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【ユーザー訪問】仕事か趣味か?それが問題ダ☆ジェットコースターのようなアクアライフを謳歌する中鶴和寿さん(神戸市東灘区)

Posted on 2021年1月22日2023年5月13日 by aquariummagazine

宝塚市出身の中鶴和寿さんが3年前に神戸市内に移り住んだ理由は、「アクアショップが近くにあったからと、エキゾチックアニマルを診てくれる動物病院があったから」。三田市内の職場への通勤も比較的便利で、休日はほぼ1日かけて水槽チェックとショップめぐり。仕事は仕事、趣味は趣味とハッキリ区別してアクアライフを楽しむ26歳の独身貴族です。目下コリドラスに夢中。そんな日々の生活が楽しくてたまらない様子は、満面の笑顔ですぐにわかりました(笑)

☆     ☆     ☆

◆リビングに水槽がびっしり

早速リビングルームへ。奥行きの深いスペースの両サイドには水槽がぎっしり。これ以上置くスペースはないようにも見えますが、なんのなんの。手前のテーブルとソファに引退していただければ、まだまだ大丈夫ですよ中鶴さん(笑)

 

ベランダ側から見たらこんな感じ。主な生体はコリドラス。15㎝のコンパクト水槽から90㎝水槽まで、繁殖用や稚魚用などバリエーション豊富な飼育環境です。

 

リビングの入口に最も近いところにある90㎝水槽。本当はコリドラスだけを飼育したかったのですが、コリドラスだけだと動きがなくて寂しいよとカノジョさんのアドバイスを受けて、ホワイトゼブラプレコ、コンゴテトラ、アスピドラススピロータス、サイアミーズフライングフォックス、ブルーグラミー、レッドファントムテトラが混泳中。うんうん、なかなかセンスのいいカノジョさんです。カノジョを持つなら、こんなプラスアルファをアドバイスしてくれる女性がベスト(笑)

 

ちょっと大きくなりすぎたサイアミーズフライングフォックス。そして、嗅覚が優れているからでしょうか、目が小さくて可愛いアスピドラススピロータス。

 

実はこの水槽、かつては水草水槽だったのだそう。え、水草?どの水槽を見てもそんな片鱗は見えませんが。と落ち着いたところで、まずは中鶴さんのアクア遍歴をざっと聞かせてもらいました。

◆アクアライフはジェットコースターとともに

――いつからアクアを?

「最初は小学校の時でした。金魚すくいでゲットした金魚を飼ったのが始まりでした。ただ、当時は色々

サッカーや体操、スイミングなどで忙しくて、なかなか世話ができなかったんです。いつもコケだらけにしては水槽を中性洗剤で洗うという繰り返しでした(笑)」

--げ!中性洗剤!?

「いやあ、子どもの時とはいえ無頓着すぎました(笑)。それでもビクともしない金魚だったので、金魚とはいえ強い生命力に驚いていました。そんな飼い方でもMAX20㎝超を達成したんですよ(笑)」

――決して中鶴少年はあきらめなかった(笑)

「ある意味ラッキーだったのかも知れませんね。ところが、大人になってから金魚を忘れてしまいそうな衝撃的な事件が起きたんです(笑)」

――今度はどんな洗剤でやらかしちゃったんですか(笑)?

「(笑)。小学生のころからよく行っていた尼崎のアクアショップを久しぶりに覗いてみたら、なんじゃこれは!というような水槽に遭遇したんです」

--ああわかった。水草水槽ですね。

「そうなんです。今まで金魚しか飼育してなかった自分にとっては、もうびっくりするような世界でした。魚ではなく水草を水槽で育成するという概念にヤラれてしまったんです(笑)。外掛けフィルター?何それ(笑)。黒いソイル?何それ(笑)。LED照明?CO2?もう見るものすべてが新鮮で、これをやろうと思ったんです」

――最初はどのサイズの水槽で?水草だけ?

