
「琵琶湖疎水」という言葉を聞いた人もいるはず。
当初の計画では、こんなお寺の境内ではなく山の中に水路を通す予定だったそうです。
ところが、天皇家の分骨場が予定地にあることがわかり、急きょコースを変更。
当初は、美観を損ねるなどの反対もあったそうですが、なかなかどうして景観にマッチして独特の雰囲気を醸しだしています。
あれから120年。
今も「現役」。
今では京都市の史跡にも指定され、レトロなシーンに惹かれる人は後を絶ちません。
よーくみると、レンガのひとつひとつが積み上げられてつくられています。
そしてそれぞれの橋脚がアーチ型をつくり、まるで鏡をみているようにずーっと奥まで続いています。
そうそう、この場所が登場するサスペンスなシーンも多いですよ。
それにしても、どこからみても絵になります。
それでは、水路閣の上部へご案内。
水路閣脇の階段を登れば、おお~!
まるで小川のようにさらさらと、しかしながら結構流れは速い!
しかも防御柵などもなく、ちょっとビビッたりなんかして(笑)
ちょっとした散策の穴場的存在で、親子や若い女の子たちも平気で歩いています。
この先、どこまで続いているんでしょうね。
水路閣の設計を手がけたのは、当時わずか21歳だった田辺朔郎という人。
時あたかも、都が東京に移った明治維新。
衰退の一途をたどっていた京都の産業に一石を投じかたちになり、当時不可能だといわれた難工事を、チャレンジ精神と情熱で見事に乗り越えたそうです。
若さというのは、本当に素晴らしい!
水路から下りて、もう一度橋を振り返ってみました。
水というかたちのないものに賭ける情熱。
それが実を結び、120年経った今も人々のくらしにしっかり根付いています。
ひとつひとつ積み上げられたレンガをみていると、若き英知に感謝せずにはいられません。
この日本、「水に流さない」ほうがいいことは、まだまだたくさんありそうですね☆
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