水槽など目に見えるところはちゃんとお掃除できても、そうでない部分となるとついつい手を抜いてしまいがちですよね。というか、気付かないうちに汚れてしまっているケースが少なくありません。周辺機器だけでなく、それに付随するホース類のメンテナンスもサボってはダメダメ。今回ご紹介するのは、外部式フィルターユーザーのお掃除にまつわるお話です。
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◆ホース内の汚れに気付かないユーザー
去年から今年春にかけて、長引くおうち時間のすごし方のひとつとして、アクアにじっくり向き合うことができたユーザーは多いと思います。普段はなかなか取り組めなかった本格的な水草水槽も、時間がたっぷりあったことでじっくり取り組めたユーザーも少なくないでしょう。
そんな本格的な水草水槽に取り組むべく、ろ過能力が高くしかも見た目がスッキリしていて二酸化炭素が逃げにくい外部式フィルターを愛用しているユーザーが少なくありません。ほかのフィルターと比べてメリットの大きい外部式フィルター。だからこそ、ここでしばしお耳を拝借(写真はパワーボックスSV20X/上下2点とも)。
いいことづくしの外部式フィルターであっても、やっぱりメンテナンスが行き届いていないと効果を発揮してくれません。それはどんな周辺機器でも同じ。特に外部式フィルターの場合、本体内部のろ材だけをチェックしておけば大丈夫と思っていませんか?
特にホース。普段と比べて流量が落ちてきたりエアーが絡み出したら、その原因はホース内にあるケースも少なくありません。一般的に外部式フィルターのホースは、汚れた飼育水が通る道。常時汚れた飼育水が通ることで、ホース内には少しずつコケが付着。そうなってくると確実に流量はダウンします。
◆150㎝までスルスルスル
一見、昔懐かしい火箸のようにも見えます。この二つ折りの形状がミソなんです。ただのブラシではないところが、ユニークというかKOTOBUKIらしさというか(笑)。2本連結式だからこそ、かゆいところにも手が届くのです。
二つ折り構造。仕組みも至ってシンプル。ホース内が目詰まりを起こして水が流れなくなることはさすがにありませんが、ホース内の汚れは早めにチャッチャと。操作の基本は、あくまでゴシゴシ。
二つ折りのブラシを広げて直線に伸ばすとこんなにも長い!計ってみると長さは80㎝近くありました。また先端のブラシ部は2種の径になっているため、用途に応じて使い分ければ内径Φ12~Φ19のホースを掃除できます。ということは、外部式フィルターのほとんどホースに対応できるということです。
外部式フィルターからホースを外して、ホースの開口部からブラシ先端を挿入。たったそれだけです、当たり前ですけど(笑)
スルスルスル♪
ブラシの先端は、150㎝のホースの約中央部くらいまで到達します。ホースの両側からゴシゴシ掃除すれば、ホースのすべてをきれいにすることができます。
◆水流ダウンに気付いたらまずホースを
外部式フィルターは、メーカーによってはホース本体がグレー色のものもあり、ついつい汚れに気付かないことも。汚れが目立ちにくいというのは美観上いいかも知れませんが、汚れイコール流量のダウンにいち早く気付くことがアクアユーザーの務めでもあります。
「あれ、最近流量が落ちてきたような気がするぞ」と思ったら、まずはホース内の汚れを疑いましょう。これからはろ材のチェックだけでなく、ホースにも目配り&気配りを。操作が至って簡単なロングホースブラシ80はアクアショップなどで発売中(オープン価格)。