「60㎝水槽から始めました。しばらく経つともっとお金をかけたほうがいいと思って、すぐに90㎝水槽にランクアップしました(笑)。CO2も添加し照明もRBGに変更したものの、どうもうまくいかなかったんです」

--金魚の時とは正反対(笑)

「自分の中での完成形は、流木ドーン、ロタラロトンジフォリアやパールグラスがびっしりの水草水槽だったんです。理想が高すぎたんですかね(笑)。結局納得できないままショップに相談してみたら、生体を入れてみてはどうかと」

◆ショップの「悪魔のささやき」

--なるほど、ここで魚がきましたか。

「自分が知ってるのはテトラ型くらいでしたが、勧められたのはペールグラスキャットやドルフィンキャット、そして挙げ句、コリドラスはどうですか?ということになり(笑)」

--今に至る、と(笑)

「そうなんです。やっと自分の居場所を見つけたような気持ちでした。でもメタエはほかと動きが違うし、ステルバイもたま動きが違う。しかも柄もさまざま。言っちゃなんですが、それまでコリというとお掃除屋さんというイメージが強かったので、ええ1匹10万円もするのー!?って」

――ずっとオドロキが連続のアクアライフですね(笑)

「その後もコリドラスを色々勧められて、そのうちに繁殖にも成功して味を占めてしまいました(笑)。今までは単に飼育するだけで、繁殖というものを体験したことがなかったのでとても面白くなってきたんです」

--繁殖のどういうところが面白いと?

「産まれたては小さなおたまじゃくしみたいで可愛いんですが、成長がとても早いんです。わずか1カ月後でもぐんと大きくなって、1年で成魚になるんです。大人になるのはまだかまだかと待ちくたびれることもなく、その変化が楽しいんです。これは水草水槽にはなかったなあ(笑)」それに、何といってもほかの魚と争うことがないんです」

--でも難しいこともあるのでは?

「もちろんです。ユーザーがまだまだ少なくて飼育方法が確立されていないんです。水槽のお掃除屋さんとして水槽に入れるだけで終わっている人が多いし、ヘビーユーザーもまだまだ少ないんです。種類によって繁殖しやすかったり、繁殖しづらかったり。繁殖させるのにはかなり工夫が必要なんですが、今はコリドラス命です(笑)。何といってもほかの魚と争うことがないので、そういう点でも安心して飼育できますから」

まるでジェットコースターのようなアクアライフ(笑)。コリドラスとの出会いによって、ようやく落ち着きを取り戻した感があります。ということで、自慢のコリドラスを水槽ごとに紹介してもらいました。

◆愛しのコリドラスワールド

コリドラスバーゲジィ。卵を大事そうに胸びれに挟んで生み付ける場所を探しているところに遭遇。この品種は卵が大きく、2~3個胸びれに挟むのが精一杯なのだそう。こんなほのぼのとした光景はコリドラスならでは。いきなり癒されるシーンから見せてもらいました。

 

2017年に日本に入荷した品種で繁殖に成功したといわれるピカパウ。1度に30個ほどの卵を産みます。「お父さんとお母さんと野良ちゃん(選別の時隠れていてわからずそのまま大きくなった個体)が同居しているんです(笑)」

 

ピカパウの子どもたち。まるで幼稚園児か小学生のよう(笑) 

 

ガラナエの卵を発見。水道水で管理しています。カビ防止に水道水が有効なのだとか。

 

「あそこ、わかります?ほらほら、おたまじゃくしのような子たちがわさわさいますよ」。ああ、これがそうなんですね。生まれて1日目のジュルアボンディとヒカリ。ちょっと感動。

 

KOTOBUKIのレグラスには大人になったヒカリが。「ヒカリはアンチェスターの頭部の柄とビファキアータスの縦に入るバンドの特徴を合わせ持った夢のまた夢のような品種なんです。ここだけの話、10万円しました(笑)。購入したのは神戸市内のショップ。バンドがしっかり入っている個体でした。「自然界でハイブリッドとなったものなのか固有種なのかはわからないんですが、繁殖させると全部同じ柄になることだけは確かなんです」。ちょっとミステリアス。

 

ちなみにこのレグラスを導入したのには理由があります。それは「水深があるから(40×40×50)。水深の有無で繁殖時の個体の興奮度が違うんです」。ちなみにシールも貼られたままになっているのは、取材を意識したわけではありませんので(笑)

◆平和主義者コリドラス

ワイルドばかりいる水槽。いわゆるコレクション水槽。プリオナイルルス(ドット柄が入った個体)やフィラメントースス(背ビレと縦にバンド)がいます。

 

