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【イベント】いよいよ新時代到来!?さらに進化を続ける「日本ベタコンテスト2025」

Posted on 2025年6月13日2025年6月20日 by ikedakoji

2012年に記念すべき第1回が開催されて以来、今年14回目を迎えた「日本ベタコンテスト2025」。コロナ禍で開催が危ぶまれた時期もありましたが、IBC(国際ベタ連盟/本部・アメリカ)公認による日本唯一の国際コンテストとして地道にステップアップ。若い人たちの台頭もあり、新しい時代の到来を感じさせる印象深いコンテストとなりました。

☆     ☆     ☆

◆新しい試みが多々

一般公開日は6月1日(日)。梅雨入り前の微妙なタイミングではありましたが、幸い蒸し暑さもなく比較的爽やかな朝。ワクワク感が止まりません。

 

場所は大阪市天王寺区の大阪国際交流センター。聞くところによると、来年6月から改装工事が行われるそうで、それに伴ってコンテストの時期も早まりそうな気配。いやいや、それが理由で中止するわけにはいかんでしょ。

 

こぢんまりした会場ではありますが、れっきとした日本唯一のIBC公認のコンテスト。すべてのジャッジは、公認審査員の手に委ねられています。公認コンテストがゆえの権威と栄冠。果たして、今年はどんな結果が待っているのでしょうか。

 

今回の出品数はショーベタ・ワイルドベタ合わせて計168匹。なお今回から、従来の自家繁殖グループ・コレクターズグループの2カテゴリーに、新たに自家繁殖メスグループも追加。これで計3つのグループとなりました。

 

トロフィーもクリスタルでずっしりと重くビックリ。そう、毎年メインスポンサーとなっている水槽メーカー・KOTOBUKIあってのコンテストなんです。ここ、大事ですから!

◆え、鈴鹿央士!?

午前10時、一般入場開始。今年は新たな試みとして、1回500円のスピードくじを導入。結果、ベタに関係するグッズやさまざまアクアアイテム、そして水槽まで当たっちゃいます。

 

賞品の中には、KOTOBUKIのシャレオツ水槽「ビュース」も。500円でこれが当たったら、それだけで十分モトがとれる計算。ビュースを手にしているのは、もしかして鈴鹿央士??自他ともに認める上妻洋翔さんは、毎年コンテストを手伝いにきてくれる大阪ECO動物海洋専門学校(大阪市西区)のメンバーのひとり。カノジョいるやろね。 

 

去年までなかった手書きのPOPのオンパレ。これも大阪ECOの学生さんたち自らが書きました。クリエイティビティ&グッジョブ!

 

前日の搬入や審査会はもちろん、搬出時も強力に運営スタッフをサポート。

 

2日間お疲れ様でした!あ、記事はこれからなので。

◆コンテスト人間模様

この日会場に一番乗りしたのが、北野智彦さん・康子さんご夫婦(大阪市西淀川区)。「この日を待っていました」と、めっちゃ仲よさげのおふたり。ベタの飼育歴は2年で、ハイブリッドとショーベタ6匹飼っているそうです。ぜひゆっくり見て行ってくださいね。

 

よく見ると、会場内にはこんな表示も。コンテストに出すくらいの個体だから、質もいいんのに決まってます。

 

ベタの展示とは違う別の場所では、自家繁殖魚の即売会も。推しのベタ、みつかるかな。

 

「飼っていたベタが2週間前に☆になってしまって…」と吉野璃玖(京都市伏見区)さん。それは可哀想に。「コンテストでなら、いいベタとめぐり合えると思ってきました」と、今回はお父さん・お母さんの3人で来場。それぞれメダカとミドリフグを飼育中という、類まれなるアクア一家でもあります。

 

結果、色がランダムに入った個体をお買い上げ。いいのが見つかってよかったです。将来はやっぱりアクアリスト?「いえ、サッカー選手目指してます!」あ~、オフサイド!

