2019/11/08イベント, コンテスト, 取材, 未分類, 自然

【イベント】ボクらの時代がやってきた☆「第30回グッピーコンテスト」が目指すもの

Pocket

台風19号の影響で開催が危ぶまれた、奈良めだか倶楽部主催のグッピーコンテスト。関西地方は何とか直撃を免れたものの、出品予定だったグッピーや賞品がまともに届かなかったり、楽しみにしていたのに関東方面から人が来れなくなったり。とはいえ、運よく滑り込みセーフの荷物も少なくなく、80数点以上の出品が揃いイベントは無事開催。居心地のいい会場には、全国からグッピーファンが集結。しかも若手中心。居心地のいいイベントとなりました。

☆     ☆     ☆

◆会場は居心地よさげなログハウス風

コンテストが行われるのは、今回がジャスト30回目。記念すべきコンテストとなりました。もう10年以上継続して開催されているという、老舗の部類に入るアクアイベント。いやあ、ここまで継続してこられたことがスゴい。しかも出品数も毎回ほぼ安定。グッピーファンなら誰もが知る数少ないイベント。一体どんなイベントなのか、興味津々で訪ねました。

 

主催は奈良めだか倶楽部。これは例年通り。「ん?グッピーのコンテストなのに、めだか?」。まあまあ細かいことは抜きにして(笑)。初代会長がかつて奈良県でアクアショップのオーナーだったころからの愛称。ある意味愛着も。なので、誰もそんなこと気にしてません(笑)

 

会場は京都府木津川市のアイハウス鹿背山。JR木津駅から車で約10分のところ。山々や田畑に囲まれた、のどかな風景が広がる場所。建物もまるでログハウス風のペンションのようで、なかなかいい感じです。たかが会場、されど会場。出品者や来場者を迎えるゲストハウスなので、会場って結構大事です。

 

聞いたところによると、新鮮や食材を使った1階のレストランメニューは、地元でも評判なのだとか。これはランチが楽しみです。いっそのこと、3階を宿初スペースにでもすればいいのに(笑)

 

コンテスト会場は2階のフリースペース。普段は地元の趣味サークルなど多目的に使用されているそうです。2階が会場で1階がレストランなんて、なんと気の利いたシチュエーションなんでしょう。

 

ふと目をやると、グッピーの水槽がありました。ああ、きっと倶楽部のメンバーが無理矢理置いていったんじゃないですか~(笑)?「いえいえ、私たちも楽しんでますから。飼ってみると可愛くて楽しいですよ」とやさしそうなオーナー。気を使ってコメントしてくれました(笑)

 

2階へ上がると、おお~やっぱりログハウス風。じわりとしみ入る木のぬくもり。周囲の自然環境と合わさって居心地よすぎます。ふだんの取材現場に比べるとかなりのアドバンテージとなりました(笑)

 

午前中は主に出品の受付。発送によってすでに到着している出品魚のを展示準備も始まっています。

 

運営はもちろん倶楽部のスタッフ。どのスタッフも若い。それに、準備が忙しいのに、こちらの愚問にも快く答えてくれます。あー、これならやりやすい(笑)

 

グッピーというと、もっと高齢の人たちの集まりだろうと勝手に想像していただけに、抱いていたイメージとは違いました。そうですよね、どの世界でも世代交代はあるでしょうし、ましてやアクアの世界もこれからは若い人たちに支えていってもらわないと。チャッチャと準備を進めているスタッフの姿を見ていると、何だかうれしくなっていました。

◆思ったより少なかった台風19号の影響

まだお昼前だというのに、入場者が続々と。みなさん台風の影響はなかったのでしょうか。それにしても、一体どの人が一般来場者でどの人が出品者なのか見分けがつかず(笑)

 

出品魚をじっくり見るには、ちょうどいい人数。少なすぎて閑散とすることはなく、かといって多すぎて息が詰まることもなく。あちこちで会話も弾み、いい雰囲気になってきました。やっぱり居心地のいい会場です。

 

イベントに何かとトラブルはつきものですが、ここぞという時にアチャ~とならなかったのは、倶楽部スタッフ間の連携が日頃からうまくいっている証拠。言った言わない&聞いた聞いてないなど、低次元のトラブルはダメダメ(笑)。お互い仲はいいものの決してナアナアになっていない緊張感のある関係でいる点も評価すべきでしょう。

 

お供え物が並ぶ祭壇ではありません(笑)。トロフィーや賞品がズラリとラインナップ。台風の影響で心配されていた荷物の遅延もさほどなく、まずはひと安心。

 