こちらにいるのはジュルアボンディ、バーゲジィ、ロレトエンシスなどなど。ここでちょっとした実験を。コリドラスの好きなエサを投じて、反応を見てみました。

 

平和主義者でもあり警戒心の強いコリドラス。エサを投入した直後はなかなか近づいてきません。

 

まだダメ。もしかしたら、5匹以上での会食は自粛しているのかも(笑)

 

少し近づいてきました。でもやっぱりまだ自粛中(笑)

 

そして最後は、めでたく会食。ちょっと密ではありますが(笑)。3種類のコリドラスを混泳させていても、決してエサの取り合いはせず仲良く食事をしているのが印象的でした。とことん平和主義のコリドラス、こんな習性も人気がある一因です。

 

おお、久しぶりに見たフライミックス。もしかして愛用を?「こればっかりではないですが、今も愛用しています。嗜好性が強く食いつきもいいので、大きくなるのが速い気がします」。それでそれで(笑)?「ただ、こればかり与えているとこれしか食べなくなるので、ショップに買い取ってもらった時のことを考えて、ほかのエサも食べるよう別の人工飼料と混ぜています」。

◆定年退職後はカメとともに?

レプもちょっといたりなんかします。コリドラスだけでは飽き足らず(笑)?こちらはカリフォルニアキングスネイク。「ヘビが買えることを動画投稿サイトで知りました。レプ系のイベントで初めて買ったのがこの子。白いヘビが欲しくて。でもちょっとヘビっぽくない柄だと思いません?」。思いません(笑)。昼行性で水浴びがとても好きなのだそう。間違って水槽に落ちてしまっても悠々と泳いでいましたよ(笑)」。いやいや、ヘビはそうでもコリドラスにとってはいい迷惑ですってば(笑)

 

もっとヘビっぽいヘビが欲しくて買ったのがボールパイソン。こちらは夜行性。カリフォルニアキングスネイクと違って、「水槽に落ちたら溺れてあわててレスキューしました(笑)」。それって、ワザとやってるでしょ(笑)?

 

本日のトリを務めるのはヘルマンリクガメ。まだ1歳半くらい。最終的には30㎝くらいまで成長する予定。40年以上は生きるカメ、中鶴さんが定年退職になったころでもまだ元気でいるかもね(笑)。この子に関しては、バリアをつくって放し飼いにしていることが多いのだそう。「ケージの外でご飯をもらったあと、自分で家に帰る仕草が可愛いんです」。へー、やってもらおうじゃないの(笑)

 

この日はレンジで温めた大好物のカボチャをみつけると、「お、メシだ!」。

 

よくわかってるんですね。美味しそうにムシャムシャ食べ始めました。

 

そして食事が終わると、確かにケージに一目散。あ、階段がある!「彼女のハンドメイドです(笑)」。あまりにもケージに向かう姿が可愛いので、バリアフリーをやめて階段仕様にアレンジしたそうです。

 

自分のおうちへ向かうカメ君。おなかがいっぱいになったからでしょうか、ふり向きもしません(笑)

 

わが家に到着。それではみなさん、また明日(笑)。とってもほのぼのとした光景でした。

◆コリドラスの次は?

去年の2月から、あるショップに勧められてプレコも飼い始めました。えー、大丈夫?今度はプレコ命なんです!なんて急に言い出したりして(笑)。現在、90㎝水槽に6~10㎝の小型のプレコがいます。プレコは年中繁殖し、ある程度の系統がありますがハイブリッドもOKなのだそう。「ワイルドは少ないですから、どちらかというとかたちを楽しむ感じですかね」。

 

釣りも趣味のひとつ。また1年に1度は海外旅行に出かけることも。今年は行けたの?「何とか2月にタイに行けました。コロナの影響を考えるとギリギリセーフでした(笑)」。旅行先ではアクアショップも自身のツアーコースに入れているのだとか。それほど好きなんですね。「はい!将来はマイホームを買って、1階はすべてアクアと爬虫類の部屋にしたいんです。できるだけ早いうちに実現します!」

 

仕事をやるにしても趣味をやるにしても、これ以上ないくらい絶好の自宅ロケーション。好きなものにとことん打ち込める情熱。そして、あふれんばかりのコリドラス愛。夢を実現するために将来への布石も着々と進み、もうコリドラスを超える生体は見つからないでしょう。

 

たぶん(笑)

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