今秋新発売された爬虫類の冬アイテム「ヒュドラヒート」。新製品紹介記事として先日アップしましたが、その後の動向が気になって気になって(笑)。折しも神戸では、爬虫類イベントが開催中。台風14号の接近中ではありましたが、ユーザーやショップを手短に取材。ヒュドラヒートに対する注目度をチェックしてみました。
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◆ヒュドラ飛来は3年ぶり
台風14号の接近で、人出が懸念されたコウレプ。しかし、いざフタを開けてみると何の何の。朝早くから入場者が詰めかけ、爬虫類や小動物に寄せる人気の高さを物語っていました。
おなじみのノボリがあちこちに。今やノボリは、爬虫類イベントのみならず会場を盛り上げるための必須アイテムでもあります。
コウレプには3年ぶりの出品。もちろんメインは爬虫類に特化したアイテムであるヒュドラシリーズ。ギリシャ神話にも登場するヒュドラ様、久々のお出ましとなりました。
いつもはヒュドラケース中心のブースですが、今回はつい先日発売されたばかりの冬向けアイテムが中心となりました。
その筆頭がこれ、「ヒュドラヒート」。冬の爬虫類飼育などに欠かせない、コンパクトなパネル式ヒーター。商品コンセプトの「生きものに温もりを…」そのままに、今秋新登場した注目のイチオシアイテムなんです。
サイズは3種類がラインナップ。ケージのサイズに合わせてチョイスできます。
しかもクラス最薄スタイル設計。もちろんヒュドラケースとの相性もバッチリ。
最大の特徴は、ケージの上部はもちろん底部や側面部などにも設置できる点。今までありそうでなかった、置き場所を選ばないパネルヒーター、これは便利です。ということは、ケージが限定されないため爬虫類だけでなく鳥類や小動物飼育にも使えるというわけです。
ヒュドラヒートをさらに効率的に使用すべく、出力制御器「ヒートコントロール」も新登場。3段階のパワーをホームコタツのようにダイヤルで簡単にコントロールできる、これまた便利グッズ。
そして、天然成分が配合されたことで動物にも人にもやさしいバイオ消臭スプレー「デオミスト」。去年に発売以来、これまたオールマイティーに使用できるという消臭スプレーで、このイベントでは小型サンプルが来場者に配布されました。
◆小動物にも使えるヒュドラヒート
そんな中、ヒュドラヒートに熱い視線を送っていたのが、第1回目からコウレプに出品しているというエキゾショップ・Jungle Kingオーナーの佐藤智之さん(東京都・新潟市に店舗あり)。ウサギやハリネズミを飼育した結果、フクロモモンガが一番懐いてくれてお気に入りという佐藤さん。公私ともにエキゾライフはフクロモモンガ一色で、ある日突然変異して生まれたモルフの固体を「ストロベリノ」と名付け、以来さらなる高品位な個体を生み出すべくブリーディングに努めています。ストロベリノに興味のある人はぜひググってみてください。佐藤さんの蘊蓄満載のブログがヒットしますから(笑)。
女性ユーザーが多いといわれているフクロモモンガ。「寂しがらないようするためにも、多頭飼いがおすすめです。そうすれば10年以上は生きてくれますよ」と教えてくれました。
ところで佐藤さんって、ビール腹(笑)?いやいや違います。実は秘密があるんです。
おお~、こんなところにベビーが。「以前はポーチに入れた子を10匹くらいぶら下げていたこともありましたが、さすがに肩が凝りました(笑)」。人に懐いてくれると、可愛くて仕方がないというフクロモモンガ。大好きなペットとの一体感をひしひしと感じながら、個体が自然体で安らげるのはやっぱり人間の体温。こんな一石二鳥のパフォーマンスがお気に入りの佐藤さんはしっかり母親がわり(笑)。
ただいま授乳中。「フクロモモンガに限らず、ベビーの温度管理って意外に難しいんですよ。でもヒュドラヒートなら、そんな保温問題が解決すると思います。温度が完全にオフになることがありませんし、温度もゆるやかに上がり下がりするので、低温が苦手な小動物の寒さ対策にはピッタリだと思うんですよ。こんないいものがあるとは知らなかったです」と佐藤さん、今後は本格的に新潟・東京両店で取り扱っていくとのことでした。
ちなみにフクロモモンガをバードケージで飼育したとしたら、ひとまずヒュドラヒートはこんな感じに設置OK。こんなことができるのも、自在に設置場所を選べるヒュドラヒートならでは。「爬虫類のアイテムにとどめておくのはもったいないですよ」と絶賛してくれました。
◆早くも売れ行き好調!