 

場内は撮影自由。スマホを始め、それぞれの撮影機材できれいな個体を激写する光景があちこちで見られました。まさに映えるベタ。

 

本格的なミラーレス一眼カメラを使ってベタを撮っていた岩下佳允さんと奥様の智美さん(兵庫県明石市)。「インターネットで検索してコンテストを知りました」。以前水族館で見た美しい姿をもう一度、というわけで来場。おうちで飼う予定とかは?「ネコが4匹もいるので飼えニャーい(笑)」のだそう。

 

「プロカメラマンって大変ですよね?」「どんなお仕事を?」などなど、いっぱい聞かれちゃいました。だらだら自慢話ばかりしてしまってゴメンナサイ!

 

当日は、動画配信サイトユーザーによるライブ配信も。2人とも昔からのヘビーユーザーで、コンテストでもこれまで数多く受賞した実績の持ち主です。

 

そのうちのひとり・べたわんさんは、ワイルドベタのブリーダーとして超有名。今回は彼女を目当てにやってきた、さきほどの来場第1号の北野さんご夫婦。べたわんさんの大ファンで、「お会いできて光栄です!」。それを聞いた、キューティクル全開のべたわんさんも大感激。こんな出会いがあるのもコンテストならではですね。

◆国際色豊かな審査員

お昼前あたりから、2025年のテッペンを決める最終審査がスタート。審査としてはユニークな公開審査形式。それ自体がまるでエンターテイメント性の高いイベントで、来場者がすぐ近くまで寄ってきてもノープレブレム。

 

例年なら、アジア諸国からの審査員ばかりで構成。なので英語しか聞こえてこないので、ちょっと何言ってるかわかんない。

 

でも今年は日本人審査員の割合も高いので、会話が日本語で交わされることも多く、これならサルでもわかります。

 

これまで数々の受賞に輝いてきた、野瀬寿代さん(三重県松阪市)。去年、公認審査員としての資格を取得。日本人としては、ベタショップフォーチュンオーナー・石津裕基さんに次ぐ2人目の公認審査員の誕生となりました。

 

野瀬さんにとって、公認審査員として記念すべき初戦。これまでインドネシアやベトナム、韓国、シンガポールなどでアグレッシブに修業を積み、オーストリアで最終試験に合格。「2027年には、初の関東で国際コンテストを開催しようと準備中です!」。おお~、これまで関西のみの開催だったコンテストが、ついに箱根の山を越えるのですね!乗馬が得意な野瀬さん、まさに生き馬の目を抜く勢いです。

 

去年、初めて審査員として加わったトモコ・タナカ・ヴラッハさんは、日本生まれでオーストリア国籍の公認審査員。今回はご主人のクルト・ヴラッハさんを引き連れて1年ぶりの来日。ベタ熱が高いドイツはもちろん、イタリアやルーマニアなど夫婦揃って公認審査員としてヨーロッパ各国をアクティブに飛び回っています。

 

ベタの審査員としてだけでなく、キャットショーの審査員でもあるミス・タナカ。オーストリアでは日本料理店にお勤めですが、久しぶりに祖国の土を踏んで「また日本に来ることができてよかったです。感無量(笑)!」。ホンマかいな。

◆人ごとではない「不正」

そして、インドネシアから来日したムリヤディさん。コンテストではすっかりお馴染みですが、先月学術記載された新種のワイルドベタの名前が、発見者であるムリヤディさんにちなんで命名されたとのこと。そんな画期的な出来事とは別に、ムリヤディさんにとっては重要な意味を持つ来日でもありました。

 

それは、インドネシアを中心にある不正が東南アジアで横行し、それに警鐘を鳴らす必要があったからです。

 

その不正とは、尾ビレや腹ビレ、あるいはレイなどをカッターナイフなどで故意に切除してかたちを整えるという手荒い方法で細工されたベタが取引され、市場にも出回っているためです。

 

