関西にもレプタイルズがやってきた!
そうですよね~、関東や東海エリアではよく開催されるレプタイルズイベントですが、関西ではなかなか縁がない感じが否めません。
そこで、「神戸レプタイルズワールド2018」!
略して、コウレプ!
名古屋をナゴレプ、東京をトウレプ、なーんて、なんでこうレプタイルズイベントは略されちゃうんでしょ(笑)
4月14日(土)と15日(日)の両日、爬虫類を始め両生類や小動物といったエキゾチックアニマルが大集合したコウレプの会場へお邪魔してみました。
◆外と違って会場内は熱気ムンムン
会場は神戸三ノ宮にほど近い神戸サンボーホール。前日夜には冷たい雨が降り、さらにこの日も春らしくない冷え込みで、思わずブルッてしまうほどの朝でした。
ところが会場に入ってみると、外の冷え込みがウソのようなポカポカ陽気。爬虫類や小動物にとっては寒さは大敵ですからねー、この季節も暖房は当たり前。会場スタッフのほとんどがTシャツ1枚でした。
いやいや、暖房のせいだけではありません。あまり天気がよくないにもかかわらず、多くの来場者が。いつも思うんですが、いかにも爬虫類好き!という人がいる反面、マジで爬虫類ファン?と疑ってしまうような場違いといえなくもないキャラの来場者もいたりなんかして、本当に千差万別です。エキゾチックアニマルの視点で、ちょっとした人間観察も面白いかも(笑)
入場時にもらったパンフの中には、こんなものも。大きな社会問題にもなっている外来種の原因の多くは、飼育放棄によるものなんですよね。可愛いペットを棄てるなんて信じられません。棄てたら絶対アカンで(笑)!
◆ヒュドラケースと人気を二分するマルチケース
今回の会場は2フロアに分離。水槽メーカーのKOTOBUKIブースは、2階の一角にありました。去年は東京・東海方面でのイベントに出展し、関西では今年初めての出展となりました。
ウリは当然、ガラス製爬虫類飼育用「ヒュドラケース」。そう、あのギリシャ神話に登場する伝説の竜がモチーフのキャラクター。「ヒュドラケース、好きですよ。ほかのメーカーにないタイプのケースですからね。水槽メーカーらしく、つくりもしっかりしています」という来場者からも絶賛でした。
ユーザーさんも販売店さんも注目してくれているのは、この部分。そう、底蓋の取り外しが可能で、同じサイズのケースをスタッキング(積み重ね)できる点。これなら、爬虫類のライフラインというべきパネルヒーターを、底部にぴったり密着させることができます。
今春販売されて以来、女性ユーザーに人気のホワイトバージョン(上)や、5月に発売が予定されている45㎝というラージサイズの4625(下)も。年々バリエーションが充実しています。
神戸市灘区で飲食業を営む男性。トカゲ系の爬虫類を一から育てようと、大学生の息子さんと一緒に来場。早速ヒュドラケースに見入っておられました。「以前カメを飼っていたことがあるんですが、爬虫類は初めて。息子がぜひ飼いたいというので、どんな飼育ケースがいいか生体と合わせて総合的に検討中です」。なるほど、トカゲや今大人気のレオパなら、ヒュドラケースが最適。やっぱりガラスケースはキズがつきにくくきれいですから。ぜひご検討くださいね、ヒュドラの神がお待ちしています(笑)
兵庫県からお越しのご家族。3年前に発売された引き戸タイプのヒュドラケースがお気に入りのようで。「主人がアレルギーなんで犬猫が飼えないんです」。えー、だから爬虫類(笑)?聞くところによると、ご主人が器用につくったお手製のガラス製飼育ケージ数個には、トカゲ、ヘビのボールパイソン、カメレオン、デグー、モモンガなどなど、「たくさんいすぎて数えきれません(笑)」。今日はヒーターを買いにきたつもりが、ヒュドラケースに遭遇してここで立ち往生。結局、お母さんの決済でヒュドラ3133を急きょゲット。果たして、初めてのヒュドラケースが山本家でどんなふうに使われるのか、後日取材に行くことになりました。この結末はいずれまた。
ヒュドラケースと同等、いや、もしかしたらそれ以上に注目を集めていたのが、マルチケースでした。一見、どこにでもあるようなプラ容器で、お弁当箱にも使えそうな(笑)。ところがところが、ヘビなど力のある爬虫類でも開けられない頑丈な開封式の上蓋、気の利いた固定式のエサトレイ、そしてサイドにポツポツとつけられた空気穴など、これだけの機能が揃っていて1,000円を切るという超コストパフォーマンス。「これなら小遣いでも買えますから(笑)」と、ある中学生男子。コオロギなどの生き餌用に使ったり、ケージを掃除する間の“仮住まい”にいいとお買い上げ。あまりショップに置いてないのか、はたまた認知度が低いのか、レプタイルズイベントではいつも人気のある商品です。