ほ~、ごくり(笑)。メロンやマスカット、それにマツタケも。食欲の秋にふさわしい賞品の数々。こんな賞品なら家族も喜んでくれるし、きっと日頃の罪滅ぼしにもなるでしょう(笑)

 

トロフィーのキャラクターはドラえもん。出品者のみなさんは、迷わずコレ狙い。

 

コンテストとは別に、販売用の魚を約20袋用意。グッピー愛好者ががブリードしたオリジナルのグッピーがリーズナブル価格で買えるのがうれしいですね。

 

このほか、お目当ての出品魚を安くゲットできるかも知れないオークションも同時開催。オークション参加出品魚は2,000円からのスタートでした。

 

プラケのフタが青いのは、今回新たに設けられた若魚部門。これまで、ずっと成魚オンリーでしたが、コンテストをきっかけに一人でも多くグッピーの飼育に取り組んでくれる人がいたら、との主催者の思いをかたちに表しました。テストケースではありますが、成魚部門52匹の出品に加え、今回は若魚部門30匹の出品がありました。

 

若魚部門のエントリーは生後4カ月までが対象。ただし1人2ペアまで。ちなみに写真はブルータキシードスワローの若魚。この時期でしかみられないキラキラ感やピチピチ感はフレッシュな若魚ならでは。もしかしたら、子役の時は可愛かったのに大人になったらごく平凡は俳優になってしまった、みたいなケースを避けるため(笑)?

◆必要なのは世代交代と情報共有

さてさて、ここで倶楽部のスタッフをちょこっとご紹介。みなさん忙しいのに、こちらのヘンな質問やツッコミにも嫌な顔ひとつせず色々答えてくれてありがとうございました(笑)!

 

イベントの実行委員長的なスタンスにいる大阪府堺市在住の川端基起さん。まだ小さかったわが子をグッピーイベントに連れ出したのが、アクアとの出会いなのだとか。川端さんの思惑通り、「息子さんはすっかりグッピーのとりこになりました。でも、いつのまにやら自分もグッピーファンになりましたよ(笑)」。こういう場合、普通は逆なんですけどね(笑)。じっくり話してみると、独自のアクア観に共感できることも多々。来年からトーナメントトレイル導入の計画も着々と。グッピーに関するノウハウなどの情報共有もいとわない、すべてオープンマインドが信条の心やさしい人でした。

 

川端さんの息子さん・川端いくみさんも今やスタッフの一員。現在、地元堺市で看護士として活躍しているそうです。この先プレッシャーもあるでしょうが、その分期待も大きいと思います。

 

いきなりグッピーの大御所登場。真剣なまなざしで出品魚を審査中の京都府在住の中村信男さん。泣く子も黙るグッピー愛好家(笑)。数えきれないほどの受賞歴を持ち、まさにグッピーの歴史は中村さんの歴史でもあります。お会いするのは今回が2回目で、「その節はお世話になりました!」と、何度聞いても忘れられないドスの利いた声(笑)。八百屋さんが本職ですが、声だけ聞いてたら魚河岸でセリをしていてもおかしくない男っぽさを感じます。「いやいや、もう私らの時代ではあきませんねん。これから若い人たちに活躍してもらうためには、どんなことでもやりますよ」。ノウハウも知識も、すべて若い人たちに託していきたいという熱い思いは人一倍。そのためなら労苦を惜しまない、とも。「ノウハウ?なんぼでも持っていってくれはったらよろしいやん(笑)」と、大御所らしからぬ人懐こいキャラクターも印象的でした。

 

そして倶楽部会長がこの人、西脇高広さん。あれ?何で金魚の男前ニイサンがここにいるの?と目がテンになった人も多いはず(笑)。金魚の老舗である大和郡山市のやまと錦魚園で重要なファクターを任されているスタッフでありながら、真新しい自宅にはグッピーが星の数ほどいるという、生まれつきの魚大好き人間。今年2月には、大和郡山の次代を担う金魚業界の若手の一員として、言いたいことをとことん喋ってもらいました。あの日は雪がパラついてて寒かったね~(笑)。ある意味若手のとりまとめ役であり、いわば兄貴的存在。今月10日(日)に迫った「第3回金魚フェス」(イオン大和郡山で開催)で開催される金魚品評会でも、リーダーとして力を発揮してくれることでしょう。現在「キワメテ!水族館」スタッフを師事と仰ぎ、写真特訓中(笑)