もちろんコンテストでそんな個体が見つかれば即失格であることはいうまでもありませんが、年々数が増えてきて不正かどうか公認審査員でもなかなか見分けがつかないのも事実だそうです。

 

そのための研修会がコンテストの前日に行われました。例年にはないイレギュラーな研修会。公認審査員と運営スタッフが一堂に会し、ムリヤディさんと奥様のナタリー・ドレスさん(右手前)とがパソコンを使ってケーススタディ。

 

不正の詳細をオープンにするのは差し控えますが、これじゃ不正と気づかないだろうなと思われるケースが多々。不正をどこかのタイミングで阻止すべく、公認審査員の責任は大きいといえます。

 

レジェンドISHIZUもガチでこの表情。

 

驚いたのは、そんな海外の業者が細工した生体がすでに日本国内でも確認されているという点。こうなれば、もうコンテスト云々の話では済まなくなる憂慮すべき事態。私たちの知らないところで、こんな不正が繰り返されていることに驚きを隠せません。

 

今のところそれらを規制する法律もないことから、今後はベタ関係者だけでなくアクアに携わるすべての人たち全体の共通意識が必要。極端にいえば、何気に買ってきたベタの中にそんな個体が混じっていないとも限らないからです。みなさんも気をつけて。でないとムリヤディさん、シロウトが見つけるのはムリやでー。

◆KOTOBUKIがメインスポンサー

会場にはコンテストのメインスポンサー・KOTOBUKIのブースも開設。毎年ご苦労様です。普段は奈良県天理市の本社で商品開発や各種研究に携わるスタッフ。再来年は創業60周年を迎えるそうです。

 

こうしてみると、ベタ関連の商品がかなり充実してきました。今春発売されたばかりのユニークな「ベタの水草」や従来からあるベタの飼育水をはじめ、15㎝のキューブ水槽を4×2列配置できる「スリムラック」など、システマチックにベタを飼育できる環境が整ってきた感があります。

 

こんな感じでディスプレイされ、視覚効果はバッチリ。ほかにもマルチな使い方ができる有能なスリムラックですが、こうして見るとまるでベタのために開発されたラックかなと思ってしまうほど、シンデレラフィット。

 

ベタを鑑賞用として飼育するには絶好のロケーション。しかも日頃のお世話もちゃんとできそうな絶妙なスケール。コンテスト出品も夢ではありません。

 

来年はこの子が総合優勝したりなんかして。

◆オーストリアからも来訪

「楽しそうなイベントですね!」。屈託のない笑顔が印象的な小島芽依さん(大阪府枚方市)は、タクシードライバー。制服もよく似合ってます。コンテストの運営スタッフから聞いて、「お昼の時間を利用して立ち寄ってみました!」。おうちではウサギがとメダカが少々。結構長い間会場にいるけど車は大丈夫?「ちゃんと駐車場に停めてますから!」。若くして優良ドライバーの鑑でした。次はぜひベタを飼ってくださいね。

 

公認審査員のミス・タナカと親しそうに話していたのは、オーストリア在住の子門大倉さんと、かつてワーキングホリデーで来訪していた倉田理央さん(兵庫県小野市)。わざわざオーストリアから?「アシタ、コックノシケンガアルノデス」と、お父さんが日本人というハーフの子門さん。ふたりとも現地で日本料理店で働くタナカさんとの同窓会でもありました。

 

ついつい人を釘付けにしてしまう、ベタという魚。闘魚でありながら、その姿はなぜか美しく気品さえ漂っています。

 

その存在は今やすっかりメジャーに。知れば知るほど奥が深いのも、ベタの魅力です。

 

年に1度、ベタユーザーにコミュニケーションの場を提供しているコンテスト。数少ない関西でのアクアイベントとして、わがコンテストは永久に不滅です!

◆注目の一般投票も

午後3時からは表彰式がスタート。今年は新たに自家繁殖部門メスグループも加わったこともあり、メインのトップ賞は計3点になりました。

 

表彰式ではまず協賛賞から。メインスポンサー・KOTOBUKI賞では2名が受賞。それぞれの受賞者には、スタイリッシュ水槽・ビュースが贈られました。おめでとうございます!