またしても、別の中学生がマルチケースを物色中。別のブースで念願のカエルを買ってきたばかりで、お母さんによると「自分の小遣いで買うんやから、すべてまかせてます(笑)」。初めての爬虫類飼育だそう。それならいっそのことヒュドラミニにしたら?と記者が勝手にアドバイス(笑)。お家ではメダカやアリも飼っているらしく、今後のことも考えて、ブラックシリコンがキリリとかっこいいヒュドラミニ1517をおすすめしました。たまたま“会場価格”だったので、あまり迷うこともなくわずかな金額差でこちらに即決。この日のために、わざわざ丹波市からやってきたという母子、とっても満足げなお子さんの様子が印象的でした。
え?ヒュドラケースにミニなんかあったのかって?そうなんです、ボディはミニでも高機能。高さも色々。去年発売した「コレクトボード450」と組み合わせれば、こんなかたちにも。ぜひショップでごらんくださいね。
ほかにも「レオパのベビー用に」「デグーやモモンガの一時仮住まいに」などなど、商品名が示す通り、マルチな使い方を求めるユーザーが多かったです。
◆今も根強いハリネズミ人気
せっかくなので、ほかのブースもちょっと訪問。やっぱりレオパやハリネズミ、フクロモモンガが人気みたいです。
1階のこぢんまりしたブースでは、ハリネズミ用の木製のおうちがめちゃイケ(笑)。それまでガーデニングを楽しんでいた奈良県橿原市の女性が、たまたま自分用につくった木製ハウスが周囲に好評すぎて、ついにJonny Houseの屋号で木工イラスト作家としてデビュー。この手づくり感に癒されます。来場者だけでなく、別のブース出展者が「可愛い~」と買っていくシーンも多々ありました。
うんうん、インスタ映えしますします(笑)
◆女子の心をくすぐるアイテムの数々
かつてはアクアリウムも多数取り扱っておられたジクラさん。とにかく商品につけられたロゴマークがおしゃれで可愛いすぎます。まるで女性向けアクセサリーのような。どんな商品でもマーケティングの対象はつくづく女子だと実感した瞬間でもありました(笑)
最近は小動物関連用品を数多く取り扱っておられます。特にハリネズミやモモンガ、デグーといったエキゾチックアニマルを主に。「商品だけを並べただけでは面白くないので、色々演出してお客様にみてもらってます」と同社の市川貴也さんの言う通り、目の前にあるのは古きヨーロッパのまちなみのような雰囲気を再現した、ハリネズミのケージ。「これ、社長自らがつくったんですよ(笑)」。へー、オッシャレー。なかなか心憎い演出であり、ハリネズミへの愛情さえ感じられます。
今静かなブームといわれている、オカヤドカリもジクラさんの主力商品。買いやすく&飼いやすく(笑)。しかも20年以上生きることも珍しくないという、奥の深い趣味です。1匹500円って安すぎると思いますけど(笑)
スギゴケを敷き詰めたテラリウム風の水槽に、オカヤドカリ2匹が棲んでいます。スギゴケをかき分けて下に潜り込んで。え、コケとヤドカリって同居可能?「大丈夫ですよ。多少荒らしはするものの、コケを食べたりとかはしませんから」。なるほど。ということはテラリウムとヤドカリとを共存させるという選択肢もあるわけで。「あ、このユニークな水槽も社長作ですよ」。あのイケメン社長さんとは去年の「ジャパンペットフェア2017」でお会いして以来ですが、急にまた会ってみたくなりました(笑)
ジクラさんオリジナルのオカヤドカリ飼育用の“魔法のサンド”。これを使えばヤドカリは1年中元気で、しかも湿気を含んでいるので、腐葉土のように虫が発生することもないそうです。ということは、水ゴケのようにテラリウムの下地として使えそう。早速個人的に買ってしまいました(笑)。一見、自分の趣味趣向には関係のなさそうなイベントであっても、興味を持って展示ブースを歩いていると、こうして思わぬ発見があったりするのも面白いところです。
◆フラットLED300と「光のコラボ」
ひときわド派手なブースが。あー、やっぱり(笑)。毒ヘビの頭蓋骨をモチーフにしたロゴマークがひときわ異彩を放つ、アリオンジャパンさん。去年のナゴレプでお会いして以来、今回もモーターショーばりのオネエサンに会うことができました。やー、インスタ以来だけど元気(笑)?
