「いつまでも元気でいてほしい」「きれいな状態を保ち続けたい」。アクアユーザーにとって、水槽をいかにベストコンディションに維持していくかが、最大のテーマです。魚も植物も、健康ありき。その場しのぎの対処療法ではなく、一歩先を見据えた健康管理こそアクアライフのあるべき姿。ある日の苔テラリウムの製作現場を通じて、植物や魚にとってベストな健康アイテムを探ってみました。なお本記事もプレゼント応募対象となっています。お気軽にご応募ください。
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◆思いはひとつ「植物を元気に」
今、苔テラリウムがちょっとしたブームに。インテリア感覚で手軽につくれることもあって、特に女性に人気があり『コケ女』なんて代名詞も。「キワメテ!水族館」でもこれまで何度もショップやユーザーに取材してきましたが、みなさんが最も気を使っているのが植物の健康状態です。
いくらノウハウがバッチリあっても、温度や湿度、水、太陽の照射時間など環境によって微妙に健康状態が左右されるからです。
そこでこの2種類の底砂。両方とも植物のための土壌には違いないのですが、用途や効果はまったく別物。とはいえ、室内の植物育成のための効果的なアイテムという点では同じです。
◆ハイドロカルチャーに適した「育つジャリ」
こちらは「育つジャリ」。国産の天然石・ゼオライト原料を高温で焼成・多孔質化したもので、昔から土壌改良材として使用されています。
メカニズムは図の通り。シンプルにいえば、有害物質やにおいを吸着しつつ植物そのものの成長を促進するということ。もちろん、有害物質が土中や水中で潜むことはありません。またイオン交換効果と活性炭効果で水を軟水化させ、植物にとって最適な環境をつくり出します。
水はけがよいことから、ハイドロカルチャーにも最適。屋内で使用しても、焼成済みのため清潔で安心というのも大きなメリットです(左/シンゴニウムミニマ、右/シェフレア)。
KOTOBUKIの「レグラスポニックス」のプランツバスケットに使用すればなお効果的。魚の排泄物や老廃物から発生する有害物質を、ゼオライトが植物の栄養として吸着・保肥するメカニズム。しかもフィルターとの併用により、汚れた水をきれいにして戻す循環効果も。植物にとっても魚にとっても、より自然に近い環境が保持できます。
◆生きものにも影響のない「育つ土」
こちらは「育つ土」。ゼオライトの育つジャリよりも粒子が細かい形状です。特徴は何といっても、植物育成に必要な栄養分が配合されている点。九州地方の3つの地域から採掘された天然土を、独自の方法でブレンド・焼成しました。
弱酸性のため、観葉植物など多くの植物に使用可能。特に種から始めるKOTOBUKIの「プランツシード」(水草の種)の育成にも適しています。
植物だけではありません。弱酸性は魚などの生きものにとっても安心。安定した水質をキープできるため、観賞魚飼育の水槽管理にも役立ちます(pHを安定させる白い粒)。
以上の2アイテムは、それぞれ単独ではなく併用して使うことも可能です。お互いの特徴の「いいとこどり」をすることによって、植物育成のためのベストミックスが実現します。
◆苔テラリウムにも最適
さてさて苔テラリウムの製作スタート。新製品「BOWL SET」や苔の準備はもちろん、「育つジャリ」や「育つ土」も使っていきます。
「育つ土」をざっくり投入。ボウル鉢にはちょうどいい量の1ℓ。このソイルは水分を保持する役割があり、容器の中の湿度を保ちます。苔テラリウムには最適であることはもちろん、焼成タイプなので手をふれても安心に使える点も見逃せません。
苔テラリウムのレイアウトのポイントとなる奥行きと立体感を演出するために、手前から奥にかけて坂になるよう、「育つ土」はソイルとしてもレイアウトに一役買っています。
レイアウトのアクセントとして、ソイルとは異なる色の化粧砂を敷くのも一興。今回はKOTOBUKIの和彩シリーズ「白琉砂」で川をイメージしたほか、同じく和彩シリーズの「黒琉砂」を使って河原の石を演出しました。
作業もいよいよ佳境に。苔を一本ずつ植えていくのは手間隙かかりますが、だからこそ後々まで元気に育ってもらいたいものです。なお今回使用した苔は、シノブゴケ、オキナゴケ、コスギゴケ、ハイゴケなど。ボウル鉢にはフタがなく通気性がよいので、比較的乾燥に強い種類の苔をチョイスしました。一方の植物は、シダ類を使用。苔との相性もgoodです。
ちなみに、苔テラリウムでは霧吹きによる水分が多すぎて底に余分な水がたまるケースもあります。水がたまると腐敗の心配もあるため、あらかじめ「育つジャリ」を底に適量を敷くだけでも、水はけがよくなるなどの効果があります。
◆植物の成育を促進させる「活性剤」
苔テラリウムの仕上げは、「育つプランツ活力剤」で。栄養剤ではなく、活力剤。弱った植物を元気にし、植物の成長を促進するアイテムです。しかもこのような口の狭い容器でも、スプレーボトルに入れ替えて散布すれば苔全体に行き渡らせることができます。
北海道の酪農家を取り巻く公害問題が発端となって生まれた「育つプランツ活性剤」。環境微生物群(乳酸菌)を発酵・培養した発酵培養酵素から生まれた完熟液体たい肥として実現した、アップサイクル型循環システム。土壌中の栄養素を植物が吸収しやすくなり、成長促進効果を生み出します。
いわば、肥料のサポーター的存在。植物に直接栄養を与えるわけではなく、土壌バクテリアを活性化するなどして本来の肥料をサポート。根の活着促進など肥料だけでは補えないものの手助けとなり、肥料と併用することで植物を元気に育てます。水などで薄めずそのまま使用可。もちろん水草やテラリウムなどにも使用OK。100%天然成分のため、魚や両生類のいる水槽に使用しても無害で安全です。
◆充実した苔テラリウムライフのために
KOTOBUKIの新製品を随所に盛り込み完成した苔テラリウム。苔と植物との絶妙なバランスによって、限りなく自然に近い世界観が醸しだされる苔テラリウムは、つくっていても楽しいですし、完成時の達成感もひとしお。
そのひとつひとつに、限りない生命力を感じる苔や植物。縁あってめぐり会えた植物たちに、いつまでも元気でいてもらうために、各種植物成育アイテムで補い充実した苔テラリウムライフを送りましょう。
☆☆☆KOTOBUKI春の新製品プレゼントのお知らせ☆☆☆
今回ご紹介した新製品
「育つジャリ」「育つ土」「活力剤」
を各2名様にプレゼントいたします。
プレゼント応募フォームにアクセスいただきご応募ください。
締切は2022年10月9日(日)応募分まで有効。
発表は商品の発送をもって代えさせていただきます。