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【ショップ】アロワナ専門店にこだわった理由☆☆アクアショップ・トリトン(大阪府吹田市)がゴン攻めで目指すもの

Posted on 2021年9月24日2023年5月13日 by aquariummagazine

関西では珍しいアロワナ専門店・アクアショップトリトン。去年10月にオープン以来、マレーシア・シンガポール・インドネシア産の過背金龍を取り扱い、一方では大型水槽の販売も。まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。今、ノリにノッているアクアショップといえば、トリトンかも知れません。

☆     ☆     ☆

◆オープンの勢いそのままに

大阪府吹田市。東西の大動脈・名神高速道路が隣接し、大阪空港も至近距離にあるなどの好立地。アクアショップトリトンは、生活至便な住宅街の一角にありました。

 

オープンは去年10月ですが、今年に入って店内が全面リニューアル。1号店は、いくつもの水槽がダイナミックに並び、大型魚販売店らしいたたずまいを見せています。

 

水槽はオールアクリル製。上段・中段に120㎝水槽を配し、最下段にはろ過水槽を配置。中には、生体のサイズに合わせて内部が3分割されているものもあります。同じユニットが店内には計7セット置かれています。

 

最下段のろ過水槽でろ過された飼育水は、上段・中段の各水槽に供給され、それぞれの水槽から溢れ出た飼育水が最下段のろ過水槽に戻るという、いわゆるオーバーフローシステム水槽。水槽単体で飼育水管理をしていたリニューアル前と比べ、生物ろ過能力が高くなるだけでなく、メンテ面でも飛躍的に向上しました。

 

ろ材には中国産の多孔質タイプを使用。店内のオーバーフロー水槽のろ過層に投入しているだけでなく、店舗内では同じものを販売しています。

 

2軒となりの2号店は、大型水槽販売コーナー。120㎝水槽など、大型魚を飼育するにふさわしい大型水槽がすき間なくびっしり。通常のアクアショップなら1~2台くらいしか置いていない大型水槽が、ここでは主力商品として在庫されています。逆にいえば、小型水槽の在庫はなし。このあたりも、アロワナ専門店の特徴を表しているといえそうです。

 

実はこの2号店、ついこの間増設されたばかり。生体だけでなく大型水槽にもニーズがあると判断し、1号店の水槽リニューアルと同時にアップデートしました。オープン後わずか1年なのにこの勢い。一体どんなオーナーなのか、気になるところではあります。

◆有言実行ビッグマウス

オーナーの澤田俊輔さん。忙しすぎてなかなかアポがとれず、コロナの関係もあり結局取材にこぎつけるまで1年近くかかりました。満を持してようやくご対面。弱冠32歳。大手タイヤメーカーでサラリーマンとして勤めたあと、義理の弟さんと精肉店を共同経営。以前から興味のあったシンガポール産のアロワナをオークションサイトで出品したところ反響が大きかったこともあり、精肉店と並行しながらアロワナ専門店をオープンさせました。

 

印象的にはいわゆる「熱男」。自分なりの経営理念を語らせたらエンドレスっぽい(笑)。「でも昔は人と話すのが苦手だったんですよ」。ウソでしょ(笑)。10代でブラックバスにハマり、サラリーマン時代で鍛えたプレゼン能力を進化させ、数多い海外渡航の積み重ねがアロワナとの出会いにつながり、こうして経営者に落ち着いたのは必然だったのかも知れません。「出る杭は打たれるとよくいわれますが、出すぎると打たれないんですよ(笑)」。なんちゅうビッグマウス(笑)。

 

店のリニューアルを機に法人化へ。業界や社会を第三者ではなく、「第四者の立場で俯瞰するようにしています。しかも、一歩先どころか五歩くらい先を見ていないとダメだと思いますから、引き出しも多く持っているようにしています」と常に前向き。

 

事務所の冷蔵庫に何やらヒコーキのマグネットが数機。実は航空機マニア。これは意外でした。祖父がANAのパイロットだったということもあり、今も大のANAファン。「社名のトリトンというのも、機体に使用されている“トリトンブルー”という濃いほうのブルーが由来なんです」。なるほど。トリトンブルーという言い方をするとは知りませんでした。

 