「ヘビやトカゲにビビりながら、ここまでたどりつきました(笑)」という姫路市にお住まいのお二人。戦々恐々の思いでJungle Kingさんのブースに現着。確かにこの類のイベントは、爬虫類とフクロモモンガやハリネズミたちが会場で同居。このご家族のように、お目当ての子はたっぷり見たいけど爬虫類はちょっと…、という人が案外少なくないかも知れません。
現在4匹のフクロモモンガを多頭飼い。ほかに、「ハリネズミもいますし、ネコもいます(笑)」。普段は24時間監視できるカメラをペット専用の部屋に設置し、遠隔操作も可能というハイクオリティー飼育を実践中。特に冬の温度管理は難しく、夏場のようにエアコンつけっぱなしというわけにはいきません。「ヒュドラヒートのような保温器具があると、スポットで温めることができるからすごく安心ですよね。今までヒートランプを使っていましたが、パネルヒーターのほうが安全そうな気がします」と、購入検討モードでした。
そんな中、会場でヒュドラヒートを販売しているブースがありました。一軒目はワイルドモンスターさん。コウレプではすっかりおなじみの通販ショップ。それぞれのメーカーの商品が一挙に並んでいる、いわば激戦エリア。それにしても、どの商品もオレンジカラーがパッケージのベースなのはなぜ?爬虫類はオレンジのイメージカラー?知っている人がいたら、ぜひ教えてください(笑)。
そんなわけで、ヒュドラヒートのパッケージもオレンジカラーがベースなので、見つけるまでに少し時間がかかりました。早速売れ行きを聞いてみると、発売以来好調なのだそう。やっぱり理由は設置場所を選ばないという点なのかも知れません。しかも同シリーズのヒュドラコントロールと併用できるためか、両方とも売れ行きは順調のようです。何といっても、2日間限りのイベント特価も魅力的なようで、レジ待ちに長蛇の列が。とはいえ、これでも例年より少なめなのだとかで、これも台風の影響だったかも知れません。
こちらは名古屋が本拠地の通販ショップ・トップクリエイターさん。女性オンリーのスタッフで、爬虫類関連商品を販売しています。こちらもイベント特価のオンパレード。ヒュドラヒートより先に、ヒートコントロールを発見。設置場所を選ばないところが画期的なヒュドラヒートと、快適温度に自在に設定できるヒートコントロールとの組み合わせがベスト、というのがスタッフ評でした。元爬虫類専門店だけあって、生体にとって何がいいかをよく研究して商品を扱っています。
スタッフが女性オンリーだからでしょうか、お客さんも女性が多かった気がしました。通販というユーザーが見えない独自の販売スタイルだからこそ、「お客様の喜ぶ顔を思い浮かべながら仕事をしています」というスタッフの一言が印象的でした。
◆ユーザー目線の設計思想
3年ぶり出品のヒュドラシリーズ。そして新製品。しかもコウレプの開催直前に新発売されるなど、タイミングもバッチリでした。
来場者の中には、「動画投稿サイトでヒュドラヒートが紹介されているのを見て、実物を見たくてやってきました」という人も。新発売して間もないのに、すでに動画を投稿してくれているなんて本当に感謝です。しかもそれを見た人が来場につながるとは。昔と違って、商品の告知やPRの方法もずいぶん変わりました。ユーザーの声がやっぱり一番には違いありません。
SNSユーザーを対象にしたヒュドラキャンペーンも開催中。10月31日(月)まで実施中です。
「温度管理がしっかりできて安全なコントローラーが欲しい」「どこにでも設置できるヒーターがあれば」などなど、今回もユーザー目線の設計思想で製品化されたヒュドラヒートとヒートコントロール。これから秋冬に向けて品薄になることも予想されるので、お買い求めはぜひお早目に。
暑い暑いと思っていたら、台風をやり過ごして季節はすっかり秋の様相。ヒュドラはコウレプを経てナゴレプにも飛来完了。これからもヒュドラ神は、爬虫類ユーザーの声をしっかり聞きながら全国に飛来していくことでしょう。ごきげんよう!