 

審査基準は色々あるのですが、まあそんな堅いことはちょっと置いといて(笑)。コンテストだからといってピリピリとした堅苦しい空気はほぼほぼなく、参加者全員がこの日を待ちわびて時間を惜しまず交流をあたためている、というフレンドリーな雰囲気だったのが印象的でした。コンテストというより、グッピー交流会、的な。

◆出品者も参加者もすぐに打ち解ける雰囲気

狂言師・野村萬斎をマイルドしたような雰囲気の伊賀上野市在住・廣岡剛さん親子。次女の柚日ちゃん(小4)と来場しました。「ぜひ娘にも魚に興味を持ってもらいたくて」と、あらあらいきなり下心丸出し(笑)。とはいえ、子どものころからの経験は絶対大事。柚日ちゃんも「魚は大好き!」と、何という親孝行な優等生発言(笑)。自宅には水槽が20個以上もあり、グッピー以外にベタやネオンテトラ、スネークヘッドなど多々。しかも「魚は全部パパの部屋にいるから、部屋に行かないと見れないの」と柚日ちゃん。あまりにも大人げないパパの作戦、大成功の巻でした(笑)!

 

ちなみに、今回が初のコンテスト参加。若魚部門でオレンジレースコブラを出品しました。そして、三重県在住ながらなぜか姫路GUPPY倶楽部に所属。色々な情報をいつでも気軽に教えてくれるのだそうで、縁あってつながりました。なるほど、各グッピー倶楽部間の垣根などまったくなかったのですね。

 

どんなグッピーが出品されているのか、この日を楽しみに滋賀県からやってきたTさん。「すみません、名前はパスさせてください。できれば写真も」と、T!T!T・T・T・T(笑)!いい魚がいれば買う気満々で、リーズナブルコーナーで物色中。もともと大阪在住だったのですが、仕事の関係で滋賀へ。さきほどの廣岡さんが伊賀なら、Tさんは何と甲賀。奇しくも忍者同士が来場という結果になりました(笑)。話を終えてしばらくしていると、1人で来場したはずのTさん、見ず知らずの来場者と超談笑。そうなんです、初心者であっても初対面であっても、みんなが仲良くなってしまう雰囲気がここにはあるんです。

 

「こんにちは!」。おお~、声をかけてきてくれた青年。どこかで見た顔だと思ってたら、今年のブリーダーブフェスタで身重のブルーグラスを買って行った、ええっと~名前何やったっけ?「いえ、今回もSNSのハンドルネーム表記でお願いします!」って、またかよ(笑)。社会人になってからグッピーを買い始めた高槻のペペさん。あの時ご懐妊状態のブルーグラスはどうなった?「あのあとすぐに生まれてくれて元気に育ってます!」。おめでとう!でも出産祝い持ってくるの忘れた(笑)!今回はドイツイエロータキシードを出品。そして、今度またどこかで会ったら、今度こそは実名公表すると約束してくれました(笑)

 

若魚部門でオールドファッションブルーモザイクを出品し、最優秀賞を受賞したのが末永茂樹さん。九州から8時間もかけて車で来阪した博多グッピークリエーターズ会長で、グッピーに関してはこの人も大御所です。元航空自衛官という経歴の持ち主で、自衛官現役時代にあったグッピーにちなむアッと驚くエピソードをワクワクしながらお聞きしたのですが、末永さんの強い意向で残念ながらNG。惜しいな~、絶対ウケるんやけどな~(笑)。まあ確かに、事と次第によっては防衛機密に抵触するかも知れない国家的エピソードなので、一生口外しないことを誓います!。。たぶん(笑)

 

大御所に8時間も運転させておきながら、末永さんを師と仰ぐ若いもん2人(笑)。姫路GUPPY倶楽部・大谷会長と話をしているのは、大分グッピーファンクラブのメンツ。ただのメンツではないんです。登録者数7,000人以上もいるという動画界でも有名なユーチューバーなのです。もちろん内容は、グッピーに関することすべて。時代は変わったものです。ひと昔前なら、自分のノウハウを人に教えることはさほどなかったのですが、今はSNSなどを使って気軽に情報発信できる時代。「好きな趣味を楽しむのに、年齢はありませんから!」と力強いコメント。野球少年がプロ野球選手に憧れるように末永さんを慕っている2人。そこまで言うなら、帰りくらいは運転してあげてくださいね(笑)