これぞ究極のお宝。機内でキャビンアテンダントが使用しているカートまで店内にありました。ちゃんと社名も入っていて、しかも新品。どうしたのこれ(笑)?「今年3月にネットで限定販売されたんです。欲しくて欲しくて(笑)。何とかゲットできましたが、わずか数分で売り切れました」。実物で新品の機内搭載カート。税込み11万5,500円。今では大切な書類入れとなっています。さすがにドリンクは入っていないし、澤田さんがヤバすぎるコスプレイヤーでもないので念のため(笑)。

◆「特別な魚ではない」アロワナ

ここで澤田さんおすすめのアロワナをご紹介。シンガポール産の過背金龍。ブルータイプのアロワナが好きな澤田さんイチオシは、ウロコの縁にしっかりと細く金色がのる細框(さいかく)と呼ばれるこちらの個体です。

 

インドネシア産のスーパーレッド。とにかく赤が美しい、アジアアロワナらしい個体です。アロワナを買いにくるお客さんは、来店してから決める人もいれば、予算は30万円と値段ありきの人など実にさまざまだそうです。

 

複数がわさわさ泳ぐ、ややサイズが小さめのマレーシア産・過背金龍。金色の体色の個体も尻ビレと尾ビレが赤く発色していてきれいです。店内で最もリーズナブルでサイズが小さなアロワナでした。

 

こちらもマレーシア産過背金龍。アロワナは、サイズよりもグレードで値段が変わる個体です。「自分の場合トーナメントにも出場したことがあるので、魚のことは熟知しているつもりです。なので、アロワナだけが特別な魚だとは思っていません。ただ種類やサイズが違うだけで、ほかの種類の熱帯魚とは特に大きな違いはないと思っています」と澤田さん。確かにアロワナは初心者には無理とか、熟練者が飼うものというイメージがありますが、意外とそうでもないということがよくわかりました。

 

同じくマレーシア産過背金龍。同じ過背金龍でも、上の画像の個体よりもグレードアップされた品種。いずれにせよ、金の発色でグレードが決まるとされています。なお取材からタイムラグがあるため、売約済みないしはすでに売れてしまっている個体もあると思われるので、念のため。

 

今後店の主流になるアロワナは、マレーシア産だろうと予想。「海外、特に東南アジアに行く機会がある時には常にアンテナを張っています」。そういえば、20代の頃海外に行く機会が多かったということですが、海外好きイコール航空機好きだったから?「はい、そうです(笑)!」。それですべてがつながりました(笑)。

◆高品質の主力商品

「うちの主力商品です」と推されたのが牛ハツ。かつて始めた精肉店という業種の強みを生かした完全オリジナル商品。もちろんアロワナ用ですが、鮮度が高く人が食べてもまったく問題ありません。

 

さらにビニールパッケージのここに注目。ただのジップロックではありません。何と、医療用に使用されるものと同じ素材&高密度のものを使っています。このため、家庭用冷蔵庫内の冷凍庫に一般的な食材と同居させても、まったく問題はありません。めっちゃこだわってますね~。「確かにコスト高にはなりますが、いつも買う人のことを考えて商品をつくっていますから」。ここまでくると、ただのエサではありません。主力商品と豪語できる理由がちゃんとあります。

 

こちらは、きびなご。こちらも人の食用OK。もちろん自信作。ちなみに、パッケージももちろんオリジナルです。角印風にあしらわれた店名もパッケージの雰囲気とよく合っています。

 

このほか、冷凍むきエビや冷凍川エビ、冷凍ワーム、そして冷凍ドジョウなどが販売用の冷蔵庫に格納されていました。

◆人生は選択の連続だから

今年7月に行われたリニューアル記念イベントには、4日間とも大盛況となりました。店内にはお札が舞っていたそうです(笑)。※画像は澤田さん提供

 

実は澤田さんには、経営者としての大きな夢があります。取材では話してくれましたが、残念ながらここでは完全オフレコ。ほかにも「ここだけの話」をたくさん聞かせていただき、話を聞きながら首を縦に振らざるを得ない内容も数知れず。それでも毎日が不安という澤田さん。店を構え、スタッフ数人を抱え、海外の取引先との信用を維持するのは、このご時世大変です。

 

 

「人生って、常に選択の連続じゃないですか。大半の人は無難な道を選択しているように思いますが、自分の場合はまったく逆。それによって、今まで見えなかったものが見えてきて、役に立ったことがどれほどあったか知れません」。

 

ビッグマウス・トリトンは、今日も打たれることのないよう杭を長く出してお客さんを待っています(笑)。

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