ひと昔前までのろ過装置といえば、水槽の上部に設置されるのが一般的でした。
「上部フィルター」と呼ばれるもので、「フィルターは水槽の上にあるもの」というのがセオリーでもありました。
(写真は「2015ジャパンペットフェア」にて)
KOTOBUKIでも、「トリプルボックス」と称される上部フィルターが根強い人気を誇っています。
その名の通り、ポンプ上部にそれぞれ種類の異なるろ過材が収納できる3つ(トリプル)のろ過槽によって強力に水をろ過。
アクアリウムライフに欠かせない定番アイテムであることは、いうまでもありません。
「トリプルボックス」に隠された高機能のヒミツは、後日また☆
時代は移り(そんな大げさなものではありませんが♪)、ろ過装置は上部から「外部式」の時代へ。
パソコンのハードディスクが、今や外付けが主流となっているのに似てますね。
ところが海外では、もともと外部式フィルターが主流でした。
そして日本でも、外部式フィルターが注目され始めてきました。
それは、スタイリッシュなフレームレス水槽の需要が増えてきたことに起因しています。
上部フィルターは、構造的な観点からフレームレス水槽に適さなかったのです。
KOTOBUKIの「POWER BOX」も、まさにそんな時代の要請を受けて生まれたような商品☆
「上部フィルターのないフレームレス水槽だと、よりスタイリッシュなアクアライフが楽しめる」という、エンドユーザーの声も追い風となりました。
(写真は「2015ジャパンペットフェア」にて)
そしてついには、ヨーロッパの国からも引き合いがあるほど、注目され始めたのです。
デザイン性・機能性・耐久性など、あらゆる観点から信頼されるメーカーとして、世界標準に近づいた証でもありました。
その一部をご紹介しましょう。
たとえば、O(オー)リングと呼ばれるパーツ。
目立たない細い細いゴム製パーツではありますが、これがしっかりしていないと水漏れなどの原因になってしまうくらい、フィルターにとっては生命線なんです。
もちろん日本製☆
写真ではわかりにくくてゴメンナイ!
もう一点がコレ☆
インペラーと呼ばれるシャフト状のパーツ。
インペラーはステンレス製のものが多いのですが、KOTOBUKIではセラミック製にこだわりました。
確かにステンレスは水には強いものの、海水魚の場合だとどうしてもサビが発生して、本体との間にガタがきてしまうのだとか。
セラミック製ならデリケートな海水にも強く、結果として外部フィルター本体の耐久性アップにもつながっているわけですね。
開発者曰く、「水に直結している部分こそ外部フィルターの生命線」だからとか。
サビに強く、しかも優れた耐久性を追求するあたりは、決して妥協のないKOTOBUKI独自のこだわりですね。
さらに3点目☆
吸水側のホースほうが口径が太いのがわかります?
常に汚れた水が通る吸水側のホースには、ゴミなどが詰まりやすいんです。
そう人間でいえば、血管にプラークが付着しやすいのと同じことですよね。
そこで吸水側のホースを太くすることで、目詰まりによる流水低下を起こりにくくさせるという仕組みです。
デザイン面でも、このほどこれまでのグレーからブラックにボディカラーを一新☆
さらなる進化を遂げました。
そしてヨーロッパのある国では、OEM機としてKOTOBUKIの商品が販売されることが決まったのです。
精悍なイメージのカラーこそ、ヨーロッパが大事にする工業デザインへのこだわりなのだとか。
いえいえ、機能面をないがしろにするわけでは決してありませんが、工業デザインの面においてもヨーロッパは日本に比べて先進的だったのです。
いかがでしょうか、本体が精悍なブラックになったことで、男心をくすぐりません(笑)?
消耗品ではあっても、消耗しにくいモノづくり。
アクアリウムでは脇役的存在であっても、カッコいい脇役としての演出。
KOTOBUKIの技術力と、デザイン面におけるヨーロッパのこだわりとの融合。
来年創業50年を迎えるKOTOBUKIの信頼性は、これからも変わることはありません。