◆情報交換の主流はやっぱりSNS

出品者には、会場1階のレストランで食事ができるチケットをもれなく進呈。おお~、これはうれしいですね。参加賞と称してパンフレットや小物をもらうよりずっと魅力的かも(笑)。ちなみに「グッピーランチ」は季節の野菜をたっぷり使った、お店を代表するヘルシーランチ。出品者のみなさんからも大好評でした。

 

めでたく初出品&初受賞した人もいました。まずは八尾市からカップルで参戦のYさん。成魚の部・ブルーグラスで4位入賞。Yさんいわく、「実は彼女にもグッピーを始めて欲しいんです!」って、またかよ(笑)。いやいや、でもそういうシェアがアクアを広めてもらうことにつながるわけですから大いに結構。一時はアロワナに浮気したことがあるというYさん。結局グッピーにまた戻ってきたそうですが、彼女のためにも今後一切浮気は禁止っ(笑)!。それにしてもこのペア、グッピーらしからぬおとなしさで、向かい合うことなく終始お尻を向けたままだったのが気になりました。このペアもYさんカップルも、この先大丈夫~(笑)?

 

姫路の一美晋太郎さんは若魚の部・キングコブラを初出品し何といきなり準優勝。熊本出身で、「グッピーの面白さを知れば知るほど、気づいたら水槽がめっちゃ増えてました(笑)」。最初は最小限の数で飼育して、興味が出てきたらブリーダーの道へ進んだらいいと思います、とアドバイスしてくれました。そうですよね、最初からブリーディングなんてちょっと無理(笑)。

 

この4人の若い衆、SNSを通じて一美さんと仲良しになったグループなのだそう。左から紅一点の宮木さん、上垣さん、大島さん、そして一美さん。宮木さんは現職のナースで自宅にはグッピーを飼育するかたわら、何と職場にディスカスなんかもいるそうな。大島さんはみかけによらず弱冠18歳(笑)。夜行バスで来阪して、オークションで出品されていたグッピーを買っていきました。

ユニークなのは上垣さん。自宅には何と「鳥類以外の生きものがいます(笑)」。マジで?グッピーなどの魚類はもちろんカメレオンやカメなど、一体いくらいるのかわからないくらい、自宅のリビングはもはや動物園状態なのだとか(笑)。アクアショップなんて近くにないんじゃないの?「だから自分でショップを開きたいんです!」え、マジか(笑)!?この一言が心に響いて、後日兵庫県のご自宅に訪問取材が決定!お楽しみに。

◆世界に通用する高品位なグッピーを

金沢から参戦の木村聡さんは成魚の部・ブルーテールコブラで5位、若魚の部・モザイクタキシードで4位にそれぞれ入賞。両部門とも賞品のメロンをゲット。「2玉もあると孫が喜ぶと思います」アンディー・グッピークラブの会長も、お孫さんにはヘナヘナなんでしょうね(笑)。

数々のエピソードを残して、グッピーコンテストは無事終了。スタッフのみなさん、出品者のみなさん、一般来場者のみなさん、どうもお疲れ様でした。

 

「グッピーに始まりグッピーに終わる」。かつてはそういわれていたグッピーも、時代とともに飼育方法や交配ノウハウ、エサなどは変わりつつあります。より美しいものに仕上げるためには、情報は多いほうがいいに決まってます。

 

今回のイベントを取材してみて、若い人がこれほど多く参加しているとは思ってもみませんでした。運営する側も若いスタッフが中心で、ベテランはそれをサポートする役回りに徹していたことに好感が持てました。

 

どちらかというとグッピーは日本が歴史をリードしてきたはずなのに、残念ながら今では完全に海外に持っていかれてしまって、むしろ海外のほうが盛り上がってコンテストなどが大々的に行われています。もう一度日本でブームを取り戻すためにも、やっぱり若い人たちのちからが必要なのだとつくづく実感した次第です。

 

でも一番大事なのは、誰もが楽しくやれる趣味であること。自分が楽しいと思うことは、SNSなどで人に伝え拡散していって欲しいと思うのが心情。まずは、色々なしがらみや垣根を取っ払って情報交換を積極的にやっていけば、やがて世界とイーブンに戦える環境が整っていくかも知れません。

 

いよいよ来年は東京オリンピック。スポーツに負けじとグッピー若者たちよ、スポーツに負けじと、ここれからも上昇気流に乗って夢に飛び立て!

※写真上/成魚の部・ドイツイエロータキード優勝(中村信男さん)、写真下/人気投票第一位(久保邦彦さん)

 

Pocket