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【ショップ】え!イチローのいるアクアショップ!?☆創業以来地域に密着し続け中の東大阪市・瓢箪山水族館

Posted on 2023年4月28日2023年5月13日 by aquariummagazine

何気なく立ち寄った路面店。地元の人によると、かなり歴史があるそうです。最近ではめっきり少なくなった商店街のアクアショップ。きっと、昔ながらのほっこりとした人情や笑顔がはじけているのでしょう。

☆     ☆     ☆

◆かつては路線バスが走った商店街 

近鉄奈良線・瓢箪山駅前南側にある中央商店街「サンロード瓢箪山」。つくられたのは戦後間もない1947年。当時の商店街はアーケード仕様がトレンドで、同商店街も1961年にアーケードが完成しました。

 

ユニークなのは、商店街なのに路線バスが走っていたこと。もともと商店街は府道の一部でしたが、その後国道に昇格。そしてアーケードが設置されてから2年後、全国的にも珍しい「路線バスの走るアーケード商店街」として注目されました。

 

その後路線バスは交通量の増加などの要因で約40年前に廃止されましたが、今では当時を知る人も少なくなったそうです。商店街の店舗数は100超。今も多くの利用者でにぎわっています。

 

駅から歩いてわずか5分。アクアショップの老舗「瓢箪山水族館」もそんな商店街の一角にありました。

◆メインは金魚・熱帯魚

店内には金魚などの水槽が数多く並んでいます。

 

金魚、メダカ、ネオンテトラなどの熱帯魚が中心。このほか、お客さんのニーズに合わせて中型魚や若干の大型魚も取り扱っています。

 

長い吹き流し尾が人気のコメット。素早く泳ぐ姿が水の中の彗星を思わせることから、彗星=コメットという名がついたといわれています。

 

熱帯魚の代表選手・ネオンテトラ。赤と青の鮮やかなラインに魅せられる人は少なくありません。

 

青文魚。金魚といえば赤ですが、青文魚は青っぽい灰色が特徴です。その独特の色合いは、渋い種類が好きな金魚ファンに人気です。

 

オスカーは寿命が10〜20年と長く、ペット性も高い魚。人慣れするとエサをねだることもあるので人気です。

 

セキセイインコなどの鳥類やハムスター、ウサギなどの小動物も。特に小鳥のヒナもいて、ヒナのうちから育ててみたいという人が結構多いのだそうです。

◆「水族館館長」は枚岡神社の氏子

店長は北川恵則さん(左)。地元・枚岡神社の氏子として20代のころから今も山車の運営などに深く携わっています。サラリーマンとしての経験はほとんどなく、「どうなんでしょうね、気がついたら店をまかされてましたから(笑)」。北川さんは2代目店長。創業者はお父さんでした。

 

カウンター越しにこんな木製の看板が見えました。昭和34年に創業?ということは、今年で創業64年。これまで取材してきた数ある路面店の中でも、かなり老舗の部類に入りそうです。

 

商店街にバスが走っていたことはご存じ?「うーん、リアルタイムでの記憶はありませんが、かつてここにバスが走っていた昔の写真をどこかで見たことはあります」。当時の様子を北川さんに思い出してもらいながら、頭の中にある時計の針はすっかり昭和へタイムスリップ。

 

なぜこの地にアクアショップを創業?「いやあ、詳しいことは直接(お父さんに)聞いてみないとわかりません。それまでは、うどん屋さんだったとは聞いてますが」。

 

なんと。ますます気になってきました。現在お父さんは第一線から退き、店には時々顔を出す程度なのだとか。残念ながらこの日は不在でしたが、一体どんなお父さんなのか興味はつきません。

◆「自転車で1分」のお客さんも

北川さんによると、お客さんの年齢層はやや高め。そしてほとんどがご近所さん。しかもリピーターが多く、メダカや金魚を飼育している人の割合が多いそうです。最近は小動物を買いにくる若い人や親子も増えてきて、時代とともに少しずつユーザーニーズも変わりつつあります。