実はアリオンジャパンさん、KOTOBUKIのフラットLED300が超お気に入りなんです。というのは、アリオンジャパンさんのウリであるビバリウム用のオリジナル飼育ケージVR30との相性がよすぎて、シダ系やツタ系、水草などの植物が飛躍的に成長するのだとか。ナゴレプの時に最初聞いて驚きましたが、効果のほどは今もバッチリだそう。今度、KOTOBUKIから24時間自動調光システムのLEDが出ましたよと投げてみたら、「マジで?それは使ってみたいですわ~」と、同社プロデューサーの村上貴則さん。ほんまに試してみてくださいね(笑)
このブースでもうひとつユニークだったのが、レオパなどの爬虫類の健康を維持しつつ脱皮をスムーズにさせるというスキンケア剤。ブースでは、レオパが上手に脱皮していく様子のビデオが流され、誰もが興味津々でした。ところでなぜレオパは脱皮したものを自分で食べるのか。「自分の臭いを敵に気づかれないようにする防衛本能なんです」と同社スタッフ。なるほど、元はといえば中東の砂漠とかに生息するレオパ、ここが日本でよかったね(笑)
ブースでは、きれいなオネエサンたちと一緒に記念撮影する堺市からお越しのファミリーの楽しそうな様子が。たとえ小さな女の子であっても、キラキラするものや可愛いものに出会ったら高反応を示すという好例でした(笑)
◆圧巻!人生まで変わった爬虫類女子
今日は、大きさ的にヒュドラケースで飼育が可能なレオパが気になります。色々と会場を物色していると、Ka’z Leopaさんのブースと遭遇。みると「撮影禁止」って書いてない。数はそんなに多くないけど、販売用の容器が結構大きい。しかも容器もきれい。これは好印象でした。「いいものをしっかり育ててきましたから。今日はレオパたちにとっては晴れ舞台でもありますからね(笑)」と柔和な表情で話す代表の岩見一雄さん。なんと、サラリーマン生活の傍ら、10年以上の長きにわたって自宅でレオパを多数ブリーディングしているのだそうです。聞くところによると、おうちのリビング壁面にはレオパたちが入った容器がたくさん積み上げられているのだとか。「いつもそこでご飯も食べてますよ、家族と一緒に(笑)」。えええ、妄想はどんどん膨らみます(笑)。ぜひ大阪市のご自宅に訪問すべく、後日取材決定!
この日、ブースのお手伝いをする爬虫類女子も、レオパを絶賛。「ホントにいい子ばかりなんですよ~しかも安いんです!」と興奮気味(笑)。きっと岩見さんの人柄にも惚れ込んでいる様子でした。
オススメは?「断然ニシアフ!赤ちゃんの時はこの子のようにプニプニしてますが、大人になったら模様がすっごくきれいなんです!」と、スマホの写真を見せてくれました。いやー、実に奥が深い。ところでニシアフって?「ニシアフリカトカゲモドキの略です!」。コウレプやナゴレプと一緒やん(笑)!
Ka’z Leopaさんのブースでお話を聞いていたら、向こうのほうで何やら盛り上がっている女子グループが。ちょっと気になったので歩み寄ってみました。
左から西 晴菜さん、築山優風さん、平松玲緒菜さん、吉川 栞さん。高校生の時の友達とかで、今はそれぞれ仕事を持ちながら神戸市垂水区からご来場。
ところが話を聞いているうちに、とんでもない事実が判明(笑)!グループの中心的人物の築山さんが大の爬虫類ファンだったんです。全然そうなふうにはみえなかったんですけど(笑)。まずはレオパが3匹、そしてニシアフが8匹。爬虫類以外にデグー1匹、アメリカモモンガ1匹に、ヨツユビハリネズミが1匹、圧巻はフクロモモンガが12匹!そしてそして、生き餌用のコオロギが100匹以上も!!!ほかにもまだ指折り数えながら紹介してくれましたが、多すぎてもうこれ以上書き切れません(笑)
「レオパたちと暮らすようになってから、人生が180度変わりました!」「フクロモモンガが夜ごはんを食べている時、うれしそうにピクッピクッという声がたまりません!」「生活の80%はこの子たちにウエイトを置いています!」「昔は生き餌に抵抗がありましたが、今はおいしそうに食べてくれるこの子たちの幸せな顔をみることが最高に幸せなんです!」「コオロギがよく逃げ出してしまうので、弟をしょっちゅう困らせてます!」「最初と違って、両親はもうなーんにも言わなくなりました!」などなど、エピソードのマシンガンは止まりません(笑)。
閉会時間が迫っていましたが、あまりにも盛り上がりすぎて圧巻でした(笑)。いずれ取材に行かせてもらうことをお願いして、とりあえずこの場はジ・エンド。いやあ、最後の最後にすごかった。人生が変わったとまで言わしめたエキゾチックアニマルの深すぎる魅力を、後日たっぷりご紹介したいと思います。
◆次回は5月のトウレプで
関西では今年初の爬虫類イベントもそろそろお開きとなりました。今回も濃い話がたくさん聞けました。まだ興奮してます(笑)
ヒュドラケースは、3年前に発売して以来、ユーザーにもショップにも認知が高まってきたことが実感できました。
爬虫類に限らず、飼育するにはまずはちゃんとした“おうち”が必要だということもよくわかりました。
ヒュドラケース独特のスクエアな形状。そして高機能。ビギナーにもベテランにも、ヒュドラケースのよさがますます浸透していけばいいですね。
さて次回は5月12日(土)~13日(日)のトウレプ。出た~、また略語が(笑)。みなさん、ゴールデンウイーク開けの「東京レプタイルズワールド2018」でお会いしましょう!