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【スポット】大雨などの自然災害時に備えて女子力アップ?☆水のある風景vol.26大阪市下水道科学館(大阪市此花区)

Posted on 2017年9月22日2023年5月13日 by aquariummagazine

おいしい水や体にいい水などに対する人々の関心は、すこぶる高いような。

反面、生活排水や汚水といったものに対する関心は、イマイチ低いような(笑)

しかしながら上水も下水も、くらしとは大きな関わりを持っていることはいうまでもありません。

そこで、国内でも数少ない下水を知る見学施設へ。

大阪市此花区の大阪市下水道科学館。

どちらかというと子ども向けの展示が中心ですが、下水道の社会的役割についてしっかり語られていました。

 

 

 

◆海老江下水処理場の一角に

 

阪神電車・淀川駅を降りて西側、もしかしたら通勤客以外は通らないのでは、と思うような道の一角に小さな案内板がありました。

 

付近一帯は海老江下水処理場の広大な敷地。家庭や工場から出た生活排水や工場排水がすべてここで集約され、高度な最新技術で処理されています。

 

もちろん普段は一般の立ち入りはできません。ちょっとした工場プラントみたいです。

 

駅から歩いて8分ほどで到着。中小の工場がたくさんあったところだと記憶しているのですが、最近では真新しい高層マンションがたくさん建ち並んで、まちなみも整備されています。

 

玄関から入ろうとしたら、ん?ん?まるで水に浮んだカプセルのような中に、小学生らしき2人がパイプのようなものを通して楽しそうにおしゃべりを。ん?ん?これ一体どうなってるの(笑)?

 

尼崎市からきた鮫島英美里ちゃん(右/5年生)と亜里紗ちゃん(左/1年生)の仲良し姉妹。お願いしたら愛想よく手を振ってくれました。

 

2人の話によると、地下1階にあるジャングルジムから伝ってゆくと、さっきのカプセルにたどり着くのだそうです。勝手知ったるなんとやら(笑)。なるほど、来館はもう10回以上なのだとか。妹に対する面倒見がとてもよくて、2人だけで来場することもしばしば。そういえば、入場無料というのも魅力です。

 

玄関ロビーには「ふれあい水槽」が。よくみると、エンゼルフィッシュやカクレクマノミなど、子どもたちに人気の海水魚が泳いでいました。

 

エレベーターで最上階の6階へ。ここは恒温植物園。近隣の海老江下水処理場で高度処理された水と熱が、効率よく利用されているのだそう。水耕栽培によって育てられている植物や小さなせせらぎもあったりして、来場者にとってはちょっとしたオアシスとなっています。単に下水処理だけでなく、自然環境保全にもひと役買っていることがわかります。

 

金魚たちも気持ちよさそうに泳いでいました。

 

おお~、バナナの木もあります。

 

オジギソウなんかも少し。

 

◆水を知り汚水を知る

 

5階からは、子どもたちが体験しながら学べる展示物がたくさん。空気の流れによって水がどんな影響を受けるか、目でみてわかる水槽。

 

力いっぱいハンドルを回すと渦が発生したり、表面張力を体感できる実験的な展示物が並びます。水に力を加えるとどうなるか、水とはどういう性質ものなのかなど、水の原理を学ぶための基本編といったところでしょうか。

 

水圧を体験する特殊な椅子。「水ってこんなに力が強いんだ~」と驚きを隠せません。

 

雨が降って山から滝や川となって、やがて水はくらしになくてはならない存在に。ピタゴラスイッチ的なわかりやすい展示模型に、子どもたちが興味深く見入っていました。

 

ここからは4階。英美里ちゃんや亜里紗ちゃんにとって、一番お気に入りの展示ゾーンだそう。これはまるで宇宙船!トイレや台所の生活排水がどのような仕組みで高度処理されているかをアピールしています。

 

「行ってきま~す」。そう、キミたちは汚水となって探検していくのだ(笑)!

 

巧みな照明演出で、ちょっとした近未来探検気分が味わえます。

 

近未来的展示とはガラリと趣が変わって、なかなか昭和チックな展示物が(笑)。生活排水はどこから発生して、汚水となってどのように流れているのかが、シンプルながらよくわかります。

 

◆家庭でも必要な汚水を極力減らす努力

子どもだけでなく、大人たちにも一番人気のあるコーナーがこれ。豪雨体験。手を差し入れて、しばらくすると大雨がザーッと。最大毎秒100㎜の雨量を身近に体験できます。「うわ~、めっちゃ濡れた~!」。そらそうや~(笑)。思った以上に雨量が多いのに驚かされます。

 

もし車で移動中に100㎜の豪雨に遭遇したらどうなるか。そんな体験コーナーもありました。もちろん前はほとんど見えないし、ワイパーの効果もほとんどありません。もし実際にこんな豪雨に遭遇したら、浸水して車外に出られない危険性だってあります。生活にうるおいをもたらす水も、時としては牙を向く可能性があることを示唆した展示でした。

 

あまり知られていませんが、大阪市内の地下には「なにわ大放水路」というのが整備されています。目的はズバリ、自然災害からまちを守るため。集中豪雨が降った際も、市街地の浸水を極力防ぐための、いわば巨大な水の逃げ道というわけです。これがあるから、大阪市民は日々安心してくらせるのかも知れません。もし下水がまちにあふれたら。。そんなことを考えるとゾッとしますよね。

 

おなじみマンホールも下水道のメンテに欠かせないパーツです。

 

へ~、こんなユニークなイベントもやってるみたいですよ。

 

2人は一体何を覗いているのかな。

 

キヤ~ッ!ネズミ!そうなんです、下水道には「敵」がいっぱい潜んでいるのです。

 

家庭でできることもたくさんあります。ムダな生活排水を出さないこと、油や科学薬品などを流さないこと、などなど。ほんの少し努力すれば汚水は減少し、下水処理への負担は大きく軽減されるのです。そうすれば、ネズミの量も減るかもしれません。

 

高度な下水処理技術を駆使して、企業努力するのも地球環境保全への近道。3階では、さまざまな企業の独自の技術が紹介されています。

 

◆豪雨多発でますます期待される下水道処理技術

 

このほか、都市の地下を疑似探検する「地下探検号」も人気です。

 

まさに体験型展示の集大成。体験しながら学び、学びながら自分たちは何をすればいいかを、ひとりひとりが考えさせられる見学施設でもありました。

 

ここ数年、「今まで経験のなかった雨量」といわれる集中豪雨や、それによる崖崩れや川の氾濫などの突発的な自然災害が全国各地で起きています。こうした近年の自然災害の特徴を目の当たりにしていると、下水道処理が単に汚水を抑制するだけのもの技術ではない、ということがよくわかります。

 

というより、今後下水道処理技術対する期待はますます高まっていくことでしょう。

 

たかが水、されど水。この展示施設を通じて、上水も下水もこれまで以上に関心を持ってみるのも悪くありません。

※大阪市下水道科学館は平成30年4月より一時休館中です。

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