 

「メダカちょうだ~い」。お客さんがやってきました。まるで八百屋さんに野菜でも買いにきたような第一声。下町情緒を感じさせるような、心温まるやりとりが印象的です。こんな光景もどことなく昭和チックな気がするのも、地域に密着した路面店ならでは。

 

お客さんはどこから?「自転車で1分のところから(笑)」。やっぱりご近所さんでした。山本憲治さんは昔からのリピーター。「状態がいい魚が多いし、ほかの店よりも安いんです」。自宅ではコメットやモロコ、メダカなどを飼育中。「メダカは光を当てるととてもきれいなので、最近はすごく気に入ってます」とご機嫌でした。

 

そうこうしていると、また別のお客さんが。「浮き草が欲しいねん」と、さきほどの山本さん同様、目的は決まってます。雑談のような商談のような、微妙なやりとり。結局何も買わずに帰っていきましたが、高齢のお客さんだったこともあり北川さんのやさしい対応が印象的でした。これも地域密着ならではなのでしょう。「お客さんの中には、アドバイスをしてもその通りやってくれない人もおられるんですけどね(笑)」。

 

ピンポンパールのような体をフリフリしながら泳いでいた穂竜。また小さいですが、可愛らしさ満載でした。去年、親魚が日本一を受賞したという貴重な生体です。「こういうのは、うちでしか手に入らないですよ」と声が聞こえて振り向いたら、またお客さんかと思いきや、何と店長・北川さんのお父さんでした。今日は会えないと思っていたので、びっくり。

◆路面店に寄せる期待

初代店長・北川一郎さん。御年80歳。この顔にピンときた人は結構多いはず。ショップはもちろん卸やメーカーに至るまで、業界では顔が広く人脈も豊富だからです。64年の歴史はダテではありません。笑顔がとっても素敵で、気さくに話してくれました。まさに業界のレジェンド。「瓢箪山のイチロー」はやっぱりすごかった!

 

創業前、うどん屋さんを経営していたのは一郎さんの実父でした。子どものころから釣りが好きだった一郎さんは、店を手伝うかたわら、どうしても魚を飼いたくて仕方ありませんでした。「何気なく置いた水槽でしたが、興味を持つお客さんが多かったですよ」。自分が好きなことに共鳴してくれるお客さんの存在はありがたく、いつしか「魚のいるうどん屋さん」として知られるようになりました。

 

そのうち、いつも生体を買いに行く問屋さんに「そんなに魚が好きなんだったら、いっそのこと熱帯魚店に職替えしたら?って言われたんです(笑)」。そんな言葉に背中を押された一郎さん、問屋さんとの仕入れルートがすでに確立されていたこともあり、即決。「魚たちと一緒にいられるだけで幸せだったんです」。ここに、瓢箪山水族館が誕生したのです。

 

もし魚に興味がなかったらうどん屋さんを継いでました?「それは絶対にないです(笑)。お昼が異常に忙しくて、それ以外はすごく時間を持て余していたのがすごくイヤだったので」。新しいことに挑戦しても勤勉さを忘れないあたりは、まさにメジャーで成功したイチロー選手そのものだと、無理矢理シンクロさせてしまいました。

 

東大阪市内でも路面店は少なくなりました。「昔は、ひとつの商店街に一軒の割合で店(アクアショップ)があったんですがね。あっちもこっちも店をやめてしまって、ずいぶん寂しくなりました」としみじみ。

 

この店を64年もやってこれたのは、親から子へのバトンタッチがスムーズだったから。「とにかく真面目なんです。脇目も振らず経営に没頭してくれたことがよかったんだと思います」と絶賛。親と子の関係は人さまざまですが、ひとまずアクアという価値観を共有できてよかったです。

 

ネットにはない、「顔の見えるやりとり」ができることが路面店の強み。感染対策が大幅に緩和され行動制限もなくなりつつある今、路面店に寄せる期待は大きいものがあります。

 

もちろん、親子の絆が重要なファクターであることもお忘れなきよう。

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