 

なお本コンテストでは、一般投票が復活。審査員とはまた違った目線で、「私が選ぶ、欲ベタ」でベストワンに選ばれたのがこの個体、ダンボプラカットターコイズブルーでした。

 

出品したのは、今年がコンテスト参加3回目という常岡悟さん(埼玉県さいたま市)でした。

 

なおこの個体はコレクターズグループのダンボクラスで優勝、別の個体はパターンクラスでも準優勝を果たしました。

 

賞品は何とアルビノベタ。おお~、これはかなりレアかも。「うれしかったです。この子をどうしていくか、じっくり考えます!」と早くも戦略ネリネリ。

◆ヤバすぎる「前澤な一日」

そして今回の頂点に立ったのは、前澤彩乃さん(滋賀県守山市)でした。しかもしかも、自家繁殖グループの総合優勝だけでなく、新設された自家繁殖メスグループの総合優勝も。このダブル優勝はすごすぎます。何はともあれ、コングラチュレーション!

 

自家繁殖グループで総合優勝した個体。聞くと、去年コレクターズグループで優勝した子の孫にあたるのだそう。「去年の宣言通り、子孫で結果を残せてよかったです!」。

 

前澤さんがベタ飼育を始めたのは5年くらい前。最初はカワイイ!と思っただけでしたが、競技的な要素とブリーディングに次第に興味が。「初めて見たベタコンテストでは、外国の人ばかりが受賞していたので、日本人も頑張らないと!と火がついちゃったんです」。見かけによらず、なかなかタフ。

 

さらに前澤さんには、この日もうひとつうれしいニュースが舞い込んできました。それは、念願のIBC公認審査員の最終試験に合格したことでした。これで日本人の公認審査員は3人となり、去年の野瀬さんに続いて2年連続の快挙となりました。

 

失敗を恐れず常に目標に向かっている人ってカッケー。決して人に頼らず甘えず利用せず。初志を貫いてきたことは本当に立派。

 

14回目となったベタコンテストですが、若い人たちの台頭によって新しい時代の到来を感じさせるコンテストだったような気がしました。にしても、前澤さんが手にするトロフィーが日本酒に見えたのは自分だけでしょうか。

 

やめぃ!

◆記念すべき15回目に向けて

コレクターズグループで全体優勝したのは平井久美子さん(大阪府堺市)。小柄でいつも笑顔を絶やさないおだやかな女性ですが、なかなかどうして。コンテストでは出品魚をしっかり仕上げてきてこれまでの受賞歴も数知れず。

 

残念ながら、史上初の3連覇達成を果たせなかった西原大輝(大阪府枚方市)さん。「仕事が忙しくて仕上がりまで時間が足りなかった気がします」。

 

全体優勝の平井さんとは、同じワイルドベタオーナー同士。栄光と挫折を繰り返しながら、人はまた大きく成長していくのでしょう。なんてな。

 

今年も家族揃って来場した西原さん。「これからもワイルドオンリーで、あの場所からもう一度総合優勝を目指します!」と誓ってくれました。泣くんじゃない!

 

もうひとりの残念さんが、伊藤武史さん(大阪市住吉区)。前澤さんとともに公認審査員を目指していましたが、前日の最終審査で撃沈。ビジュアルテストやオール英語の筆記試験などに悪戦苦闘し、あと一歩のところで力及ばず。「また来年頑張りますわ!ガハハハ!(泣)」と、さほど凹んだ様子もなく、再起を誓っていました。

 

受賞者・審査員・運営スタッフ揃ってのラストショット。長かった2日間もこれにてジ・エンド。来年は記念すべき15回目。どんな結果が待っているのでしょうか、今から楽しみです。

※「日本ベタコンテスト2025」の結果詳細については、ベタショップフォーチュンのホームページでご確認ください。

 

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